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爽やかな夏の風が吹き渡る
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シーサイドタウンのマンションにも強烈な日差しが降り注ぐ。
あまりの寝苦しさに
青山 絢
は目を覚ました。それとなく手で首を触ると微かに汗で濡れていた。
「……五月なのに」
気だるげに起き上がるとカーテンを開けた。窓から見える空はとても青い。白い入道雲は真夏を感じさせた。
「本当に暑いわ」
「絢ちゃん、おはよう。今日は日曜日なのに早いね」
水谷 真優理
が弾むような足取りで歩いてきた。
「おはよう。この暑さだからね」
「カンカン照りで実に良い感じの夏よね」
真優理は窓を覗き込む。垂れてきたミディアムの髪を軽く手で掻き上げた。
「今日は日曜日で私は非番だし、こういう日は外で思いっきり遊びたいよね」
「でも、外は部屋の中より、もっと暑いと思うよ」
「そんな時こそ、海よね。水着を用意して一緒に出掛けようよ。うん、決まりよね」
笑顔で迫る真優理に押し切られる形で、そうね、と答えた。
ノースリーブワンピースを着た二人は寝子ヶ浜海岸へ徒歩で向かう。
絢は手で陽を遮って呆れたような顔で空を見上げる。
「暑いとは思っていたけど。本当に夏の日差しよね」
「みんなよりも早くに夏がきたみたいで得した気分になるね」
「でも、蝉時雨には早いみたい」
絢は九夜山の方に耳を傾ける。真優理も同じような格好となった。
「今、蝉が鳴いたよね」
「本当に? 私には聞こえないけど」
「鳴いたって。小さくて短かったけど」
「真優理さん、車のクラクションと間違えたのよ」
絢は笑って足を速めた。少し不満気に、えー、と言いながらも真優理の表情は明るい。
道を渡ると防風林の向こうに青い海が広がっていた。
絢は深く息を吸い込んだ。
「海の香りとは別に、良い匂いがするわ」
「絢ちゃん、見てよ。あれって屋台よね」
真優理が指差した方向に屋台が幾つか見える。牛串ステーキには数人の行列ができていた。
絢は空腹に耐えるような表情を浮かべる。ちらっと目にした真優理はポケットのスマートフォンを取り出して時間を確認する。
「午前十一時過ぎね。そう言えば朝食を済ませていなかったね」
「遅すぎるけどね。ランチには少し早いし……」
「ブランチにしちゃおうっか?」
その一言で絢は笑みを浮かべる。
「いいね。もちろん行く屋台は」
二人は笑みを交わして、牛串ステーキ、と声を揃えた。
行列の最後尾に二人は並んだ。甘いタレと牛肉の焼ける匂いが漂ってくる。
真優理は思い切り息を吸い込んだ。切なそうな表情でゆっくりと吐き出す。
「……この匂いだけでご飯が食べられそうよ」
「私は齧り付いて溢れる肉汁を味わいたいわ」
「もちろん、私も……」
二人は同じように自身の腹部を摩る。出番が回ってきた。
「何にしましょうか」
若い店主の溌溂とした声に絢は貼り付けられたお品書きに目を留める。
「醤油ダレを一本と辛味噌ダレを一本ください」
注文のあと、真優理を見ると満足気な顔で親指を立てていた。
「熱いので気を付けて食べてください」
若い店主は笑顔で二人に細長い紙皿を渡した。上にはぶつ切りのステーキ肉が串刺しにされて横たわり、たっぷりと掛かったタレが湯気と共に食欲を増進させる。
「思っていたよりも大きい」
言いながら絢は醤油ダレの肉に齧り付く。口から白い湯気を吐きながら食べた。
「この日差しで、このステーキは、熱すぎるわ」
「絢ちゃん、こっちのタレ、すっごい刺激的で、美味しいよ。一口、どう?」
「貰うわ。こっちも、どうぞ」
二人は両方の味を楽しむ。共に大量の汗を掻いた。口を半開きにしてハフハフ言いながら平らげた。
絢は汗だくの状態で追加した。三本の牛串を胃に収めてふらふらになった。
「身体が熱くて、溶けそう」
「汗で服が張り付いて気持ち悪いわ。絢ちゃん、この状態なら気持ち良く海に入れるわ」
真優理は用意された更衣室を指差す。絢は周囲を見て弱気な笑みとなった。
「海開き前に、少し恥ずかしくない?」
「この暑さは真夏よ。爽快な気分になりたいよね」
「それはそうだけど……もう我慢できないわ」
二人は揃って更衣室へ向かった。
貴重品は店の人に預かって貰い、二人はビキニ姿で砂浜に戻ってきた。
「真優理さん、この季節に水着は早かったのかも」
「そんなことないよ。だって、こんなに気持ちいいんだから」
真優理は爽やかな花柄のビキニを着こなし、恥ずかしがる絢の手を取って笑いながら歩いた。
周囲の視線に慣れてきたのか。絢は胸を隠していた腕を下げて自らの足で海に向かう。紐パンの蝶結びが羽ばたくように動いた。
二人は横に並んで素足を海に浸す。足を止めた絢は真優理に目を向けた。
「この程度の冷たさなら大丈夫ね」
「浅いところで泳ぐなら問題ないよ」
二人は満面の笑みで駆け出し、頭から海に跳び込んだ。
絢は浅いところを伸び伸びと泳いで背を反らし、ゆっくりと浮上した。
「火照った身体に気持ちいいわ。真優理は?」
「こっちよ!」
少し離れた海面に背を浮かべて片手を挙げる。綺麗な背泳ぎを披露して戻ってきた。
「本当に気持ちいいよね。まだ五月なのに信じられないよ」
「夏を先取りした感じで、本当に得した気分になるね」
「私の言った通りよね?」
明るい顔でウインクをする。絢は素直に、そうね、と言って笑みを見せた。
「今日は海を全身で感じるよ」
「私もまだまだ泳ぐわよ」
二人は光り輝く海を共に泳いだ。しなやかな身体を駆使して海中を楽しむ。
かなりの時間が経った。二人は示し合わせたように浜辺へと歩き始める。少し遅れていた真優理が絢に声を掛ける。
「これってどう思う?」
「え、なに?」
「なーんてね!」
振り向いた瞬間、顔を目掛けて海水を浴びせた。
「いきなり何するのよ!」
絢が遣り返す。
「定番の海水掛けよ!」
「どこまで夏気分なのよ!」
二人は息が切れるまで海水を掛けあった。ずぶ濡れになった髪を両手で絞ると冷静に言葉を返した。
「絢ちゃん、戻るよ」
「わかったわ、真優理さん」
少し上体を揺らしながら砂浜に戻る。二人はくるりと回って砂浜に座った。両脚を伸ばして押し寄せる波を受ける。
真優理は両腕を広げた状態で後ろに倒れた。横目で見た絢が言った。
「砂が付くよ」
「その時はまた海で泳げばいいよ。冷えた身体に太陽の光が気持ちいいわ」
その安らいだ顔を見て絢も同じように仰向けとなった。
「本当に。少し眠くなって、きたみたい……」
「わかるよ。私も身体が、ふわふわするわ……」
二人に心地よい風が吹き、素足は程よい波に洗われた。
どちらも瞼を閉じて穏やかな時間を過ごす。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
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定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月28日
参加申し込みの期限
2021年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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