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おにぎりを日常に添えて
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●食堂でおにぎり会
(おにぎりが食いたい……)
響 蒼留人
はふとそう思った。それも市販品ではなく手作りがいいと。桜花寮の食堂は許可を取れば自由に使えるので、そこで作ることにした。まずは食材を買うために寮を出る。店に着くと、色々な食材が並んでいて、どれも美味しそうだ。
(具は何がいいかな、鮭もたらこもいいな)
色々考えながらカゴに入れて、会計を済ませる。
帰り道でこれからどんなおにぎりを作ろうかと思っていると、
白沢 絢子
先生とばったり会った。
「あ、こんにちは先生」
「あら、こんにちは。買い物の帰りかしら?」
「まぁ、そんなところです。寮なんで普段は自炊しないんですが、手作りのおにぎりが食べたくなって」
それを聞いた先生は目を輝かせた。
じつは賞味期限が近い食材を使ってほしくて桜花寮に持っていこうと思っていたそうだ。
「ああ、寮ならみんな喜んで食べてくれると思いますよ」
「それなら折角だし、みんなでおにぎりを作りましょう」
先生はにっこりと微笑んだ。
「俺も皆に声掛けます」
蒼留人は先生と一旦別れて、色々な面々に声を掛けていった。その途中、
マーガレット・ライカー
に偶然出会った。
「お、マーガレット」
「あら、響さん」
「ちょうどいい。これから皆でおにぎりを作るんだが、どうだ?」
「おにぎり? まぁ、おにぎりを作るぐらい問題ないですよ」
「じゃあ決まりだな。好きな具を持って桜花寮の食堂にきてくれ」
「桜花寮ですの……?」
「寮生じゃなくてもいいぜ」
「それでしたら、のちほど伺います」
「ああ」
蒼留人はそう返して、その場を後にした。
マーガレットは彼の後ろ姿を見送りつつ、おにぎりの具を考える。
(おにぎりの具で、好きな物というと、いくら、鮭、あとツナマヨとかもいいですね)
色々なものが頭のなかを巡る。そして準備を整えると、桜花寮の食堂へ向かった。
* * *
食堂には蒼留人が直接声を掛けたり、話を聞きつけてやってきた人々が集まっていた。手ぶらで来た人もいれば、食材を持ち込んだ人もいる。マーガレットも持ち込んだ1人だった。
「こんなこともあろうかと思って、イクラを持ってきてよかったです。ま、種明かしするとたまたま知人からの貰い物が残っていただけなんですけどね」
「知人からイクラをもらうことがあるのか……」
蒼留人の驚きをよそに、マーガレットは並べられた食材を眺める。梅干しやおかか、昆布や鶏そぼろなど、様々なものが食堂に置かれている。もちろん、白米もすでに準備されている。
「では、さっそく……あ、あつっ」
「熱いから、冷ましてからのほうがいいぞ」
「わかってますよ、ちょっと先に米の具合を見ただけですから」
少しだけ先行きが不安になる。
米が冷めてから手のひらに乗せると、マーガレットは形を整えようと両手で包む。しかし米はまとまらず手のひらに米粒が広がっていく。
「なんか妙に手に米粒がへばりついて……これ何か米に問題があるのではないですか?」
「いや、米は問題ねえから」
先ほどからマーガレットの行動が疑問だった。そこで彼はある可能性に思い至る。
「もしかして、あまりおにぎりって作ったことがない?」
「あまりといいますか……一度もありませんわ」
それを聞いて蒼留人はすごく納得した。
「初めてなら仕方ないな。練習すれば上手になるだろう」
蒼留人はおにぎりの握り方を説明する。しかしマーガレットはコツをうまく掴めない。
「そうだな……こういうときは茶碗に分けて転がすといい」
「……茶碗に分けて転がす、とは?」
蒼留人はプラスチックの食器を用意すると、そのなかにある程度形をまとめたおにぎりを入れる。食器の端を持って、おにぎりを器の中で転がすと、だんだん丸みを帯びてくる。
「こんな感じ」
「なるほど、やってみますわ」
マーガレットもさっそく蒼留人のやり方を真似してみる。先ほどよりは形がまとまっていくが、なかなか綺麗にいかない。
「なかなか奥の深いものなのですね、おにぎり」
「作り方も種類も色々だしな。そういえば姉にロシアンおにぎりを食わされたな……あのわさびはきつかった」
「ロシアンおにぎり? ロシアにおにぎりってあるんですか?」
「あー……ロシアンっていうのはそうじゃなくて……」
蒼留人はおおまかな内容だけ説明した。いくつかあるおにぎりのなかに、いわゆる『ハズレ』が1つ入っている。それがわさび入りだったのだが、その量が常識を軽々と超えるものだった。その話を聞いて、マーガレットも理解したようだ。
「ああ、ロシアンルーレットのことですね。中に一つ凄く辛いのが入ってるとか、私も友達としたことありますよ。おにぎりではなくマカロンでしたけど」
「マカロンで……」
辛いマカロンってどんな感じだろうと、蒼留人は少し考えたがいまいちピンと来なかった。
「変なものを入れなければ悪くないんだが……やってみるか?」
「そうですわね……辛子明太子はどうでしょう」
色々と候補の具材が並ぶ中、一番パンチが強そうなのがこれだった。結構辛そうだが、かつてのわさびよりは大丈夫だろう。マーガレットはそれを白米に包むと、食器をゆすって丸めてみる。
「そうそう、ロシアといえば、イクラって実はロシア語なのですよ」
「そうなのか」
「日本だと特に鮭の卵のことをイクラと呼びますけど、ロシア語では広く魚卵をイクラと呼ぶそうです。中学の時、クラスメイトのロシア人の子から教えてもらいました」
「へー」
そんな話をしながら、その場に集まった一同の手によって大量のおにぎりが生まれた。王道から変わり種まで、これだけおにぎりが並んでるのは壮観だ。
「いただきます」
一同がそう言うと、皆が好きに手を伸ばしておにぎりを頬張る。
「たくさん食うぞ! うん、美味い!」
「これも美味しいですわ」
皆がそれぞれに感想を口にする。
会話が弾むのに合わせておにぎりも減っていき、気づけば全て無くなっていた。ちなみにロシアンおにぎりは蒼留人が引き当てた。
このおにぎり会は桜花寮の思い出として皆のなかに残るだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
星織遥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月03日
参加申し込みの期限
2021年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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