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寝子島高校
爽やかな夏の風が吹き渡る
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五月とは思えない日差しが寝子島に降り注ぐ。朝の時間帯にも関わらず、大気がゆらゆらと揺れ動き、道行く人々はハンドタオルやハンカチが手離せない。
桜花寮の一室では
羽生 碧南
がうんざりした顔で椅子に座っていた。窓は開けているものの、肝心の風が入らない。たまに吹いても熱風で快適とは程遠い環境状態にあった。
碧南は恨めしそうな顔でクーラーを見上げる。
「こんな時に止まるなんて……」
机の上に並べられたゲームソフトの一つを手に取った。
「積みゲーを攻略したいけど、ここだと熱中症になるよ」
碧南は立ち上がって着替えを始める。
トップスはTシャツ。虹色が渦を巻き、南国の花を思わせた。ボトムスはショートパンツですらりとした脚を活かす。
肌の露出が多いこともあって入念に日焼け止めを塗った。タオルやウェットティッシュ、思い付いた細々とした物をリュックに詰めた。
「お財布も持ったし」
リュックを背負うと碧南は大股で部屋を出ていった。
通りに出ると左右を見た。
「やっぱり、高いところが涼しいよね」
背後の九夜山に笑い掛けると左手の道を迷うことなく突き進む。シーサイドタウンを抜けて旧市街に入った。
寝子島ロープウェーを経由して一気に山頂に近づく。
「少し涼しい」
山頂に至る道を碧南は軽やかな足取りで歩いていく。バスケットボールで鍛えた脚力で、あっという間に山頂に着いた。
柵に両手を突いて眺める。青い空と海が合わさり、雄大な景色を披露した。吹き付ける風は適度に涼しく、碧南は目を細めた。
「涼しくて気持ちいいんだけど、もっとひんやりしたいかも」
「メリーさんが叶えてあげるの」
「今の声は?」
碧南は左右を見たが人の姿はなかった。太腿を平手で軽く叩かれて気が付いた。
視線を下げるとおかっぱの女の子が黒目勝ちな瞳で見上げていた。服装は薄紫色の着物で涼し気な印象を与える。
「今の声はあなた?」
「メリーさんなの」
無表情でくるりと回る。
「もっと涼しくできるって、本当に?」
「バンジージャンプをすれば解決なの」
「ここで? そんな施設はないと思うんだけど」
言いながら周囲を見る。が、そのような場所は見つけられなかった。
「心配ないの。タンデムと単独があるの。どちらか選んで欲しいの」
「それならタンデムでお願いするね」
「わかったの。メリーさんの手を握るの」
差し出された小さな手を碧南はそっと握る。
「これでいいのかな」
「いいの。今から紐なしバンジージャンプを始めるの」
「え、紐なし!?」
驚いた時には遥か上空にいた。瞬間移動を果たした二人は手を繋いだ状態で落下を始める。
「えええ、本当に落ちてるよ! 紐なしって!」
碧南は絶叫の一歩手前で踏み止まる。強張った表情で横を見ると女の子は受ける風圧で頭を揺さぶられていた。無表情で髪を乱す姿には、そこはかとなく狂気を感じる。
「見た目が怖いよ!」
二人は猛烈な風を受けて落ちてゆく。
米粒のように小さかった九夜山頂上展望台が大きくなる。数メートルまで近づくと碧南は両目を閉じた。
「お疲れ様なの」
「え、ここは?」
両足で立っている状態に驚き、碧南は周囲を見回す。そこは山頂展望台で瞬間移動によって激突を免れた。ただし女の子の髪は酷い寝癖のように乱れていた。
碧南の視線に気付いたのか。手早く手で撫で付けた。
「凄い体験をしたよ。あの、これって何回でもできるの?」
「できるの」
回数を重ねることで慣れてきた。純粋に楽しめるようになった。
碧南は笑顔で女の子と向き合う。
「今日はありがとう。涼しくて楽しい時間になったよ」
「お代はいらないの。どうしてもお礼がしたいのなら受けるの」
無表情でもじもじする。察した碧南は自身の胸を叩いた。
「メリーさんが欲しい物を言ってよ。今日の私は結構なお金持ちだからね」
「案内するの」
女の子に手を掴まれると景色が一変した。
瞬間移動で連れて行かれた先には洋風のレストランがあった。白い大理石の壁や柱には気品があり、ドアはステンドグラスで出来ていた。
「ここは」
「レストランの全てのメニューを食べるの」
「え、待って。ここって」
「大丈夫なの。お金持ちがいるの」
「いやいや、そんなには。待ってええええ!」
その日、一番の絶叫となった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月28日
参加申し込みの期限
2021年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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