this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
四月の蒼青(あお)い空の半分欠けた月を見て彼女は笑ってる。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
黒猫とリンの道中はつづく。
先導の黒猫はなかなかに容赦がない。自分にとっての近道ということなのか間道を選択しがちのうえ、やたらと狭い道ばかり歩むのだった。
もちろんリンには一苦労だ。背に羽根はないしミニチュアサイズじゃない。少なくとも今は。
「これを乗り越えろって?」
ブロック塀の上で黒猫は待っていた。猫なら駆け上ればすむ話かもしれないが、リンにとってはアスレチックである。尖端を結わえたロープを投げ、飛び出したワイヤーにひっかけて伝いのぼる。
「こんどは溝なの?」
落ちないようにしなくちゃ。
冷や冷やしながら暗渠を跳びこえた先では黒猫が、カラスよけに設置された網の下をくぐるよう指示してきた。
「参ったなあ……迂回できない?」
額に汗をかきつつ網をくぐると、今度は薄暗い木造の建物と建物の間を歩かされる。
「ここ私有地だよね……」
客観的な視点からすれば、空き巣犯が下見をしにきたように映るかもしれない。冷や冷やしつつ音を立てぬように歩いて、建物の裏手に出た。
「……何してるっすか?」
頭上から声をかけられた。リンは髪の毛が逆立ちそうなほどすくみあがった。
見上げると窓から、栗色の髪をした女性が顔を出してこちらを見ている。二階の窓らしい。
逆光なので表情はいまいち判然としないが、少なくとも怒ってる様子ではなかった。
「怪しいものじゃないん……です」
反射的に言って、その発言こそ怪しさ全開だとリンは気がついた。
「僕、羽奈瀬リンって言って、最近引っ越してきて……」
果たして名乗る必要があったのかはわからないが、『怪しくない』という証明にはなるとリンはとっさに思った。
効果があったのかなかったのか。でも女性がおかしそうに笑ったのは事実だ。
「いい名前っすね。一方的に名前聞くの申し訳ないんでこっちも……あーしは
後藤 杏那
(ごとう・あんな)、ここのアパートの住人っす」
だんだん顔が判別できるようになってきた。くりっとした目の女性である。二十歳くらいだろうか。
「なんか探しものっすか?」
「あ……うん、そう、猫! 猫を追ってて。黒猫」
無情にも猫は姿を消していた。杏那を警戒したのだろうか。
「猫っすか? う~ん、このへん猫多いっすからねえ……あ、いた」
杏那は身を乗り出し、リンの行く手を指し示してくれた。杏那の首から下は小豆色のジャージだ。
「あの子じゃないっすかね?」
「……あ、本当だ」
よかった。あの黒猫が待っていた。単に暗がりにいて見えづらくなっていだけだったようだ。
ありがとうとリンは両手を振った。
「お安いご用っすよ」
なぜかVサインして杏那は顔を引っ込めたのである。
面白いお姉さんだったなあ。
いい人っぽい、ともリンは思った。
さてもう少し、黒猫に連れ回されるとしよう。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
四月の蒼青(あお)い空の半分欠けた月を見て彼女は笑ってる。
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年05月15日
参加申し込みの期限
2021年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年05月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!