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爽やかな夏の風が吹き渡る
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太陽が沈む頃、星ヶ丘の別邸の一室に
葉月 朱真
の姿があった。部屋着から青いイブニングドレスに着替えた。白い両肩を出し、首にはシルバーのネックレスが輝く。
姿見に映る自身をじっと見つめる。
「……似合っているだろうか」
ネックレスの一部に触れた。愛おしそうに撫でると意識して笑った。
「大丈夫だ」
青い瞳で自身を励ますと軽やかな足取りで部屋を出ていった。
予約していたレストランを目指して朱真は颯爽と歩く。
目抜き通りに出ると人で混雑していた。涼し気な格好をした若者達が多く見られた。朱真は小柄な体型を活かし、人波を擦り抜ける。
ようやく視界が開けた。レストランの手前で
寒河江 和光
の姿を見つけた。紺色のサマースーツを着て腕時計に目を落とす。
朱真が笑顔で駆け出そうとした矢先に和光と目が合った。慌ててしおらしくなり、小さな歩幅で近づいて、お待たせ、とか細い声で言った。
「私も来たところだよ」
微笑んだ和光は朱真の背中に腕を回す。自然な形でレストランに招き入れた。
柔らかい照明が目に優しい。新旧入り混ざったような内装は客を選ばず、懐の深さを垣間見せる。会話の邪魔にならない静かなピアノ曲が耳に心地よかった。
朱真は穏やかな表情で耳を澄ます。その合間に和光は近くにいた案内係に予約の件を話した。すぐに専門の人間が現れ、奥まった窓よりの席に二人は案内された。
向かい合うと朱真は少し視線を下げた。
「まずは乾杯しよう」
和光は注がれたワイングラスを軽く掲げる。朱真も倣って黄金色のワインを一口飲んだ。
「意外と甘いのだな」
「飲み易いスパークリングワインを頼んでみた」
「これは美味しい」
一気に半分を飲んだ。その様子に和光はほっとした表情を見せた。
前菜を食べる頃には妙な緊張もなくなり、二人の会話はピアノ曲に乗って軽やかに弾む。
喋り過ぎて喉が渇いたのか。朱真は新たに注がれたワイングラスに手を伸ばす。
目を細めた和光はぽつりと口にした。
「昔の話だが、二人で駄菓子屋に行った時のことを思い出したよ」
「どのような話だ?」
「朱真さんが小学四年年生で私が五年生だった。あの日はとても暑くて二人で駄菓子屋に寄った。お気に入りのジュースがあるらしく、朱真さんは豪快に飲み始めた。今、飲んでいるワインよりもずっと黄色くて驚いたよ」
「思い出した! わたしが飲んでいる横で和光さんが合成着色料とか、合成保存料が身体に悪いとか言っていた。小言のような内容を長々と聞いている内に怒りが溜まって、『いい加減にしろ』って怒鳴ったんだ」
「朱真さんの身体を労わって言ったつもりなのに、何故か私が怒られて当時は頭を抱えて悩んだよ」
和光はわざとらしく頭を抱えた。
「すまなかったな」
「ほんの冗談だ。でも、今はこんな素敵なレディーになった。ホワイトデーにネックレスを選んだのは正解だった。とても似合っているよ」
「ありがとう」
二人は照れたように笑うとメインの仔牛のフィレステーキにナイフを入れた。
上質な時間を過ごした後、二人はどちらともなく手を繋いだ。喧騒に背を向けてひんやりとした川辺をゆっくりと歩く。
朱真は和光を見上げた。煌めく星に囲まれた横顔を見ていると胸に想いが溢れた。
――この人と共に歩む未来はどのようなものだろう。想像しても不思議と不安を覚えない。
口には出さないが、わたしはこの人のことを信頼しているのだな。
視線に気付いた和光が微笑み掛ける。
「朱真さん、どうかしましたか」
「……蛍はまだなのかと思って」
「少し早いかもしれません。そう言えば、昔話をもう一つ」
「そこに座ろう」
突き出た岩に朱真が先に腰掛けた。隣に和光が座って二人の顔が近くなる。
「朱真さんと一緒に見た小川の蛍の光の感想を聞かれて、私は綺麗と答えた。でも、それは違う」
「そうなのか?」
「そう、朱真さんを見て、つい綺麗と本音が漏れてしまったんだ」
和光の顔が近づいてきた。朱真の唇が僅かに開く。
「……今のわたしは、どうだ?」
「綺麗だよ」
二人は初めて唇を重ねた。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
暑い一日が無事に終わりました。過ごし方は人それぞれで個性が光りました。
暑い時には熱い物を食べる。火照った身体は海に跳び込んで冷やし、疲れれば波打ち際で横になって揃って眠る。
そのようなストレスフリーな展開に書いている私も爽快な気分になりました。
もっと涼しい体験をした人もいました。紐無しバンジーは想像するだけで鳥肌が立ちます。最後は絶叫ものでした。
夏のような暑さを避けて夕方や夜に出かける人達もいました。情念めいた感情や初々しい心の触れあい等、
こちらも個性がよく表れていました。今後の展開が楽しみになります。
最後になりました。本シナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
またのご参加、お待ちしています。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月28日
参加申し込みの期限
2021年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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