Satan's Quest２　～坑道に潜むは巨影～｜リアクション

Satan's Quest２　～坑道に潜むは巨影～

　ヴァレフォールの領内。兵士詰め所の庭先。
　そこでは寝子島の者たちにしごかれる兵士たちの姿があった。
「ほらほらぁー走れ走れー、燃えちゃうぞー」
「うわぁぁあーー死ぬって死ぬってえええ！」
　自動で走る椅子のような魔導機械に座り、真白は火球を杖から飛ばしている。目の前では必死に逃げる兵士たち。
「まずは不利な時は地形を利用して……」
　地図を広げて地形を頭に入れる重要さを説くのは想花だった。兵士たちはそれを熱心に聞いている。
「そこでだよ、亡霊の野郎がばあーと飛んできてねぇ……」
　酒を片手に兵士たちと坑道での戦いを振り返っているのはティオレである。彼女の美貌もあってか、兵士たちの視線は割と泳いでいた。
「素敵な服装ですねぇ、本当に貰ってもいいんですか？」
　メイド服を頂き、身を翻してその見た目を紫苑は確認している。着替えとして頂いた物で持ち帰っていいようだ。
「そのようなよけ方では次は当たってしまいます。もっと事前に避けなければ」
「はいぃいいいーーっ！」
　教官としてワイヤーを振るうのは常闇である。彼女の指導は厳しいが的確であり、兵士たちは着実に強くなっているようだ。
「教え方が上手いね。兵士たちも数日前とは見違えるような動きになっているよ。やはり先生がいいのかな」
　兵士に指導する常闇に八神はそう声をかけた。常闇は少し恥ずかしそうにしながら笑う。
「いえいえ、私なんか全然……」
「おお、やってるようだな。いや、君はよくやってくれているよ。私からも礼を述べよう。本当にありがとう」
　そう言って現れたのは鳥頭の大柄の悪魔であり、この領地の領主ヴァレフォールであった。彼はいい笑顔を浮かべ、常闇と握手する。
「そして八神。君の申し出を受けて本当に良かったと思うぞ。これからもいい関係を続けていきたいものだな」
「ええ、こちらこそ。しばらくの間、お世話になります」
　二人は笑いあい、硬い握手を交わすのであった。

　こうして活動拠点の地盤を固めた寝子島の者たちはヴァレフォールの領地を中心に活動していくことになる。
　まだ見ぬ、魔戒の地域は多い。ヴァレフォールの領地でもまた抱えている問題は多いのだ。
　その後の調査で分かったことだがグレンデ・ゴレムスは何者かによって叩き起こされたらしい。
　事象の裏で暗躍する影。
　その影の姿は……まだ見えない。

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あとがき

担当マスター：ウケッキ
ファンレターはマスターページから！

お初の人もそうでない方もこんにちわ、ウケッキです。
遅れてしまい申し訳ありませんでした！

皆様のおかげでグレンデ・ゴレムスは討伐され、坑道に平和が戻りました。
ヴァレフォールの領地内での活動が保証されたことにより、これからはより魔戒での活動がしやすくなると思われます。

それでは次回のガイドにてお会いしましょう！

（運営部より）
アイテムは数日以内に付与されます。しばらくお待ちくださいませ。

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