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ハッピーバースデー! 5月☆
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「今日はお姉ちゃんのお誕生日!」
森篠 奏子
は玄関に届いたカラフルな段ボールを持ち上げながらそう言った。お祝いするためのメインが届き、テンションが上がってきた。
ガムテープを剥がし、ショッキングピンクと原色の紫のグラデーションのお菓子箱を手にする。レビュー評価で体が砂糖になりそうなガツンとした甘さのグミだそうだ。
「きっと疲れが取れまくるよね!」
時計を見ると、夕方の五時過ぎだった。姉は寝子島信用金庫務め一年生、新人研修のため朝早くと夜遅くにしか顔を合わせない。
「早く帰って来ないかな?」
楽しみだ。
その日の研修は夕方の五時過ぎに終了した。つまり定時である。
帰ろうとした
森篠 琳子
は、秋沢覚に声をかけられた。
「定時に上がれるなんて滅多にあらへんし、夕日見ながら一緒に帰えらん?」
茶化した感じで言われたものの、嫌ではなかった。むしろ、嬉しいお誘いだ。
ふたりそろって、会社を出る。覚が言った通り、夕日が出ていた。眩しい。久々にゆったりとした気持ちで日の光を浴びた気がする。
「もうすぐ、配属やな。希望とか出したん?」
「さすがに一年目なので」
「そやろな。俺もや。会社にお任せやで」
一瞬、出したのかと思ってしまった。ふと、こんな会話でいいのかと不安になる。彼とはお付き合いをしているのに、これではただの同僚だ。
「どうしたん? 元気ないやん」
「付き合うということがわからないんです。」
琳子はこういった男女の付き合いという物に疎いのだ。
「付き合い方が?」
「はい……初めてなので」
不安は話しておいた方がいいだろう。
「そやなぁ、休みの日に会うて飯食うたり、買い物したり、クリスマスとかバレンタインとかイベントを一緒に過ごしたり、そうそう誕生日を二人でお祝いするなんてのもあるなぁ」
琳子は目を瞬かせた。
「どうしたん?」
「誕生日……」
「ああ、まだお互いの誕生日聞いてへんかったな」
「五月三十日です」
「今月なん? 今日が五月三十日で……今日!?」
ノリ突っ込み的な流れで、覚が目を見開く。
素でかなり驚いているようだ。
「そんなに驚かなくても」
「ああ、いや。彼女の誕生日に何も用意していない自分に戦慄したんや。ごめんな?」
「ううん。今日教えたんだし、仕方ないですよ」
「ちょっと時間あるか? せめて誕生日ケーキでお祝いして行こうや」
「え、あ、はい」
急な誘いだが、まさかお祝いしてもらえるとは思わなかった。誕生日に二人きり。恋人らしいイベントに恥ずかしいながらも、お付き合いをしていると実感する。
近くのレストランに入って、食事をした。
中々いい雰囲気の店で、料理もおいしかったのだが、何やら覚の様子がおかしい。
「どうしたんですか?」
そわそわした様子である。
「ああ、いや。お!」
いきなり嬉しそうな顔になる。すぐ、店員が二人のテーブルの横に立った。
「お待たせしました。おめでとうございます」
「へ?」
目の前に置かれたのは、小さなホールケーキだった。ロウソクが立っている。
「ハッピーバースディ、琳子ちゃん。ごめんな、これくらいしかしてやれんで」
琳子は驚いて目を瞬かせた。思いがけず、少し感動してしまった。短い時間で、注文をしてくれたらしい。
「そんなことないです。ありがとうございます。これからも……よろしくおねがいします」
夢のような一時を過ごした琳子は午後八時ごろに家へ帰宅した、のだが、出迎えてくれたのはテンション高めの奏子だった。
「お姉ちゃん、誕生日、おめでとー!」
「あ……ありがとう」
奏子には悪いが、仕事の疲れと緊張が解けたせいで体の力が抜けてしまった。彼女のテンションについていける気がしない。
「疲れてる? なら、甘いものだよ!」
差し出されたのはレインボーなグミだった。
「また変なの買ってきて……」
呆れつつもしっかりと味見する。
疲れた体にガツンと来る、甘さだった。
数時間後。
奏子は、自分の布団の中ではっと目を覚ました。かけていた目覚ましをなる前に止めて、体を起こした。
「ふふふ、起きられたならこっちのもの」
母と姉が寝静まっているのを確認し、動画配信の準備をする。深夜の配信はお姉チャンネルで、『お姉ちゃん、十九歳の誕生日ハッピーバースデイ』特集だ。
「いえーいッ、こんな時間に配信スタートォ!」
そんな一声と共にこの日のために用意していたオープニングが流れ始める。アニメと実写、CGを駆使し、レインボーな背景にバースディケーキやロウソクが躍る。
そして、勝手に踊っていたパーティー用クラッカーが連続で弾け、そこに奏子の姿が現れるという演出。最初から最後まで誕生日仕様だ。もちろん、大好きなお姉ちゃんの、である。
「みんなー! お待たせ―! 今週も集まってくれてありがとー!」
満面の笑顔で、画面の向こうの視聴者に手を振る。
「今日はなんとなんと、お姉ちゃんのお誕生日!」
横目で確認すると、視聴者は三人。最近、ゼロという日は滅多にない。視聴者がついてくれているのだろう。
「お姉ちゃんは十九歳になったんだけど、社会人一年生! 毎日毎日研修で疲れて帰ってくるから、甘いものを用意してあげるんだ」
それから一時間程、十九歳になった姉について語り尽くす。
十八歳の誕生日とくらべてどこがどう変わったのか、事細かに伝えた。さりげなく、身長の伸び具合を調査し、写真を見て髪の長さを計り、お姉ちゃん好きとしては見逃せない配信になるだろう。
「さて、皆そろそろ気になってるよね!? そう、お姉ちゃんの私服の趣味! 今日は特別に」
次の情報を出そうとしたところで、今回初コメが書き込まれた。
HIMIKO24 初コメ。こんにちは。
「こんにちは、HIMIKOさん! いらっしゃいませー」
新規視聴者がバースデイ回に来てくれるとは思わなかった。ウキウキだ。
視聴者は4人に増えていた。
そしてすぐに次のコメントが。
HIMIKO24 そういう設定?
「その一言でまとめるのやめてってばぁッ」
コメの書き方と奏子いじりのやり方、絶対に初来場者ではない。
HIMIKO24 黒歴史ノートに設定を作った日かな
いつになく辛口コメントである。
「お姉ちゃんは実在しするから! 美人で優しいし、真面目だし、働き者だし、しかも最近、かれ……」
彼氏が出来た。そう続けようとしたが、慌てて止めた。視聴者の夢を真っ向から潰すのはいかがなものか。
「かれ……枯山水が趣味なの!」
計らずとも、リアルバレを隠すためのフェイクを入れてしまった。
HIMIKO24 なんか本物っぽい
わりと単純な視聴者様のようである。
配信予定時間を追加決定。
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担当ゲームマスター
高城ヒト
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月18日
参加申し込みの期限
2021年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月25日 11時00分
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