異類恋愛譚｜リアクション

異類恋愛譚

「―――っていう夢を見てね」

　パソコン部の部室で。史越奈津樹は自分が描いたドラゴン娘のデッサンを綴柚枝や伏見真に見せながら話していた。
「いやあ、俺がモテる訳ないから絶対夢なんだけど！　でもデッサンばっちりでしょ！？　それだけでも良かったかなあ」
　奈津樹は「シッポがね、あとちょっとで描けたんだけど……」と少し悲しそうに頬を摩ったが、何かを振り払うようにまた顔を上げた。
「でね、今度人外キャラとの恋愛SLG作ろうかと思うんだ。美少女とかには限定しない感じでさ」
　奈津樹は自分のデッサンを見ながら、わくわくした声で続ける。
「異性同性関係なし。とにかくさ、人外さんがいっぱい出てくるの！　今なら俺、何でも描ける気がするんだ……！」
　両手を広げ、キラッキラの目を柚枝と真に向ける奈津樹。しかし当の2人は固まっている。
（……あれ、引かれた？）
　人外なんて唐突だったのかな。広げた手のやり場に困っていた奈津樹に、漸く真が口を開いた。

「……それな、ほんまの事やないかな」
「え？」
　次いで柚枝も口を開く。
「ん、俺もそう思う。……体験談とか聞く？」
「ええ？」

　驚く奈津樹に、思わずお互いの顔を見る柚枝と真。
　―――さてさて、どんな恋愛SLGが出来上がるのでしょうか。

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あとがき

担当マスター：ＫＡＮ
ファンレターはマスターページから！

ＫＡＮです。
ご参加の皆様、ありがとうございました！

ええと。
本当はもっともっと甘くしたかったです！！！
今回のシナリオは人外さん登場の回なので、謂わば導入部。関係性も煮詰まっていないので確かにいきなり甘くするのは難しかった。
すみません、私の力不足です……。
だから、こう考えました。
これは＜序＞。次には破があり、Qがあり。―――俺達の物語はこれからだ！（すみません、一部忘れて下さい）

という事で、またいつか第２弾とかできたらいいなーと思っています。
それまで皆様人外さんと是非仲良くしてくださいね。

それでは。
いつかまたお会いできること、楽しみにしています！

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