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ハッピーバースデー! 5月☆
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風間 舞子
は視界が歪んだ気がして、親指と人差し指で目元を抑えた。
「やはりこんを詰めすぎたか」
目の疲れではなく、単純に寝不足なのだろう。食事もまともに摂っていないし、改めて辺りを見回すと、スケッチブックの紙が散乱していた。書かれているのは落書きだが。
「うーん」
コップに手を伸ばし、口へ運ぶ。
「あ」
濃い目のコーヒーを淹れておいたはずが、いつの間にか飲み干してしまったらしい。
と、アトリエに
桜井 ラッセル
が入って来た。図書室で借りてきた本を開いて、部屋の中を見回す。首を捻る。
「んー」
「どうかしたか?」
妙な様子に声をかけた。すると、ラッセルははっとして舞子へ視線を向けた。
「ちょっと課題の関係でさ」
あははと笑い、
「そうだ、何か用意しようか? 今日は珍しく、食材があるんだ」
「そうなのか。じゃあ、コーヒーを」
「おう」
ラッセルはコーヒーを淹れ、ついでに試作のサンドイッチを持って、風間の元へ。
「はい、差し入れ」
「お、ありがとう。美味しいよな、これ」
ふと、ラッセルの表情に気づいた。
「楽しそうだね?」
「そうか?」
ラッセルはご機嫌の様子で、リビングを出て行った。
その数日前。
アネモネ・アドニス
は、スマホの画面に『送信完了』の文字を見て、頷いた。
五月に誕生日を迎える風間舞子の誕生日パーティをアトリエメンバーで行うのはどうかと提案したのだ。送った先は影野アヤトと桜井ラッセルだ。
返信はすぐに返って来た。
「……決まりですね」
即OK。お馴染みのメンバーで舞子の誕生日を祝うことになった。
予定日、当日。
舞子がアトリエの個室にこもっていると、ドアがノックされた。
「はい」
ドアが少しだけ開く。
「お疲れ様でございます。順調ですか」
「ああ、ちょっと詰まってたけど、場所を移動したら少し描けたんだ。どうかしたか?」
「いえ、ごゆっくり。今日は皆でリビングでご飯を食べましょう」
「いいね。わかった。その時は声をかけてくれ」
アネモネは頷いて、部屋を出て行った。
影野 アヤト
はアトリエのドアを開けた。誕生日会の準備の打ち合わせはしていたが、来るのは久々だ。リビングはあまり変わっていない。
「影野様、お疲れ様です」
アネモネは少し嬉しそうに言った。折り紙でリングを作り、鎖のように繋げていた。壁の飾りつけに使うのだろう。アヤトは飾りかけ途中のリビングを見回した。
「誕生日会場って感じだな。アネモネ先輩、一人でやってるのか?」
壁紙や紙折花が飾られている。花瓶には五月の花、五月を連想させる花が飾られていた。
「ええ。桜井様が買い出しに行っています。考えてみれば、荷物が多くなるかもしれませんね」
「ん、じゃあ、俺はある材料で仕込みでもするかな」
米炊きなどは出来そうだ。
「そうして下さい」
アネモネが一瞬、リビングのテーブルの上を見やった。
そこにはお洒落な西洋貴族っぽい服が数点置かれていた。
「衣装ですよ」
誕生日会に衣装。さすがアネモネが主催のパーティである。
ラッセルは買い出し前に図書館に寄っていた。誕生日会用の衣装を作るというアネモネのために借りたドレス図鑑の返却だ。参考になったと言っていたので借りた甲斐があったというものだ。
それからスーパーで食材を選ぶ。メインはケーキなので、サンドイッチなどの軽食にすることにした。
「レタス、ハム、マヨネーズ、卵……フルーツサンドなら生クリームと缶詰フルーツだな。サラダ、ピンチョス、丸鶏、スープ系、ケーキはフルーツ系にしてもらうか」
途中から自分の食べたいものにシフトしてきたので、仕切り直し。
「後は、花束」
アネモネに頼まれたのを思い出した。リビングには菜の花を飾ると言っていたので、
「バラにでもするか」
五月の花のイメージである。
買い物を終え、アトリエに戻ると、キッチンにアヤトが立っていた。炊飯器に水を計って入れているところだった。
「アヤト、来てたか」
「で、買い出しの方は?」
「頼まれたものは全部買ってきたぜ!」
アヤトはラッセルから受け取った生卵を鍋に入れて水を貯め、火にかけた。それからレタスを水で洗って、千切って行く。
「桜井、食パンを袋から出してくれ」
「了解」
レタスを千切り終わったラッセルは小さい計量機で小麦粉や砂糖などを計って行く。ケーキの準備を始めることにした。
「おーい、あけたぞー」
「食パンの片面にバター塗ってくれ。終わったら缶詰を開けてほしい」
「おう!」
手際の良さと指示の出し方が的確だ。
二人で手分けして、パ-ティー用の料理が着々を出来上がって行く。
パーティ開始時間まで十五分。部屋で熱中している舞子を呼びに行くのだが、その前に。
「二人にはこちらを着ていただこうかと思います」
アネモネが示したのは、西洋の執事服と騎士服だった。
「主役の姫である風間様を守るイメージですね。ちなみに風間様の衣装はこちらです」
装飾は控えめだが、やはり西洋の王女を意識したドレスである。
「アネモネ先輩、世界観出来上がってんな」
ラッセルがアヤトに耳打ちする。
「まあ、非日常って感じでいいだろ」
「桜井様」
「あ、はい、先輩」
「眼鏡執事なんていかがですか?」
「アネモネ先輩の希望……でしょうか?」
「似合いますよ」
アネモネが笑うので、ラッセルは苦笑を浮かべた。
「じゃあ、それで」
「護衛の騎士役の影野様にはこれを用意しました」
テーブルの下から出して来たのは片手剣だった。恐らく模造品である。
「本格的だな、先輩」
「ええ、やるからにはリアルを追求したいのですわ」
「先輩、これ、風間の誕生日だからな?」
ラッセルが恐る恐る言うと、
「もちろん、分かってますよ」
にっこりと笑うのだった。
夕飯が出来たと呼びに来たのはアネモネだった。舞子は何の気なしに手を止めて立ち上がり、伸びをする。
「聞いていなかったが、今日のメニューは? アヤト君が来てるんだろう?」
「行けばわかりますよ」
アネモネはふふと笑い、リビングのドアを開いた。
「え」
舞子は目を見開いた。飾りつけをされたリビング、すぐにクラッカーの音がする。
「風間先輩、おめでとうっ」
声をそろえたのがアヤトとラッセルだと気づき、視線を向けると、
「お……?」
漫画から抜け出してきたかのような執事と騎士が立っていた。特に騎士姿のアヤトの腰を見る。
「えっと」
「いや、アネモネ先輩の趣味だから!」
その慌てようにくすっと笑った。それにしても、とリビング内を見回す。
「私ために用意してくれたのか? はは、は……すごいじゃないか」
「ていうか、久しぶりだな、先輩」
「ああ、アヤト君。また来てくれて嬉しいよ」
「お手をどうぞ、先輩」
「! ありがとう」
アヤトは舞子の手を引いてテーブルまで案内し、皆を代表してプレゼントを渡す。
「これ、皆からの誕生日プレゼントです」
白い封筒に入ったカードを差し出す。すぐに開けてもらうことにした。
「『あなたのお願いをひとつ叶えるチケット』……これはもう決まりだな。その衣装で二人にモデルになってもらおう」
舞子が少しイタズラっぽく言う。
「ふふ、良く出来ているでしょう? さて、お姫様も変身でございますよ」
戸惑う舞子を別の部屋に連れ出し、ドレスの着付けを行う。軽くメイクも施し、再びリビングへ。
「お誕生日おめでとうございます」
アネモネがバラの花束と花冠を彼女へ。
舞子以外の三人が拍手をして盛り上げた。
「ありがとう。まさかこのメンバーで祝ってもらえるなんて」
「ケーキと料理運ぼうぜ!」
そう言ったラッセルにアヤトが白い封筒を渡した。
「んお?」
「四月に祝えなかったからな。頼みたいことがあったら言ってくれよ」
ラッセルは嬉しそうに頷いた。
「サンキューな! てか、今日の主役は風間先輩だろって」
「パーティですから良いんですよ」
「ああ、一緒にお祝いしよう」
ラッセルは首を振って、にやっと笑う。
「いいや、主役は風間! 誕生日おめでとう! 満喫しろよ!」
ラッセルが手渡したのは、個人的に用意したプレセントだった。
四葉のクローバーモチーフのガラスペンである。
「ほら、ほしかったんだろ?」
「こんなものまでありがとう」
やがて、テーブルの上が料理でいっぱいになった。
「ありがとうみんな。私もそうだね。素敵なプレゼントをもらってばかりでは忍びない。このアトリエに貢献しなくては、ね。手始めにこんど試食に貢献をすることにするかな?」
「皆で貢献しましょう!」
ケーキにロウソクを立てて行くアヤト、料理を分けるラッセル。飲み物を注ぐアネモネ。
舞子は小さく息を吐いた。
「ここは暖かいな。今なら、いい絵が描けそうだよ」
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担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月18日
参加申し込みの期限
2021年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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