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- 00月00日生 00歳
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追いかけっこ物語～妖怪・おおねこ編～
◆第一章「おおねこに追い回されて」
とある日のシーサイドタウン。
初瀬川 理緒と佐和崎 紗月はいつものように２人で仲良く歩いて、１日を満喫していた。
紗月がグラドルデビューしたのもあって、こうした２人の時間というのはとても久しぶりだ。
次はどこに行こうか、その次はどこに行こうか。
そんな会話を続けていたのだが、１人の男の大声と物が吹っ飛ぶ音で雰囲気がぶち壊された。
「わっ、なになに？」
「誰かァ！ 助けてぇ！！」
鷺来 瑞毅とおおねこのデッドヒートな追いかけっこ。それが理緒と紗月の目の前までやってきた。
隣に捌けようかと紗月の手を引いた理緒だったが、それよりも早く、瑞毅が彼女達の隣を通り過ぎて先へ進んでしまう。
おかげで瑞毅と共に理緒と紗月はおおねこに追いかけられ、追加のデッドヒートなレースが開始されてしまった。
「わああ～～～！？」
「ちょっと、ちょっとー！？」
慌てる紗月の手を引いて、理緒はシーサイドタウンの石畳を走る。
理緒が隣を走っていた瑞毅に対して色々と文句を言ったが、彼はただ一言返答した。
「すまん！！ 道なき道を行けば何とか撒けると思ったんだけどダメだった！」
「バカじゃないの！？」
にゃああ～～んと野太いおおねこの声が聞こえてくる。
おおねこが何を言っているのかはわからないが、その鳴き声は街の空気をブルブルと震わせ、おおねこが見えている人々にちょっとした恐怖を植え付けた。
どこへ逃げようか。どこに隠れようか。
そう考えながら走り続ける紗月と理緒の２人だったが、おおねこに隙が見当たらなくて隠れようにも隠れられず、逃げ続けるしかなかった。
しかし逃げ続けるということは体力の回復を無視して走り続けることになる。
そのため紗月の体力はもう限界が近く、ふらふらと足元がおぼつかない。手を引いている理緒もそれはよくわかっていた。
「り、理緒ちゃん……」
このままではおおねこに追いつかれて、何をされるかわからない。
だがこのまま追いかけられる状況が続いてしまうのなら、むしろ捕まってしまったほうが体力的にも安全かもしれない。
そう思った理緒は急ブレーキをかけた後に振り返り、おおねこに向かって声を上げた。
「ちょっと、あんた！ あたしらネズミじゃないよ、何考えてるの！」
おおねこは怒られた！ と思ったのか、理緒同様に急ブレーキをかけて止まる……が、勢いがあまりにも良くてちょっとだけ瑞毅を突き飛ばした。
紗月と理緒はようやく止まってくれたと落ち着き、一度呼吸を整えてからおおねこの前へ。
瑞毅はゴロゴロと転げ回って落ち着いたところで、肺の中の空気を全部入れ替えるように大きく息を吸って吐いてを繰り返し、おおねこの様子を見守っていた。
理緒と紗月がよくよく話を聞いてみると、おおねこはただ遊んでほしくて瑞毅を追いかけていたそうだ。ひらひらのコートで遊べそうだと思って、目一杯追いかけたのだと。
それなら一緒に遊んであげれば大丈夫だろうと２人は思ったのだが、ここで問題が１つ。
「んん……理緒ちゃん、遊ぶのはいいけど街の中だと迷惑かかっちゃうよね……？」
おおねこという名前にふさわしい大きな巨体。
こんな大きな巨体が街の中を走り回った影響で、あちこちに被害が出ているのがよく分かる。
そのため場所を変えて遊ぶ必要がある、と２人は判断した。
「そうだねぇ……じゃあ、あそこに連れて行こっか。九夜山」
「あ、それがいいかも」
九夜山。寝子島の半分を占める大きな山で、頂上の展望台から見える絶景はある種のスポット。
まだ木を切り倒して間もない、平原部分であれば迷惑はかからないだろうとおおねこを連れて行ってみることに。
山付近の野原へ到着するや、紗月はおいでおいでとおおねこを呼びかける。
おおねこは紗月の呼び声に嬉しかったのか、にゃあんと大きな声を上げて飛びかかってスリスリしてきた。
「わ、わ。くすぐったいよ～」
「にゃ～～ん」
「遊んであげる、遊んであげるから～」
スリスリから離れた紗月はその手を撫でてあげて、ゆっくりと遊んだ。
２人でおおねこの背に乗って野原を駆け回ったり、ごろごろと野原を転がったり、川まで連れて行って遊んだりと色々と遊び尽くした。
おおねこは２人と遊ぶことに満足はしているが……まだまだ、遊び足りないというのが現状。
日も暮れてしまったので、また遊ぼう、と約束を取り付けることにした。友達になったのだから、これからはいつでも呼んでいいよと握手をして。
「これで私達、仲良しだよ。ね？」
「にゃ～～～ん！」
「あわわ、理緒ちゃんがなめられてる～！」
ぺろぺろと２人の顔をなめたおおねこ。
今日のところはたくさん遊んでもらえたので、野原で眠りについたそうな。
とある日のシーサイドタウン。
初瀬川 理緒と佐和崎 紗月はいつものように２人で仲良く歩いて、１日を満喫していた。
紗月がグラドルデビューしたのもあって、こうした２人の時間というのはとても久しぶりだ。
次はどこに行こうか、その次はどこに行こうか。
そんな会話を続けていたのだが、１人の男の大声と物が吹っ飛ぶ音で雰囲気がぶち壊された。
「わっ、なになに？」
「誰かァ！ 助けてぇ！！」
鷺来 瑞毅とおおねこのデッドヒートな追いかけっこ。それが理緒と紗月の目の前までやってきた。
隣に捌けようかと紗月の手を引いた理緒だったが、それよりも早く、瑞毅が彼女達の隣を通り過ぎて先へ進んでしまう。
おかげで瑞毅と共に理緒と紗月はおおねこに追いかけられ、追加のデッドヒートなレースが開始されてしまった。
「わああ～～～！？」
「ちょっと、ちょっとー！？」
慌てる紗月の手を引いて、理緒はシーサイドタウンの石畳を走る。
理緒が隣を走っていた瑞毅に対して色々と文句を言ったが、彼はただ一言返答した。
「すまん！！ 道なき道を行けば何とか撒けると思ったんだけどダメだった！」
「バカじゃないの！？」
にゃああ～～んと野太いおおねこの声が聞こえてくる。
おおねこが何を言っているのかはわからないが、その鳴き声は街の空気をブルブルと震わせ、おおねこが見えている人々にちょっとした恐怖を植え付けた。
どこへ逃げようか。どこに隠れようか。
そう考えながら走り続ける紗月と理緒の２人だったが、おおねこに隙が見当たらなくて隠れようにも隠れられず、逃げ続けるしかなかった。
しかし逃げ続けるということは体力の回復を無視して走り続けることになる。
そのため紗月の体力はもう限界が近く、ふらふらと足元がおぼつかない。手を引いている理緒もそれはよくわかっていた。
「り、理緒ちゃん……」
このままではおおねこに追いつかれて、何をされるかわからない。
だがこのまま追いかけられる状況が続いてしまうのなら、むしろ捕まってしまったほうが体力的にも安全かもしれない。
そう思った理緒は急ブレーキをかけた後に振り返り、おおねこに向かって声を上げた。
「ちょっと、あんた！ あたしらネズミじゃないよ、何考えてるの！」
おおねこは怒られた！ と思ったのか、理緒同様に急ブレーキをかけて止まる……が、勢いがあまりにも良くてちょっとだけ瑞毅を突き飛ばした。
紗月と理緒はようやく止まってくれたと落ち着き、一度呼吸を整えてからおおねこの前へ。
瑞毅はゴロゴロと転げ回って落ち着いたところで、肺の中の空気を全部入れ替えるように大きく息を吸って吐いてを繰り返し、おおねこの様子を見守っていた。
理緒と紗月がよくよく話を聞いてみると、おおねこはただ遊んでほしくて瑞毅を追いかけていたそうだ。ひらひらのコートで遊べそうだと思って、目一杯追いかけたのだと。
それなら一緒に遊んであげれば大丈夫だろうと２人は思ったのだが、ここで問題が１つ。
「んん……理緒ちゃん、遊ぶのはいいけど街の中だと迷惑かかっちゃうよね……？」
おおねこという名前にふさわしい大きな巨体。
こんな大きな巨体が街の中を走り回った影響で、あちこちに被害が出ているのがよく分かる。
そのため場所を変えて遊ぶ必要がある、と２人は判断した。
「そうだねぇ……じゃあ、あそこに連れて行こっか。九夜山」
「あ、それがいいかも」
九夜山。寝子島の半分を占める大きな山で、頂上の展望台から見える絶景はある種のスポット。
まだ木を切り倒して間もない、平原部分であれば迷惑はかからないだろうとおおねこを連れて行ってみることに。
山付近の野原へ到着するや、紗月はおいでおいでとおおねこを呼びかける。
おおねこは紗月の呼び声に嬉しかったのか、にゃあんと大きな声を上げて飛びかかってスリスリしてきた。
「わ、わ。くすぐったいよ～」
「にゃ～～ん」
「遊んであげる、遊んであげるから～」
スリスリから離れた紗月はその手を撫でてあげて、ゆっくりと遊んだ。
２人でおおねこの背に乗って野原を駆け回ったり、ごろごろと野原を転がったり、川まで連れて行って遊んだりと色々と遊び尽くした。
おおねこは２人と遊ぶことに満足はしているが……まだまだ、遊び足りないというのが現状。
日も暮れてしまったので、また遊ぼう、と約束を取り付けることにした。友達になったのだから、これからはいつでも呼んでいいよと握手をして。
「これで私達、仲良しだよ。ね？」
「にゃ～～～ん！」
「あわわ、理緒ちゃんがなめられてる～！」
ぺろぺろと２人の顔をなめたおおねこ。
今日のところはたくさん遊んでもらえたので、野原で眠りについたそうな。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2021年10月14日
- 参加申し込みの期限
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- 2021年10月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2021年10月21日 11時00分
