this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
文房具まつりがやってきた!
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
真優理は絢と共に、寝子電スタジアムの中を歩いていた。
「あ、青猫堂ってあそこじゃない? 真優理さん、探してたんでしょ?」
指さす絢の言葉に頷く。
「うん、猫田爪彦先生の愛用3点セットは、先行販売で好評だったら本格生産に入るって話なのよ。もしかしたら、これ以降手に入らないかもしれないし」
店の方向へ歩いて行くと、A4サイズの透明ケースを持った人たちとすれ違う。皆「これが猫田先生の……」とか「あたし感動!」とか呟き、嬉しそうだ。
「真優理さん、これ、すごいね。漆仕上げの万年筆に、大正当時のインク瓶と、サインすかし入りの原稿用紙50枚セット……にまんえん……」
「大丈夫よ、絢ちゃん。この日の為にお財布パンパンにしてきたんだから! 一つ下さい!」
学生にはおいそれと手が出せない値段に絢が言葉を失っていると、真優理は何と即決で購入だ。
社会人の経済力に驚いていると、隣に『初心者の方向け、エントリーモデル!』と書かれたポップ共に、三つの商品が並んでいる。
くま、うさぎ、ねこの動物をモチーフにした、万年筆とインクのセットで、こちらは三千円だ。どうにか買えそうではある。
絢は、黒い毛並みにお腹と足先だけが白い猫のイラストが描かれた箱を手に取った。象牙色の万年筆と、
真っ黒いインクが透明ケースに収まっている。
「あら、いいじゃない。絢ちゃんのイメージにぴったりよ」
「そ、そうかな」
そう言われて悪い気はしないので、絢は『ウチのねこさんセット』を買うことにした。
青猫堂を後にすると、ポニーテールの少女――タルトの言葉が聞こえてきた。
「万年筆、2万円かぁ……高くて手が出ないけど、妄想は膨らむなぁ。文豪が出てるゲームもあったことだし」
絢が真優理に「あるの?」と問うと、キラリ!と彼女の目が輝いた。
「もちろん! 『焚書官かく語りき』っていうの」
「焚書? 本を焼いちゃうの? 文豪が出てくるのに?」
「よくぞ聞いてくれました! そこが、このゲームの! 深いところなのよ!」
真優理によれば、プレイヤーは思想の弾圧が進んだディストピアで、焚書官の権限を使い、密かに書物と
込められた想いを守る物語なんだとか。
「もちろん猫田先生も出演してるのよ、書物を媒介として復活する英魂としてね! 先生の代表作『虜囚列車』を守り切るシナリオの後、復活シーンは屈指の神演出なの! でも、生前のライバルである文豪、三毛澤勝治との再会シーンを推す人もいてね……」
少女のように頬を染め、推しについて熱く語る真優理。驚く絢と「文豪のライバル関係について詳しく教えて下さい!」と入ってきたタルトの3者で、熱い『焚書談義』はしばらく続いたのだった。
◆
千恵は悩んでいた。
限られたお小遣いと、周り中文房具だらけの会場で、買いたい物が多すぎるのだ。
ある店では、猫が魚を抱えた形の鉛筆削りに。
またある店では、いちご模様のレターセットに。
「暑中見舞いの絵はがきっていう手もあるよね……私の分と、先生とお兄ちゃんに……んー、でもお金が……」
そんな千恵の目が、『猫の穴』で日記を選んでいる真瞭の後ろ姿で止まった。
(ふわー、きれいな人だなぁ)
すっと伸びた背筋に落ちる、艶やかな黒いロングヘア。意志の強そうな大きな瞳。
彼女は少し考えて紫紺色の日記を選び、店員に一礼して立ち去った。
(私もあんな大人になれたら、お兄ちゃんと……)
千恵は、背の伸びた自分が兄と連れ立って歩いている所を想像してしまう。ドキドキしたついでに猫の穴に寄り、日記を手に取ってみた。
(鍵がついてる! これなら秘密の事も書ける……よね?)
紫紺のハードカバーの右下、箔押しされた猫は、鍵と同じ金色に光っている。三千円は結構なお値段だが、虎の子のお年玉を動員すれば買える額だ。
「あれ、千恵ちゃんじゃない?」
「きゃっ!? た、タルトお姉さん?」
日記を買おうとした時、背後からタルトに声をかけられて飛び上がる程驚いた。
「キミも文房具祭りに来てたの?」
「うん。面白いものが一杯ありそうだと思って」
箱入りの日記を店員から受け取り、千恵はバックにしまう。
「タルトお姉さんは何を買いに来たの?」
「うん。僕はね、ちょっと試し書きをしに……」
タルトの声に、店員は数種類の紙と色鉛筆を用意してくれた。
「わぁ、同じ色鉛筆なのに、紙が違うと全然色の感じが違うんだ」
「そうだねぇ。よーし、僕はこのスケッチブックと色鉛筆のセットにしちゃおう。表紙オレンジで、リングは金のものを下さい」
店員から商品を受け取ったタルトを、千恵は誘った。
「タルトお姉さん、私これから絵はがきを見に行こうと思っているんだけど、お姉さんも一緒にどうですか?」
「絵はがき? いいねー、今の時期、可愛いメッセージカードとかもあるかも。行くよ」
画材点に絵はがきを置くのもいいかも、と思ったタルトは、千恵と共に歩き出した。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
文房具まつりがやってきた!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月11日
参加申し込みの期限
2021年09月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!