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舞うは夜桜、楽しむは盛況の味
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屋台での料理とはいくつかの種類がある。仕込みに時間が掛かるようなものは適さないので除外されるのだ。
そうなると焼きうどんや焼きそば、たこ焼き、串焼き、唐揚げなど即座に提供できる物、ある程度の作り置きができる物が選ばれる。
そんな屋台の一つ、焼きうどんを提供する屋台では前代未聞の事態が起きていたのである。
それはツクヨによるある種“襲撃”とも言える打撃を受け、料理を提供する店員の腕がことごとく使い物にならなくなっていったのだ。
彼女の食べる速度に追いつく為、店員達はフル稼働で対応したのだが……ものの見事に全滅。店員の数が不足しているのが現状であった。
急遽ピンチヒッターとして選ばれたのはお手伝いに来ていたちーあの仲間、イヴァである。
彼女は焼きうどんをじゅうじゅうと作りながら困り果てていた。彼女一人では大勢客が訪れる為にその数を捌ききれないのだ。
「さ、流石に私一人では……イザナ、少しは手伝ってくれても……」
ひいひい言いながら焼きうどん作りに勤しむイヴァをよそに黒髪の少女イザナは酒を喉に流し込んでいた。
その眼は据わっており、かなりの量のお酒を飲んだようでイザナはひどく酔っぱらっているようだ。
「いやーよ、どうせ、ひっく、料理じゃ私なんかぁ役にも立たないんだからさ? はっ、みんな楽しそうにしてくれちゃって……こっちはお店周る相手もいないってのー、あーあ、ツクヨがうらやま――えふんっ……これが飲まずにやってられるかってのーっ、聞いてんの、ナディス?」
「は、はいっ、聞いてますってばぁ……うう、もう一時間も放してくれない、あぁ、お手伝いがぁ……」
やけ酒をするイザナに捕まり、抜け出せていないのは異世界の勇者ナディスである。彼女は緑髪のスタイルのいい少女であり、乳房はツクヨに並ぶほど大きい。今日は屋台のお手伝いとのことで動きやすい服装で来ていた。
がっくりとうな垂れながらイザナの愚痴を聞く彼女はまだしばらくは抜け出せそうにないようだ。
「どうもこんにちは! メイド2号です! 異世界の客がいるから暇なら手伝いに行ってと御主人から!」
そう言って現れたのはメイド2号こと
檜扇 舞華
である。彼女はエプロンを受け取るとそれを身に着け、やる気十分でイヴァの手伝いに入った。
彼女は丁度暇であり、お手伝いは休暇扱いでお給金も入るとのことでわざわざやってきたのである。
鉄板がある程度温まっているのを確認すると舞華は油をひき、手際よく豚肉を炒めていく。その手つきは慣れたもので危うさは微塵もない。
「へぇー料理上手いのね? ふーん……流石メイドって感じ」
「いえいえ、それほどでもっ」
酒の注がれた紙コップを手にイザナが興味津々で見つめる中、舞華は弱火で炒めた豚肉に塩胡椒で味付けをしていく。
あらかじめ切られていたざく切り野菜を投入し、豚肉と混ぜ合わせながら舞華はそれらを炒めた。いい香りが漂い始め、イザナはよりいっそう釘付けとなる。
「そう、そうやってやるんだ……へぇ……」
「興味があるんですか? それだったら一緒に手伝ってみます?」
「えっ、いや、私ちょっと酔っぱらってるしそれに、私が作ると……料理は……っ」
「大丈夫です、フォローはお任せを! ほら、早くこちらへ!」
「そ、そこまで言うのなら……うん、やってみる」
しっかりと手洗いをしエプロンを付け、イザナは舞華の隣に立つ。鉄板にはうどんと出汁が投入され、蓋がされていた。
舞華はイザナに教えながら焼きうどんの最後の味付けを行っていく。
酒、醤油を入れて二人は結構な量となっている焼きうどんを大きな鉄板の上で混ぜ合わせていった。香ばしい香りが辺りに漂い、道行く人らが足を止める。
蓋を再び手に取ると舞華はそれで焼きうどんに蓋をする。
「また蓋をするの? もういいんじゃないのこれ?
「いえ、水分をしっかりと飛ばさないと焼きうどんではありません。美味しくなるにはこういう所も重要ですよっ」
しばらくして蓋を開け、鰹節を振りかけると二人は手分けして透明なパックに焼きうどんを分けていった。
あっという間に数十人分の焼きうどんが出来上がり、それらは愚痴から解放されたナディスによって待っていたお客達へと運ばれていく。既にイヴァはその場を二人に任せ、別の屋台の手伝いに行ったようだ。
その後、舞華はイザナと共に焼きうどんを調理し続け、見事、客を捌ききったのである。
回復してきた店員に後を託し休憩していたイザナは隣で何やらごそごそと何かしている舞華を不思議そうに見た。
「あんた、何してんの? それは?」
「ああ、さっき撮っていた調理の映像を編集してるんですよ、いつもはキッチンで配信してますからね、こういうのもありかなーと」
舞華が見せた画面には慣れた手つきで作りながら喋る舞華と一生懸命に作る真剣な眼差しのイザナが映っていた。
イザナは舞華に促され、カメラの方を向くと照れ臭そうに控え目に手を振っている。
「これってさっきの……待って、これまさか投稿する気じゃないでしょうね?」
「しますよー、しないなら何の為に撮ったって言うんですか」
「だって私は映るようなタイプじゃないしっ!」
「大丈夫ですよ、ほろ酔いイザナちゃん、可愛かったですからっ」
「うああぁあぁーーっ! どうしてこうなるのぉおーーっ!」
恥ずかしそうに赤面し、机に突っ伏してばたつくイザナを見て舞華は楽しそうに笑うのであった。
◆
夜桜の花びらが舞う中、歩いているのは
常闇 月
とちーあである。
ちーあはわたあめを持っており、共に歩く常闇とはんぶんこして互いにわたあめを楽しんでいるようであった。
「甘いのですよぉ……これはっとってもっ甘いのですぅっ! はうぅ……口の中でとろけるこの感じ、至高なのです……っ」
「喜んでくれたようでよかったです。確か此方の方だと……あ、いました。ちーあちゃん、行きましょうか」
「はいなのですよっ」
常闇がちーあの手を引いて歩いていく方向には
八神 修
とチビナミがベンチに座ってくつろいでいた。
八神はステーキ串を持っており、チビナミは唐揚げの入ったカップを抱えて夢中で食べているようだ。なお、ステーキ串に小さなかじった痕がある辺り、チビナミはステーキ串も一口貰ったようである。
「うむっ、このからあげなるもの、中々にいけるではないかっ! はむはむっ、衣のサクサクな感じといい、肉の旨味といい、実にわしは感激しておるのじゃっ。ほれ、ヤガミ、お主も食らうとよいぞ」
「ありがとう、ナミ。では一つ貰うとするよ」
チビナミが楊枝に突き刺した唐揚げを八神に差し出す。八神はそれを頬張った。肉のジューシーな旨味とショウガとニンニクの良い香りが口内に広がっていく。
「甘い物巡りはあらかた終わりましたよ、八神さん。そちらはどうですか?」
「ああ、こっちも大丈夫だ。ナミも満足できたか?」
「うむっ! 食に関しては満足なのじゃ! では次は遊ぶとするかのっ!」
「遊ぶ? こういう場所には何か遊べるものがあるのです?」
頭にはてなマークを浮かべているちーあ、食べ物の屋台を巡っている間に目星を付けていたのかわくわくした様子のチビナミの二人を連れて常闇と八神は屋台を巡る。
屋台を巡る中、風船釣りに挑戦した際はちーあの圧勝に終わった。チビナミは上手く釣れなかったが八神が一つ風船をプレゼントしたことで笑顔を取り戻す。
更にお祭り特有の特殊なガラポンを回したちーあとチビナミは共に惨敗であった。参加賞のティッシュが物悲しい。
射的に行った際は、八神と常闇に教わりながらちーあとチビナミも共にそれをプレイした。
ちーあとチビナミは競い合ったが二人共景品はゲットできなかった。
しかし射的には自信があるといった八神と落としやすそうな物を狙った常闇がそれぞれゲットした景品を二人にプレゼントしたことでちーあとチビナミはいっそう笑顔となったのである。
楽しい時間が過ぎていき、夜も更けていく。
夜桜の良く見える位置で常闇が持ってきていたレジャーシートを広げ、八神達一行はそこでくつろいでいた。
「ふふ、お祭りは楽しめていますか?」
「うむっ! 最高の宴に祭り、わしはとってもとっても満足なのじゃっ!」
「もちろんですよっ、こんなに楽しいものだとは思わなかったのですっ」
ニコニコといい笑顔で答えるちーあと常闇の二人。
チビナミの髪には小物屋で八神からプレゼントされた小さな花びらの形をした可愛らしい髪留めが付けられている。
対するちーあは同じく八神から貰った青い小さな石の付いた綺麗なネックレスを首から下げていた。
「夜の桜は幻想的だ、よく見れば桜の幹にも微かに桜色がある、わかるかちーあ、ナミ」
「ほほう、言われてみればそうじゃの。ふむ、かような幻想的とも言える光景に出会えるとは」
「本当なのですっ、ちゃんと桜の幹もちょっと桜色に見えるのですよ!」
「全身で色付き花を咲かせてる……花弁も風流だ」
「ふ、ふーりゅー?」
「はは、ちーあには少し難しかったか」
そんなことないのですよーと主張するちーあの頭をわしゃわしゃと撫で、八神は笑った。
八神が買っておいた桜餅を頬張りながら、一行は次はどこへ行きたいかなどの話に花を咲かせる。
こうして楽しい時間は過ぎていったのである。
戦う者達の休息は時に必要である。
なぜならそれは守るべき場所、自分の立ち位置、信念などを再確認できるからだ。
それらがしっかりしていれば激戦の最中でも迷うことはないのだから。
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あとがき
担当マスター:
ウケッキ
ファンレターはマスターページから!
今回は楽しい日常の様子を描けたので良かったかなーと思います。
ちーあもチビナミもすごく楽しんでくれたようですよ。
それでは次回のシナリオでお会いしましょう!
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担当ゲームマスター
ウケッキ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
お色気
定員
20人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月19日
参加申し込みの期限
2021年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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