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稲積 柚春
は家の玄関を出て、お気に入りのアロマブレスレットに触れた。
春の風にふわりとレモンの香りが漂う。
ふと隣に誰かが立ったような気がして、はっとするがもちろん誰もいない。特別だったあの日、四月一日に起こったことが蘇ってくる。
そう、あの日隣にいたのは確かに
ウォルター・B
先生だったのだ。誕生日でも分かれば、その流れであの日のことを聞けるのに。
思い切って直接聞こうとしたが、上級生達がお祝いしているのをみてしまい、連休中に終わったと知った。
散歩をしながらつい最近のことを回想しつつため息を一つ。積んだタンポポを公園のベンチで花冠を編んでいく。
ぼんやり。
すでに過ぎた誕生日を今更祝いたいなんて、微妙な雰囲気にならないだろうか。
「はあ、当日にお祝いするのが普通だよね」
痛恨のミスだ。
「誕生日、おめでとうございます、ウォルター先生」
風に吹かれて消えてしまいそうな声で空に呟く。
「ありがとう~」
答えなど期待していなかったので、柚春は慌てて振り返る。そこにはいつかの笑を浮かべたウォルター先生が立っていた。
「え」
いつの間にか眠ってしまって、夢を見ているのだろうか。まさかこんなところで偶然出会うなんて。物語のようだ。
「ああ、ごめんね。なんだか突然、稲積に会いたくなって」
「え?」
どきりとした。
「探してたんだ~。はは、ほんとに会えた」
「突然てどうして」
ウォルター先生は少し恥ずかしそうに頭を掻く。
「不思議な記憶が浮かんで来たんだ~。なんでだろうね~。稲積と楽しそうにしてる光景がぱっと頭にね」
ウォルター先生の困ったような笑顔に、柚春は頬を赤らめた。恐らく、それは四月一日の、失われた記憶。
「そ、それは」
ウォルター先生は自分の上着を脱いで、柚春の体にかけた。
「なんだか、この気持ちはすぐに消えちゃいそうだからねぇ~」
隣りに座ったウォルター先生が笑いかけて来る。
「あの」
「うん?」
「誕生日、おめでとうございます」
改めて、心を込めて。恋人の記憶を持った彼に精一杯の。
「ありがとう」
頭を撫でられたその感触は、絶対に忘れない。
五月四日のこと。
恵御納 夏朝
は文房具屋にいた。
明日は
犬杜 一閃
の誕生日である。先月、彼の従妹の誕生日があり、祝ったばかりだ。その時のプレゼントを参考に、基本的に部屋へ置いておけるものをチョイスしたいところだ。
「あ」
ガラスケースに入った高級ボールペンや万年筆のコーナーに目が留まった。
「良いかも」
家に置いておけるし、名前入りでプレゼントすれば、特別感がある。
「万年筆……いや、ボールペンかな」
握る部分に彫刻が施された黒のボールペンである。
「すみません」
近くにいた店員さんに声をかける。
「はーい」
「これ、プレゼントで名前を入れたいんですけど」
「はい、出来ますよ。こちらにお彫りするお名前をご記入下さい」
渡されたペンと紙。
「じゃあ……」
名前はフルネームで良いだろうか。それとも夏朝の呼び方、一閃さんか。
(こういうのはフルネームかなぁ)
あまり堅苦しくなるのは避けたいところだが。
「そうだ、ローマ字にしよう」
名前が先か苗字が先かでも悩みつつ、「INUMORI ISEN」でいくことにした。
一時間後。ローマ字入のボールペンを箱と包装紙でラッピングしてもらい、完成。中身が見えるようにしてもらった。
誕生日当日。休日である。
今日は一日お出かけをして、一閃を探すことにする。
「まぁ、すぐ見つかるわけ無いし、のんびり」
そう呟いた瞬間、曲がり角で一閃と鉢合わせた。
「!?」
偶然にしても遭遇するのが早すぎではないだろうか。
「恵御納か」
「一閃、さん」
突然のことでぼんやりしてしまった。
「どうかしたか?」
「いや、ごめん。実は」
夏朝は肩にかけていたカバンから包装された箱を取り出した。
「お誕生日おめでとう、一閃さん」
一閃は目を見開き、
「ああ、ありがとう。恵御納にはいつも世話になってるのに悪いな」
「悪くないよ。僕の気持ちだから」
「ボールペン?」
中身が見えたのだろう。
「名前彫ってもらったんだ。家で使ってくれたら嬉しい」
一閃は頷いた。
「筆記用具は結構使うんだ」
名前入りの物は始めてもらったらしく、嬉しそうだった。
「これは?」
一緒に渡したのは手作りクッキーである。
「ちょっとだけど、よかったら食べて」
「そうか」
一閃はもう一度お礼を言うと、辺りを見回した。
「恵御納、今暇か?」
「暇……今日は街をぶらぶらしようと思ってたから予定はないけど」
「なら、そこまで付き合ってくれ」
一閃に連れられて入ったのは喫茶店だった。
つまりはお礼に奢るということらしい。
「今日は一閃さんの誕生日だからプレゼントなのに」
メニューを見ながら、夏朝が不満の声を漏らす。
「日頃のお礼も込めてる。気にするな」
やがて店員が注文を聞きに来たので、こっそりメニューを指さして、注文。一閃には気づかれないように。
そして、運ばれてきたものに、一閃は驚きを隠せないよう。
「誕生日だからね」
ミニホールケーキにロウソクをさしてもらったのだ。
もはや奢り合いである。
一閃は肩を落とした。
「今日は大人しく奢られろと言うことだな」
そう呟く彼を見ていて思いだした。
(忘れてた。水晶……)
プレゼントと一緒に魔除けの意味も込めて送ろうと思っていたのだが、クッキーを手作りにしたせいかすっかり忘れていた。
(……次の機会……で良いかな)
その時までに用意しておこう。
「一閃さん」
「ん?」
「お誕生日おめでとう。素敵な一年になると良いね」
一閃は頷いた。
(この先ずっと、皆に良いことがありますように)
そして、『いぬもり』にも素敵なお客さんが来ますように。そう心の中で祈った。
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担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月18日
参加申し込みの期限
2021年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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