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【終業式】夏休みを賭けた、ザ・ゲーム
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【タカシの果たし状+アニマルの森[1]】
水守 流
は、また自他共に認めるゲーマーであった。
「今回はマジで解決にあたらせてもらうぜ! んで、誰かひとりでもゲームをクリアすりゃいいんだな? 俺がその一人になってやらぁ!」
いつになく真剣なその瞳には世界の理に挑もうとする物理学者のごとき怜悧な光さえ宿っている。
炯々と輝く漆黒の瞳には、さながら勝利への方程式が浮かび上がっているようだ。
「ゲーム(戦い)は始まる前から始まっている。まず何を選ぶかが重要だ……」
ゲーマーたる流には種目として挙げられた全てのゲームのプレイ経験があった。
そのなかで、もっともクリアできる確率が高そうなゲームを瞬時に判断する。
(『ねこモン』……時間内フルコンプは運ゲーだからパス。……となると『NOF』か、『タカシ』……どうする?)
稲妻のような思考の果て、流はタカシを攻略することを決意した。
が、すぐにはプレイしない。それよりも先に確認すべきことが彼にはあった。
「はい、質問です!」
絶対に普通の授業では出さないような熱意に溢れる声で挙手し、司会の鷲尾先生を呼ぶ。
「あら、水守くん。どうかした?」
「これ、レギュレーションはどうなってるんですか? チート以外のバグ技はオールオッケーでいいのか? それとも……」
せっかくクリアタイムが早くともチートではクリアにならないだろうと、流は先手を打って確認しておいたのだった。
「それは大事なことね。じゃあ、相談してくるからちょっと待ってね」
鷲尾先生はどこかに姿を消し、ほどなくして帰ってくる。
「ええ。ゲームバランスを崩壊させるような裏技以外、たとえばヘソクリを入手したり、宝の地図のアレはOKよ。でも、主人公を無敵にしたり、いきなりエンディングにスキップするような技はダメ。これは後で放送でみんなにも共有しておくわね」
「……グッド!」
ヘソクリと宝の地図のアレだけで全てを理解した流は、頭の中で少しだけクリアの確率が上昇したことに笑みを禁じ得なかった。
やるべきことはわかった。だが、それをミスなく続けるには、極度の集中力と指捌きが重要になる。
「よし! こっからは己との戦いだぜ!」
かくして、いつになく本気の流の、理事長との――否、己との戦いが始まった。
恵御納 夏朝
は、あまりのショックに打ちひしがれていた。
「理事長がこんなバカなことしないよね。ののこちゃんのお父さんがののこちゃん悲しませることしないよね……?」
だから、あれは理事長ではなく、『敵』だ。
ゆえにもう関わりたくない――そんな自暴自棄な考えにさえ陥りかける。
一方、
恵御納 夏夜
も、チベスナのような顔をして、理事長は敵なのか、それとも馬鹿なのか判断しかねていた。
そして、決断した。一旦思考を放棄し、さっさと夏休みを取り戻す道を選んだのである。
「……こうなったら、なんとしてもゲーム大会を攻略して夏休みを奪還する!」
「夏夜ちゃん……」
夏夜の決意に満ちた横顔に、夏朝も背中を押された思いがした。
(夏夜ちゃんも……夏夜ちゃんも頑張ってるんだ……!)
気を取り直して、自分にもクリアできそうなゲームを探す。
(正直、今の僕は一部ゲームに向かない。ある後遺症でいつ視界が砂嵐になるかわからないから、RTAも格闘ゲームの対戦も僕がクリアするのは難しい。それでも……!)
それでも、ただ何もせずに夏休みを奪われるのを待つことなどできなかった。
「……そうだ。アニマルの森のアイテムコンプリートなら……!」
かくして、夏朝と夏夜の夏休みを取り返す戦いは幕を開けた。
佐藤 英二
は、かつて一度タカシの果たし状に自力で挑戦したことがある。
「確か、あまりにク○ゲー……もとい超難易度に諦めたんだっけ」
当時のプレイの様子を思い出し、英二は苦笑する。正直、今やってもクリアできる自信はほぼない。
だが、プロゲーマーに勝つ自信も、ねこモンを制限時間内にフルコンプする自信もない彼にとって、夏休みを取り戻せそうなのは消去法でこれしかなかったのだ。
(野々さんも夏休みイベント楽しみにしてそうだし……何もしないで諦めるわけにはいかないよなぁ)
英二にとって、
野々 ののこ
は気になる女の子である。現在は気さくな友人という関係にとどまっているが、その距離感が英二は嫌いじゃない。
気安い距離感だからこそ、できることもある。たとえば、一緒にゲーム攻略に誘ってみたり、とか。
早速、英二が声をかけようと野々を探すと、すぐにショックでただの屍のようになっているののこが見つかった。微妙に声がかけづらい。
「野々さん。よかったら、一緒にタカシの果たし状に挑戦しない?」
「……っ!? や・る!」
ハッと我に返ったののこは目がマジだった。よほど夏休みを楽しみにしていたに違いない。
「じゃ、じゃあ、さっそく始めよう。まずは電源を入れて……最初は社長の部屋から始まるからまずは退職金とヘソクリを――」
「あ、社長が出てきた! こいつが諸悪の根源ね!」
「あ……待って、それをしちゃうと警備員が……」
「きゃあ! な、なんか出てきたよ! 私、何も悪いことしてないのに!」
いや、しただろっとツッコミたくなる自分をそっと抑えて、その後も、諸悪の根源(=社長)に「なぐる」を選択し続けるののこを説得するのに英二はかなりの時間を費やした。
紫苑は、普段ほとんどゲームをしない。
ゆえに、どのようなハチャメチャな展開も「そういうものか」と納得してしまうところがある。
「あら、ゲームオーバーになるとお葬式になるのですね。ゲームって面白いですね」
さて、それでは埒があかないだろうと、そこで鷲尾先生から助け舟が入る。
「巫部さんは本当に初めてなのね。じゃあ最初だけ先生と一緒にプレイしましょうか?」
「わあ。ぜひお願いします」
鷲尾先生は紫苑から本体を受け取ると、まずはヘソクリを回収し、退職届を出すというお決まりの流れを実演して見せる。ちなみにノーヒントでやった場合は、ここに至るまでに相当な時間がかかったりするのが、『タカシ』の恐ろしいところである。
「凄い。上手にプレイすると、こんなにスムーズに進むのですね。やっぱり先生は凄いです」
「まあ、このゲームはちょっと特殊っていうか」
妙に歯切れが悪い理由はゲーマーなら秒で察しがつくのだが、紫苑にはやはり理由がよくわからない。
「もし興味があったら、ほかのゲームも挑戦してみてね。ブレス・オブ・ニャイルドなんかおすすめよ。オ-プンワールドゲームの傑作なんだから」
ある程度本編を進めたところで、鷲尾先生は名作と名高いタイトルのゲームに触れながら紫苑に本体を返した。
「おーぷんわーるど、ですか? よくわからないですけど、機会があればやってみますね。でも、まずはこのゲームをクリアしないと」
先生のプレイはスムーズで見ていると、なんだか自分にも上手く出来そうな気がしてくる。それは初心者がよく陥る『罠』であるのだが。
とにもかくにも、夏休み奪還に向けて、紫苑はゲームを再開した。
仙藤 蒼
は、自他ともに認めるところのゲーマーである。
「よりにもよって、このラインナップ。理事長は本気で夏休みを廃止したいのかしら……」
しかし、だからこそ燃えるものがあるのは事実だった。何を隠そう、蒼自身はすでにこのゲームを3回クリアしているのだ。
ただ……
「RTA自体は初めて。まして、挑戦するのはこのゲーム。今回のラインナップの中でも難易度は屈指ね」
自分で言っていて薄ら寒くなる高難度だが、表情に怯えや諦めは見られない。
むしろ、喜々としてセオリー通りにプレイを進めていく。
(3回のクリアのうちの1回は実況プレイで、そのときは相当にやり込んだ。だから、サイトなんか見なくても身体が最適解(こたえ)を憶えている……)
退職金とヘソクリを入手し、三味線と南の島の言語を習う。
「あら、仙藤さんはやっぱり上手ね。ところで、このゲームをノーヒントでクリアしたことはある?」
「いいえ、無理でしょう」
様子見にきた鷲尾先生には、キッパリと1秒で即答する。
「ふふ。そうよね。なんでも、作者はお酒を飲みながらこのゲームのネタを考えたそうよ。じゃあ、頑張ってね」
鷲尾先生は謎のトリビアを披露して去っていった。
「なるほど。お酒って怖いわね……」
などと呟く程度の余裕を維持しつつ、蒼は攻略を進めていく。
白 真白
も、ゲームが得意である。
「夏休みが廃止!? そんなおうぼうは許されないよ!」
というわけで、真白もテストに挑戦することになった。
「それじゃあ、私は『タカシの果たし状』のRTAに挑戦するよ」
タカシの果たし状のプレイ経験がない真白は、さっそく攻略サイトでチャート(手順)を確認する。
繰り返すようだが、真白はタカシの果たし状のプレイ経験がない。
「チャート確認ヨシッ! 一発でクリアしちゃうんだから!」
意気揚々とゲームスタート。
か・ら・の
まさかの一発死。
「……は? いきなり死んだんだけど……」
思わず怪訝な表情になり、チャートを見直す真白。
というのも、このゲームいたるところに即死トラップがある。
攻略情報を掲載しているサイトこそ多いが、サイト構成が手慣れていなかったり、そもそも作成者自身が見落としをしていたりで見落とさずにチャートを読む方が難しいとさえ言えるのだ。
「……ま、まあそういうこともあるよね。昔のゲームは難易度が高かったって言うしっ」
気を取り直しして、再挑戦。
か・ら・の
「……また死んだ……だと……」
思わず本体を取り落としそうになって、真白は慌ててキャッチ。
そのとき、すでに彼女はキレかかっていた。
「何このクソゲー! あー、もう、こうなったら絶対クリアするんだから!」
彼女は怒りに冷静さを失い、チャートを読み込むことを忘れかけていた。
これが、このゲームの企まれざる巧妙な罠であることを彼女はまだ知らない。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
ゲーム
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月17日
参加申し込みの期限
2022年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月24日 11時00分
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