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猛進するは鉄の独楽、逃げるは孤独の少女
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「思った以上に数がいませんでしたね。制圧が想定よりも簡単に済んでしまいました」
「陽動部隊のみんなががんばってくれたおかげなのですよ! 今の内に解析と解除を試みるので後はもう大丈夫なのです!」
ちーあを護衛しながら時空間歪曲装置を探していた
常闇 月
は見事装置を発見し、少数となっていた護衛部隊を蹴散らしたのである。
二体程度まで減っていた上に手負いであったその護衛部隊は物の数秒でただの鉄くずと化したのだ。
解析中のちーあに陽動部隊のメンバーが合流したのを確認した常闇は
八神 修
へと携帯で連絡し、彼と合流する為にその場を去った。
「八神さん、今どこですかっ!?」
「デスデオンの熱いもてなしを受けている最中だ。丁度、常闇のいる位置から真っすぐ進むと橋の上にデスデオンがいる。その向こう側にチビナミがいるはずだが追いかけようにもデスデオンがいてどうにも近づけない。注意をそちらに向けることはできるか?」
「わかりました、やってみます」
携帯を切ると常闇は鋼糸ギミック付きグローブを壁に向かって射出する。鋼糸の尖った先端を壁に突き刺すと常闇はそれを巻き上げる力を利用して自らの体を宙へと浮かび上がらせた。フックショットの応用である。
壁を蹴って跳躍し常闇は屋根の上へと上がった。そこからは巨大なデスデオンが良く見える。
下を見るとデスデオンの砲撃や足の攻撃を八神は避けつつ、デスデオンの足場となりそうな位置をろっこんで分解しているようであった。だがデスデオンも機転が利くのか壊れた足場を避け、器用に移動している。
「こちらには気づいていない、それならやりようはありますね。待っててください、今、参りますっ」
屋根の上をまるで忍者のように姿勢低く飛び、常闇はデスデオンとの距離を詰めていく。
壊れた足場を避け、ぐらりと身体が傾いた瞬間を狙い常闇は屋根を強く蹴って高く跳躍した。一撃で決定打を与えるつもりであった……が、その瞬間、ガトリング砲の砲身が彼女の方を向いたのである。
死角からの攻撃だと思っていたが回転式のカメラアイが彼女をしっかりと捕捉していたのである。
「……っ!? しまっ――」
空中で回避行動もとれない常闇目掛けてガトリング砲が火を噴いた。
常闇は一か八かと屋根に向かって鋼糸を撃ち込む。ぎゅるるっと鋼糸を急速に巻き上げ、間一髪の所で銃弾の雨を回避する。
見れば鋼糸ギミックグローブの片方は無理な巻き上げで巻き上げる機構が壊れてしまっており、これ以上使用することはできなさそうであった。
「なかなか一筋縄ではいきませんね……デスデオン、恐ろしい兵器のようですね。ですが相手にとって不足なしです……っ!」
まだ生きているもう一方の鋼糸ギミック付きグローブを稼働させ、デスデオンへと常闇は猛然と立ち向かった。
一方、地上で奮戦していた八神はというと常闇の方を向いたデスデオンの隙を突き、足元を潜り抜けて反対側へと行くことに成功していたのである。
「確か……こっちの方へ走っていったはずなんだが……あれは……!」
崩れた瓦礫の下に埋もれている小さな姿を発見した八神はすぐさま駆け寄ると瓦礫をろっこんで分解し、小柄な少女……チビナミを救出する。
抱き上げて呼吸を確認すると浅いが確かに呼吸はしているようであった。
「良かった、ちゃんと生きているみたいだな」
「……放っておけばよかったものを。あやつの狙いはわしじゃ、お主には何の関係もなかろうに……」
「去り際にあんな目をされたら放っておけなくてね。まずはここから移動を――」
「――放っておけばよいと言ったじゃろうが! なぜじゃっ! わしは主らの敵であったのだぞっ! それを、それを……なぜ助けるっ!?」
「誰かを助けたいって気持ちに理由はいらないよ。君を俺は助けたいから助けるんだ、ほら背中に乗ってくれ。その足じゃ歩けそうにないだろうからね」
しゃがんでおんぶの体勢へとなった八神の姿に少し戸惑うチビナミであったが、恥ずかしそうに、そして恐る恐る彼の背に乗った。
チビナミをおぶった八神はその場を移動する為に走り出す。彼の背に捕まり、顔をうずめながらチビナミは呟く。
「……変わった人間じゃ、お主は。わしなんて……いてよいはずがなかろうに……っ」
「すまない、なんて言った? デスデオンの攻撃音が激しくていまいち聞き取れなかった!」
「気にするな、何でもない。それよりも奴に対して何か策はあるのか?」
「ある。既にここに来るまでに奴の足場は穴だらけにしたんだ。あとは数発で橋が落ちる……そうすれば破損している足から水が入り込みショートするだろうな。機械に水は天敵だからね。そうだ、腰にある銃を使って援護してくれないか。あいつを倒すには君の力も必要なんだ」
「わしなど援護せずともお主ならばなんとかできるじゃろう?」
「あと一歩が足りなくてね、君と力を合わせられれば行けると思うんだけどな」
にっこりと笑う八神を見たチビナミは彼の腰に下げていたちーあの支給品【ばしゅばしゅガン】を受け取ると恥ずかしそうに頷いた。どうやら協力してくれるようだ。
走りながら橋脚に狙いを定め、まず一つ目を八神は分解する。音を立てて橋脚は崩れ落ち、橋がぐらりと揺らいだ……だがまだ崩落はしない。
走る八神の背でチビナミは懸命にばしゅばしゅガンを連射し、振り回されるデスデオンの腕に衝撃を与えて八神への攻撃を防いでいた。
デスデオンの上部では常闇がガトリング砲を順調に潰しているようである。多数あったガトリング砲も残すは後一基のようだ。
「これで終いだっ! 落ちろ、デスデオンっ!」
八神がもう一方の橋脚を分解すると支えを完全に失った橋は崩落を始め、デスデオンごと水の中へと落ちていく。
もがきながら上がろうとするデスデオンだが上空から降り注ぐ八神の分解した瓦礫による質量弾と常闇の攻撃によってなかなか上がることはできない。
そうこうしている内にデスデオンの破損していた穴から水が浸入しその部分が小爆発を起こした。すると連鎖的に身体が爆発し幾重にも煙を噴き上げながらデスデオンは半分ほど水に体を沈めて沈黙する。
「一件落着だな。ありがとうチビナミ、君のおかげで分解することに集中できた」
「わしは大したことはしておらんっ。お主らが頑張って戦った――」
そこまで言ったその時、デスデオンのカメラアイに再び光が灯った。
大きな腕を振り上げ、真っすぐにチビナミへと振り下ろす。チビナミはまだ気づいていないようであった。
「危ないっ! チビナミっ!」
「……っ!?」
紙一重のタイミングで八神が飛び込み、チビナミを抱きとめた。だが咄嗟に飛び込んだことでごろごろと地面を数回転がる。
右腕から出血し腕を赤く染めた八神を見たチビナミは驚愕と恐怖の表情を浮かべて彼から離れて走り出す。
「お、お主、腕に血が……わしが、わしのせいで……また、わしは……っ!」
「待って、くれ……チビナミ……行くな……」
八神はふらつく頭で立ち上がる。無理もない、巨大な質量のデスデオンの腕が真横に掠めたのだから。本来であれば昏倒していてもおかしくはない衝撃だった。
彼を支えるように立ち上がらせた常闇も戦闘によって満身創痍と言え彼女もぼろぼろであった。
(追いかけなくては、だがデスデオンは再起動した。手負いの常闇だけ残してはいけない。どうする、どう、すれば……っ)
「スゥウトレイトォォナッコウウウウッッ!」
その刹那、白い流星のような何かがデスデオンに衝突し、デスデオンは大きく体制を崩した。
体勢を立て直すよりも早く、赤い巨大な炎の玉がデスデオンに向かって飛来する。炎の玉はデスデオンにぶつかって爆発しデスデオンを燃え滾る業火で包み込んだ。
炎が収まり、デスデオンの装甲は所々焦げたようだったが大したダメージにはなっていないらしい。
八神と常闇の前に背を向けて立ち、デスデオンと対峙しているのは
風雲児 轟
……ヒーロー・ストレイトその人であった。
「行けよ、あの子追いかけるんだろ。ここは任せろよ」
「だが……」
「あの子がどんな子だろうと関係ねえ。例え、敵だったとしてもな。何かやらかしてきたとしても、それを反省するにしろ償うにしろ、その機会すらなく死んじまうなんて俺は嫌だねっ! だから追っかけろよ、絶対に見失うんじゃねえぞ!」
「……わかったっ!」
背中で八神と常闇が走っていくのを見送りながら轟は自身の拳と拳を突き合わせる。
隣では彼の弟子であるナディスが同じく戦闘衣装に身を包み、次の呪文の詠唱に入っていた。その戦闘衣装は彼女の成長した乳房に合わせ新調されたものであり、動きのぎこちなさはなくなっている。
「いいか、ナディス。こいつは俺達で止めるぞ! 相手はデカブツだ、しっかり動きは俺が止めてやるから魔法での援護、頼むぜっ!」
「はいっ、お任せください、ししょーっ! とっておきの奴、お見舞いして見せます!」
轟は振り回されるデスデオンの両足の中へと猛然と突進していく。
本来であれば自殺行為であるが今の彼にはちーあの支給品【むきむきの腕輪】があった。その効果により、デスデオンの巨大な腕だろうと片手で受け止めるのが可能となるのだ。
右から薙ぎ払うように迫るデスデオンの腕をカウンターの要領で殴り飛ばす。渾身の力で放たれた右ストレートは簡単にデスデオンの腕をばきりと折った。折られた根元から火花を散らし、デスデオンの片腕は使用不能となったようだ。
「まずは一本、あとはもう一本だっ……ってうおぉお!?」
上空から轟を叩き潰そうと振り下ろされたデスデオンの腕を彼は咄嗟に両手で受け止める。
デスデオンはそのまま潰そうと力をかけるが、轟も立膝の状態でその荷重に耐えていた。
「我、呼ぶは閃光の一撃……貫き通せ、数多の光……チャアァァジっ! ボルトォオオーーっ!」
ナディスがかざす両掌から収束された稲妻が放たれる。それは光の帯となってデスデオンの最後の腕を撃ち抜いた。撃ち抜かれたデスデオンの腕は千切れ、水の中へと落下していく。
「これで奴の武装はなくなったはず……ッてまずい、この音は、避けろっナディスっ!」
突如、開いたデスデオンの腹部から荷電粒子砲が放たれた。黄色いビームの帯は真っすぐに放たれ、地面を膨大な熱量で溶かし抉った。
轟は避けることに成功したがナディスは直撃こそ避けたものの、片腕を焼かれ呪文の詠唱が行えなくなったようだ。
「ナディス、後は俺に任せてちょっと下がっとけ」
「ダメです、あいつの本体装甲は大魔法でも傷つかないんですよ!? 一人でなんか打つ手が……」
「……あるだろ、あいつの弱点。内部に続く穴がよ」
「えっ……ししょーまさかそれって……! 無茶ですよ、ちょっと打たれ強いからってそんなっ!」
ナディスの静止を聞かず、轟は走り出す。師匠とは時に無理、無茶だということでもやって見せなければならないのである。それが師匠の生き様というものだ。
轟の狙い通り、デスデオンは彼を焼き払おうと腹部発射口を開く。粒子の収束する音が轟の耳へ届いた。
デスデオンへの距離はあと数歩。そのタイミングで轟は腕輪のリミッターを解除し、ろっこんの進化能力を発動させた。赤い光が身体から溢れ出し彼の体を包み込む。
腕輪のリミッター解除による激痛に耐えながら、轟は腕を大きく振り被った。
「いくぜえぇぇえっ! ストレイトォォッ! マッシブブレイクゥゥ、スゥゥマッシャアァァァァーーーッッッ!」
リミッター解除による剛力とろっこんの進化能力による身体能力向上が合わさった一撃である。
だがその瞬間、彼の拳が届くよりも早く荷電粒子砲のビームが放たれたのだ。轟はビームに飲み込まれた。
しかし、彼が焼き飛ばされることはない。全身を焼かれる痛みと腕輪の副作用による激痛に耐えながら彼は拳でビームを裂いていく。
凄まじい荷重がかかっているが向上した身体能力にものを言わせ、突進しそのままデスデオンの砲口を貫いた。
一番装甲の薄い内部を貫かれたデスデオンは連鎖的に体を爆発させ、ついに粉々に吹き飛んだのだ。
その場に倒れた轟にナディスが駆け寄り、治癒魔法を施す。暖かい光が轟の傷を癒していく。
「もうっ! ししょーは無茶ばっかりし過ぎですよっ! 見てる方の身にもなってくださいっ!」
「はは、だがしっかりあいつはぶち抜いただろ? 勝つ為には無茶ってのもたまには必要なんだよ……」
治療されている轟の顔にナディスの乳房がむにっと乗る。そこそこの重量があるそれに気づいた轟は焼け焦げたマスクの下で赤面するが、ナディスは治療に集中していて気が付いていないようだった。
気にしていない所をあえて指摘するのも無粋とも思い、轟はその重さを顔に感じながら、治療を受けるのであった。
◆
「わしのせいじゃっ! せっかく手を伸ばしてくれたあやつを……わしが……っ!」
走るチビナミの目には涙が浮かんでいた。
彼女は生態兵器として非人道的な研究の末に作り出された存在である。
作り出されてから持つ力が危険だとか、扱いきれない力は暴力でしかないとか、言うことを聞かない失敗作だとか言われ続けてきたのだ。
“いてはいけない存在”そう彼女は自分を認識している。いれば災いを起こすしかない、誰の為にもならないと。
「わしなど、存在そのものが悪……現にここまでの事態を引き起こし、助けてくれようとしたあやつも怪我をした、わしは……消えた方が、良いのかもしれん」
異空間から鋭い爪を取り出し、それを首元にあてようとしたその瞬間、彼女の手は何者かに掴まれその行動は静止された。
それは八神であった。彼は後ろから抱き締めるようにしてチビナミの腕を掴んでいる。
「何をする!? わしなど、この世に生まれてはいけない存在だったのじゃ! ここで終わりにした方が世の為であろうに!」
「バカを言うな。そんな存在、いるはずがない。君はしっかりとこの事態に責任を感じている。それに俺が腕を怪我した時、自分のせいだと思っただろ。ちゃんと反省できるし、人の為に悲しめる。俺達と君は同じなんだよ」
「そんな……わしは、わしはっ」
ぽろぽろと泣くチビナミの涙を指ですくい、八神は笑って見せる。
「俺はこの、俺の為に泣いてくれた君を信じたい。例え敵であった間柄だったとしてもそれはもう過去のことなんだろう?」
「う、うむ……じゃが、わしは、本当にわしは……ここにいてもよいのか……」
「勿論。今までの君は善悪を知らなかっただけだ。これからここで沢山知っていこう、きっと楽しいこともいっぱいだ、なにせこの島には面白い奴らがいっぱいいるからね」
「うう……うわぁぁあああああんっ! いる、わしはここにいるからなぁあっ後でやっぱ無理とか言っても聞かんのじゃぞぉおっ!」
ここにいてもいい。一緒にいる。
それは望んで作られたはずなのに否定され、忌避された彼女が本当に欲しかった言葉なのである。
わんわんと泣くチビナミを抱き締めながら八神はその頭を優しく撫でるのであった。
こうして一連の事件は終わりをつげ、チビナミは寝子島に住むこととなったのである。
八神と手を繋ぎ、歩いていく姿を遠くの空から眺める者が一人。それはデスデオンを派遣した張本人、ディガードであった。その隣には女性が一人、同じく浮いている。
「ふむ、やはりこの島の民は面白い。予想以上のことをやってくれるな」
「ですが……よろしかったのですか? アレは研究素材としては有用だったのでは……」
「ふっ……構わん。あんなモノに頼らずとも我らは十分な技術を持っている。それに、死の力に浮かれる阿呆共の慌てる様子も見たかったのだ。これでよい」
「もしや……ディガード様、わざと彼らにあの少女を?」
「さあな。さて、この顛末も確認した。我らも帰るぞ」
黒い楕円状の異空間を出現させるとディガードとその女性はその中へと去っていった。
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2021年03月21日
参加申し込みの期限
2021年03月28日 11時00分
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2021年03月28日 11時00分
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