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Satan's Quest2 ~坑道に潜むは巨影~
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魔獣【リヒト・グレンデル】を討伐した証、魔法皮のマントを翻し、
白 真白
はフレイムセプターを掲げる。
杖の頂点に設置された炎の魔石が輝き、周囲を取り囲んだ機械式の小型アームが駆動した。
魔石から生じた熱がアームの発生させたエネルギーフィールドによって収束され、球上の炎が生成される。
火球は勢いよく射出されると亡霊の群れの中で炸裂した。激しい炎と爆風が亡霊たちを火の海に沈める。
「よぉっし、命中ーっ! さあ、どんどんいくよーっ!」
亡霊に近づかれないように距離を取りながら真白はフレイムセプターから火球を放ち続けた。
次々と飛来する火球に亡霊は為す術もなく焼かれていく。範囲攻撃は正義なのだ。
ふと、フレイムセプターの魔石から色が失われ、きゅうんという聞きなれない駆動音が鳴る。どうやらチャージタイムに入ったようだ。
亡霊たちはその隙を逃すまいと真白へと殺到する。一度で討滅されないよう群れを左右に分け、囲みこむように襲い掛かった。
だが真白はろっこん【鋼の如く】を発動させ、フレイムセプターに力を流し込むとその強度を引き上げる。彼女のろっこんは対象物を硬化させるろっこん。今のフレイムセプターはまさに凶悪な鈍器ともいえる。
野球選手よろしく、思いっきり振り被った真白は亡霊たち目掛けてフレイムセプターをフルスイング。
ばちこーんと小気味いい音が鳴ると、亡霊たちは一斉に弾き飛ばされていた。恐るべし、鈍器のフルスイング。
その瞬間、チャージが完了したのかフレイムセプターの魔石に色が灯る。
「えへへ、それだけ纏まってたらこっち使うよねーっ。そりゃぁー汚物は消毒だぁぁあーーっ!」
フレイムセプターの手元にある切り替えボタンをスライドさせて押し込む。するとフレイムセプターの先端アームが変形し火炎放射器のような形状を取った。
しっかりと足で地を踏みしめ、真白はフレイムセプターから炎を放つ。吹き上げられた炎は竜の舌の如く、舐めるように彼女の目の前を焼き払っていく。
亡霊たちは逃げる場もなく焼き払われ、霧散する。新たな亡霊が現れてもそれらは炎の舌に巻かれ、逃げる間もなく消えていった。
数分もする頃には亡霊たちは真白の前からきれいさっぱりと消えていたのだった。汚物の消毒完了である。
まだ石の焼け焦げた匂いのする坑道内を真白は探索する。この坑道は魔鉱石の産出場、少し掘るだけでごろごろと魔鉱石が出るのだ。
バアルーナから借りた小さな魔導式つるはしで壁を叩く。
「まっこうせきぃーっ、まっこうせきぃー。おや、これ当たりじゃないかなっ」
ごろっと掘った壁から床に落ちた鉱石を拾い上げる。鉱石はきらきらと輝き、薄い緑色に発光していた。
掘っている間にだんだんと楽しくなってきた真白はそのまましばらく魔鉱石の採掘に明け暮れるのであった。
なぜこうなっているのだろう。
坑道で亡霊と対峙している
月原 想花
はそう考えていた。それもそうだろう。
普通に生活をしていたらいつの間にかこんな場所に異世界転移の如く、放り込まれているのだから。
自身が物語の勇者のような存在ではないと考える想花は決して望んで戦うような人物ではない。だがなりゆきとはいえ、戦いに参加することになった以上、現状を何とかしてあげたいと思うのだ。
事前に渡された地図をよく暗記し頭に坑道の地形を叩きこんでいた想花は地理を生かして亡霊と戦っていた。
坑道の中は冷え込んでいたが魔法皮のマントが彼女の体温を適切に保っている。身を隠す物陰を見つけると想花はそこに体を滑り込ませる。
戦闘に不慣れな自分にとってそれが最良の手段であると彼女にはわかっていたのだ。
物陰から頭をすっと出し、こちらに気が付いていない亡霊目掛けてフレイムセプターから火球を放つ。火球はまっすぐに飛び亡霊に命中して炸裂した。炎が巻き起こり、亡霊たちを火に包む。
焼き払われた亡霊を確認せず、想花は場所を移動する。背をかがめ、なるべく視認されないように心掛けながら大きく迂回して反対側へと移動した。
「やっぱりそうだ……あいつら、まだボクがあっちにいると思ってる」
岩陰から様子を窺うと、炎を受けずに生き残った亡霊は先程想花がいた位置を飛び回り、彼女を探しているようだった。
「あれだけ思考が鈍いんだったら、この戦法を取っていればボクでもなんとかなるはず」
岩にフレイムセプターを乗せ、姿勢を安定させると数発連続で火球を想花は放った。続け様に放たれた火球が亡霊の群れの中で次々と炸裂し辺りを炎の海と化す。
亡霊は苦しむようにもがきながら、その身を霧散させていった。断末魔の悲鳴が若干、耳に残る。
「可哀そうだけど、人に害をなすというなら……ここにいる以上、ボクはあなたたちを倒さなくてはいけない。悪く思わないでね」
亡霊も元は人間。落盤事故や何かしらの原因によってこの坑道で命を落とした者たちだ。
本来であれば静かに眠っているはずだが、暴れるグレンデ・ゴレムスに刺激され眠りを妨げられてしまい彼らもまた脅威となってしまっているのだ。
静かに再び眠らせる、その為に亡霊は討伐せねばなるまい。
あらかた片づけたと判断した想花は場所を変えようと立ち上がった……が、背後に悪寒を感じて振り返る。
そこにはにやりと笑う亡霊が佇んでいた。
(なっ!? 背後に道なんか……あ、あれはっ!?)
よく見れば行き止まりの壁に骨が露出している。落盤で埋まってしまった遺体だろう。
亡霊に組み付かれ、押したされる体勢となった想花は苦い表情を浮かべた。
(盲点だった、落盤事故が起きてるんだ、行き止まりにだって死体があってもおかしくはないっ)
襲い掛かる亡霊の鋭い爪をフレイムセプターで受け止め、想花は歯を食いしばる。
思いっきり右足で亡霊を蹴り飛ばすと想花はフレイムセプターの先端を亡霊に向けた。
「どうか……安らかにっ!」
フレイムセプターを火炎放射器モードに切り替えると駆動スイッチを押す。凄まじい炎の波が亡霊を押し流す。
少しずつ放射するのではなく、一気に全弾を放ったその炎は坑道をばっと明るく照らす。彼女の周りだけまるで昼間のような明るさだ。
亡霊はもがき苦しむようにばたばたと手を動かしながら、溶けるように消えていった。
「はぁ、はぁ……なんとか、なった……」
窮地を脱した想花はほっと胸を撫で下ろし、埋まった遺体に手を合わせて冥福を祈るとその場を後にするのであった。
作戦開始、数時間前。
八神 修
と
常闇 月
はバアルーナに取り次いでもらい、ヴァレフォールの屋敷にいた。
応接間にて机を挟んで領主であるヴァレフォールと会っていたのである。
「ふむ、そのような申し出がそちらから持ち掛けられるとはな。こちらとしては願ってもないことだが……本当に衣食住の安定供給だけで良いのか? もっとも戦力とか、女とか願うものはあるだろう」
ヴァレフォールとしては人間と交渉するのは初めてだ。今まで救援すれば適当に暴れるだけの悪魔や法外な要求をする悪魔が相手だった以上、そういった者たちとは違う要求をする八神が珍しく映る。
「衣食住、それに物資が提供されれば我々のこの地での活動も安泰です。こちらは異邦人の身、それ以上の要求はありません」
「なるほど。現地での活動基盤を固めるのに協力する代わりにこちらとしては戦力を整えることができる、か。わかった、そういうことならば我らが全面的に支援をしよう。必要なものがあったら言ってくれ。可能な限り用意させるぞ」
こうして寝子島の者たちはヴァレフォールの協力を取り付け、彼からの支援を受けられることとなったのだ。
作戦開始直前。洞窟の外。
長いワイヤーの先端を川の流れる水辺に刺していく八神を不思議そうにバアルーナは眺めている。手には八神が持ってきたスナック菓子の袋が握られている。
「それ、何の意味があるんですかー? なんだか妙なことしてるようにしか思えないんですけど」
「こいつであのゴーレムの電気を逃がしてやるんだ。そうすればある程度、戦いやすくなるだろうからな」
「ほぇ……そんなことができるんですねー。いやー驚きですよ。むぐむぐ」
さくさくとスナック菓子を食べながらバアルーナはふわふわと浮かんでいる。
「さて、作戦開始だ。みんな、気を引き締めていこう」
グレンデ・ゴレムスが暴れる最奥の坑道にて八神、常闇が接敵、戦闘が開始された。
彼らの背後には録画を担当する兵士と戦闘を見学する兵士たちが陣取っている。距離的には戦闘に巻き込まれる心配はない。
本当に二人だけで何とかなるのか、無謀ではないかという見方が兵士たちの中には多く、彼らに付いてきた兵士たちは少数に留まっている。
グレンデ・ゴレムスは眼前に立ちはだかる常闇を見つけるとその小さな体を潰そうと拳を振り下ろす。
だがワイヤーを使った三次元的な機動を用いる常闇にはその拳は当たらない。
地面に指を突き刺し、礫片を飛ばしながらグレンデ・ゴレムスは空中の常闇をすくい上げるように狙う。
常闇は伸ばしていたワイヤーを切断し、もう片方のワイヤーを天井に向かって射出する。鋼糸付きギミックグローブによる急速巻き上げによって彼女の体ははるか上空へと浮かび上がった。巻き上げ機構がぎりぎりと音を鳴らす。
素手で捕まえるのは無理と判断したのか、背を丸めるように屈んだグレンデ・ゴレムスの背部からリフターと呼ばれる小型遠隔砲台が複数放たれた。それらは不規則に移動しながら常闇を狙う。
「浮遊砲台ですか……これは厄介ですね」
リフターから放たれるビームをワイヤーを巧みに用いてかわしながら、常闇は地面に着地するとワイヤーの先に岩を絡め、即席のハンマーを作り出す。
それを思いっきり振るい、リフターの一つを捻り潰す。ごしゃりと砲台は鈍い音をたて破壊された。
八神はろっこんによって破壊した岩を盾のように展開すると常闇や自分へ飛んでくるリフターのビーム砲撃を防ぐ。岩は一度で崩れてしまうが、それでも有用な盾である。
二人の奮闘を見ていた兵士たちに変化が起こった。
そう、彼らだけに戦わせていいのか、自分たちも戦うべきではないのか。その手に持っているのは何だと。
一人、そしてまた一人と彼らは八神たちの戦いに触発され戦列に加わっていく。
「うおぉおおーー俺たちだって! やればできるんだぁあーーッ!」
アサルトライフル型の魔導兵器で兵士たちはグレンデ・ゴレムスを射撃する。しかしその銃弾は弾かれてしまい、大したダメージは与えられていないようだった。
その時、グレンデ・ゴレムスはその顔面中央にある巨大なコアクリスタルへ魔力を集中させる。全身の雷のエネルギーが一気に収束されそれは八神へ向けて放たれた。
もうだめだあぁぁという兵士の泣き言を聞きながら八神は迫る極太のビームを四重にした岩の壁で防ぎきる。三つは破壊されたが四枚目はひびが入っただけに留まった。
再チャージを始めたグレンデ・ゴレムスの肩や足の一部が発光する。八神はその瞬間を逃さなかった。
「発光器官を見つけた、おそらくそこがエネルギーのチャージ器官だ! 総員、発光器官を狙うんだ! 動きはこっちで止めるっ」
ヴァレフォールに頼み、予め用意していたワイヤー射出用の小型魔導銃を取り出すと外に続く束ねてあったワイヤーと接続。八神はそのトリガーを押す。
瞬間、ワイヤーが射出されグレンデ・ゴレムスの眼前で拡散しその体に絡みついた。アースの原理によってその身に纏っていた雷エネルギーは見る見るうちに失われていく。
そこに常闇と兵士たちによる吸収器官への集中攻撃が放たれた。守備力が低下しているグレンデ・ゴレムスの器官はいとも容易くぼろぼろと崩れ去る。
「これで、最後にしましょう。せやぁぁあーーッ!」
両腕のワイヤーの先に括りつけた岩をモーニングスターの如く振るい、常闇は動けないグレンデ・ゴレムスを狙う。
左から振るわれる岩がグレンデ・ゴレムスの顔面を殴り飛ばしその顔を欠けさせた。
すると中に文字のような物が見える。見たことのない文字のようだが、それは淡く発光していた。
常闇の打撃と兵士たちの射撃でぐらつき、地面へとグレンデ・ゴレムスはついに倒れ込んだ。
八神は戦闘ナイフを取り出すと即座にグレンデ・ゴレムスへ近づき、淡く発光する文字に刃を突き立てる。
その瞬間、グレンデ・ゴレムスの体からエネルギーが拡散し眩い光を放った。光が収まった時にはグレンデ・ゴレムスはただの岩の塊へと変わっていたのである。
「やったあぁぁあー勝った、あんなでかいのに勝ちやがった! やるじゃないか人間! いや、八神、常闇といったな、見直したぜ!」
勝利がよほど嬉しかったのだろう、八神と常闇はその場で兵士たちに盛大に胴上げされたのであった。
こうして坑道にて暴れるグレンデ・ゴレムスは討伐され、この坑道に再び平和が戻ったのである。
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Satan's Quest ~降り立つは悪魔の少女~
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
お色気
定員
20人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月10日
参加申し込みの期限
2021年09月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年09月17日 11時00分
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