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梅雨を歩こう
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さめさめと降る雨の中、穴あきの和傘を手に旧市街を歩く男がいた。
灰の和服に黒の羽織、明治時代を思わせるレトロな山高帽を被ったその男は
三毛谷 道哉
。明治時代から生きる三毛猫のあやかし――所謂、猫又である。
傘の穴からしたたる滴を鼻先に受け、
「流石にこれも買い替え時か……」
とのんびりと穴を見上げるも、そのままに裏路地へと歩を進める。
古びた家屋の軒先の辛うじて乾いた隙間に、猫たちが溜まっている。
「おや同胞」
道哉はにこやかに話しかける。
「お前さんらも雨宿りかい? 地面が近いと浴びる水も多くて参るよなぁ」
遊び盛りらしい仔猫の一匹が、水たまりに飛び込んで道哉の着物の裾を濡らす。
「……おいおい私に水をかけるな」
道哉は苦笑し、仕方ない、としゃがみ込んだ。
びしょぬれの仔猫を摘まみ上げ、濡れた身体を着物の袖で拭いてやる。子猫はみゃあみゃあ暴れていたが、そのまま包んで、その上から掌の熱で温めると心地良くなったのか大人しくなった。
道哉は連なる軒先の隙間から、雲垂れこめる空をあおぐ。
「早くいい大人になれよ。そして私の話し相手になってくれ」
撫でながら囁く。それはどこか自嘲にも似ていた。
「旨いものたらふく食わせてくれて甘やかしてくれる嫁さんになってくれれば尚いい。猫又はきままな毎日を過ごせるが、別れがつらくてなぁ……たまに羨ましくなるよ。不謹慎だがな」
際限ない命は、持ってみれば持つ前ほどの眩さはなかった。
道哉はつぶらな瞳で自分を見上げている手の中の仔猫に向かって、おとぎ話を聞かせるように語り続けた。
「野良で3年、家猫で15年生きれば大往生だ。
これからが苦しいぞ。
飢えと寒さは切実だ。
ノミや病気、カラスとの残飯をかけた決闘もあるし、弱肉強食な世間は冷たい。
人間に拾われれば飯と寝床が安泰になる分、飼い主にもよるからな……。
本当に困ったら、優しそうな人間の前で鳴いてみろ」
これでよし、と毛並みがふわふわに戻った子猫をそっと軒下の乾いたところへ下ろし、
「先輩からのあどばいすだ……強く生きろ、よ」
と撫でてやる。
道哉は仲間の中へもぐりこむ仔猫に目を細め、穴の空いた和傘を雨避け代わりにそこに置いた。
それからきまぐれに缶詰を開け、傘の下に置く。
「私からの労いだ。たーんと食え。その傘もやろう餞別だ」
傘の代りに手を翳し、道哉は薄明かりの混じる曇り空を見上げた。
「さあーて……雨も収まってきたし新しい和傘でも探してくるかねぇ」
袂に手を突っ込んで歩き出す。
今日はうまいまたたび酒が飲めそうだ。
ついでに親兄弟や主たちの墓参りもいってくるか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
山中にいな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
動物・自然
神話・伝説
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月27日
参加申し込みの期限
2021年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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