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〇百合迷宮、猫と共に
寝子高1年の
月原 想花
は、野球帽にTシャツにリュックという姿で百合迷宮の中を歩いていた。
「百合の花の香りがとても心地よい。迷路自体はそんなに複雑じゃないよね」
百合は綺麗だけれど、想花の思いは花の美しさにはない。
(ぼくはこういう場所に来るとどうでもいいことばかり考えちゃう)
辺りには何人か人が歩いている。女の子二人の組み合わせもあった。
(百合迷宮かあ。そこへ入ったら女の子同士で恋をして、そのまま出られなくなるのかな)
ぼんやりとそんなことを考えた。
(もしそうなら、ぼくもこの百合迷宮で女の子と恋に落ちて、そのままこの迷宮の奥で一生を添い遂げることになるのかな)
「今書いているファンタジー小説のネタに使えそうだね」
そうなると、作品世界に出てくる百合迷宮と、その迷宮にまつわる伝説や神話が浮かんでくる。
さらに、家出した姫と彼女を追った女騎士の悲恋エピソードやら何やらが延々と脳内にわき出す。
「姫よ、あなたは白百合よりも気高い。私の血濡れた手で汚すことなど考えられない」
「何を言うの。あなたが私に捧げてくれたその真心より気高いものが他にあるでしょうか」
いつの間にか口をついて、悲恋エピソードをモチーフにした詩まで諳んじてしまっていた。
気が付けば周囲の注目を浴びていて、赤面する。
(視線が痛い……)
冷や汗で着ていたTシャツが濡れてくるのを感じる。
恥ずかしくて被っていた野球帽を目深にかぶる。
視線に耐えられず、後先考えずにその場から逃げ出した。
「あれ……? ここどこ?」
迷子になってしまった。
「どうしよう……これじゃ百合迷宮じゃなくぼっち迷宮だよ」
途方に暮れていると。
「ニャー」
「ミャー」
足元に猫が2匹いた。白と黒だ。
「えっ? ……百合の花の成分は猫には猛毒だったはず」
背中のリュックを探り、何かないかと探す。
「こ、これなんかどうだろ?」
なぜか入っていた猫じゃらし。
それを取り出して、それで誘導を試みる。
「猫ちゃんたち、ぼくについておいで」
二匹は猫じゃらしに興味を示してくれたが、素早く手を出してきて、あやうく引っかかれそうになる。
「うわっ! こっち、こっちに来て。でも、まいったなあ……出口がどこだかわからないよ」
途方に暮れつつ猫を誘導していると、奥から女性の声がした。
「あーん……、そっちじゃないです!」
木天蓼大学の社会学部学生、
古苗木 美姫
は、コンビニのアルバイトを終えて帰る時に百合迷宮に遭遇した。
神魂の影響で猫が呼び寄せてられていたが、なぜか美姫も迷宮に迷い込んでしまったらしい。
「おや、もう百合の咲く季節ですか」
辺りを見回した美姫は一面の百合の中、一匹の三毛猫を見つけた。
「ふふふ。ところで猫君、迷子ですか?」
「ミャー?」
どうやら少しぼんやりしている様子だが、百合の花とは距離をとっており、元気そうに見えた。
「実は私もです。百合に見とれていたら、どうやらこれは迷路の中、ふむ、脱出を目指しましょうか」
美姫は、可愛らしい道連れと共に脱出することにした。
「猫君、こっちですよー」
猫じゃらし替わりにハンカチを振って見せるが。
「……ミャー」
「あーん……、そっちじゃないです!」
猫はなかなか思うように動いてくれない。
「猫君、よいこですね、私の目をじっとみてください」
かがみこんだ美姫は、ろっこん『心の共鳴』が発動できるか試してみた。
良心のある対象と5秒じっと見つめ合うと、心の声で話ができる、という能力だ。
猫は人と目を合わせるのを嫌がることも多いが、百合のせいかボーッとしていたのが幸いだったようだ。
『あれ……お姉さん、僕の言葉がわかるの?』
目を丸くした三毛猫の心の声が聞こえてきた。
『ええ、よいこの言葉はわかるのです。きっと連れて帰りますからね、大丈夫』
そう言うと、美姫は三毛猫に手を伸ばし、飛びついてきた彼を胸に抱えた。
そこへ、想花と猫たちがやってきた。
「もしかして、あなたも迷ってるんですか?」
「えっ? ええ……お姉さんも、そうですか?」
百合の想像をしていたところだったので、綺麗なお姉さんの出現にどぎまぎしてしまう想花である。
「ええ。猫君たちは誘導できると思います」
美姫は想花の連れてきた猫にろっこんを使いだし、想花はそれに見とれていたが。
ふと、次の部屋との仕切りのガラスを見て思いついた。
ろっこんを使い終えた美姫の肩に触れる。
「す、すみません失礼します……こ、これ参考になりますか?」
想花が指さしたガラスには、迷子になった時想花が見ていた光景が映っていた。
想花のろっこん『水鏡』は、情景を見せたい人の肩に触れると、相手の視界に入っていない光景を、相手の目の前の水やガラスに映せるのだ。
「なるほど……これなら元の道をたどれそうです」
こうして美姫と想花と猫たちは無事迷宮から脱出できた。
『良かったですね。ここは危ないから、もう近づかないでね。他のお友達にも教えてあげてください』
『わかったよ、ありがとう、お姉さん』
美姫は、心の声で猫たちに語り掛けた。
こうして、今度こそ猫たちは百合迷宮に近づかなくなったのである。
「あら、あの子はもう帰っちゃったのかしら……」
「……疲れた。無事出られたけど……あんな綺麗なお姉さんと、何を話していいかわからないよ」
ああでもない、こうでもないと考えつつ、百合の想像で自意識過剰になり。
「一緒にお茶でもどうですか……なんて、それじゃナンパだよ。大体コミュ症のぼくにそんなこと言えるわけないよね」
結局そそくさとその場を離れてしまった。
「お礼ぐらい言えばよかった……」
ぐったりしつつ、帰り道、無料ドリンクで疲れを癒す想花だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年06月09日
参加申し込みの期限
2021年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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