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\ オーバータイム!/
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梅雨を歩こう
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何時までもやむ気配のない雨。
こんな日に外へ出るのはどうかしている──とは思わない。
こんな日だから、かえって外に出たくなるのかもしれない。
三宅 葉月
は雨の中を歩いていた。傘は墨色で森のような透かし模様が入っていた。
振り返り、今の住まいを見上げる。
春に高校を卒業して寮を出てから、仮住まいにしているこのアパートともあと数カ月でお別れだ。
何故ならば葉月は秋からアートを学ぶために海外へ留学することになっているからだ。
すでに手続きは進めている。
もっともその前に立ちはだかる壁がある。
それは父という名をしているがゆえに、遠からず向き合わねばならぬ日が来るだろう。
こんな日に部屋にいると、ひとりで延々とそのことを考えてしまいそうだった。
雨に、洗い流してほしかった。
道なりに沿って、霧けぶる街を悠然と歩く。
いつもの寝子島が、この世ならぬ場所のように見えてくる。
強い風が吹いて、墨色の傘をつよく煽った。
葉月は柄を強く持って風に耐えた。
傘は何とか吹き飛ばされずにすんだけれど、折れて使い物にならなくなった。
雨がしとしとと葉月を包む。
六月の雨が、髪を、服を、濡らしてゆく。
「……慌てても仕方がない。こんな日もあるわ」
葉月は、壊れた傘を畳むとゆったりとした足取りで街歩きを再開した。
やがて適当な軒先があった。
身を滑り込ませ、そこで暫く雨宿り。
空は相変わらずのモノトーン。
雨はやみそうにない。
葉月は小さくため息をつき、髪や服についた水滴を拭った。
「……」
ふいに何かが足元を掠めるように過ぎる気配がした。
猫だ。
猫たちが地面の乾いたところに何匹かくっつきあっている。
「……あなたたちも、雨宿り?」
葉月は猫たちの傍にそっとしゃがみ込み、冷えた身体を自ら抱きかかえた。
猫たちは葉月のまわりに寄って来て、身体を押し付けるように座り込み、或いは頬を擦りつけて目を細める。
葉月の気配がここに集う猫たちに似ていたのかもしれない。
雨の中、帰りたいと思う家もなく、身を寄せ合って僅かな熱を分け与え合う。
やがて猫たちは一匹、また一匹と眠りに落ちていった。
呼吸に合わせて毛並みが規則正しく上下する。
そのぬくもりの心地良さに、葉月もいつしか目を瞑っていた。
「……そうね。何も心配はいらない」
雨は降り続いている。
雨音はやさしい。
葉月は猫たちと暫し眠りの中へ落ちてゆく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
山中にいな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
動物・自然
神話・伝説
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月27日
参加申し込みの期限
2021年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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