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【新年度】夢に向かって、羽ばたいて
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【誓い】
もう一週間。あるいは、まだ一週間。どちらであるのかは、
高峰 一馬
の心持ち次第。
陸上自衛隊練馬駐屯地。有事には首都圏の防衛にもあたる、いわば日本の盾。一馬は今、その中枢を担う一員となるべく足を踏み入れたところです。
自衛隊の新隊員教育は、三か月ずつの前期教育、後期教育に分かれます。まずは歩き方や敬礼の仕方、集団生活、小銃の扱いなど自衛官としての基礎から学び、順を追って徐々に専門的な知識を身に着けてゆくのです。
(『入隊式を終えるまではお客様のようなもの』、なんていうらしいしな。やっぱりまだ一週間、か)
それなりに目まぐるしい日々でした。もともと軍人・自衛官を多く輩出してきた家系に生まれたのもあり、ある程度の予備知識や覚悟の持ち合わせはあったものの、それでもてんてこまいです。気を付け、休め、敬礼といった所作を学ぶ基礎訓練に、空砲を使って銃の扱いを覚え、自衛隊体操なんてものもあったり……そうそう、同じ班の同期となる面々との初顔合わせには少し、柄にもなく緊張したものです。
(けど一番苦労したのは、これだな)
制服や作業服にたどたどしく縫い付けられた名札に階級章は、たいそう苦労しながらも一馬自身で施したものです。
ちょっぴりイビツな仕上がりを見るに、どうしても思い出してしまいます。恋人の白くたおやかな指先や、穏やかで朗らかな笑顔を。
(彼女のようにはいかないな……って、これじゃ早くもホームシックみたいじゃないか?)
ぺちん! と両手でほっぺたを一喝します。恋人の存在は大いに心の支えになりましたけれど、そこに甘えてはいけません。日本の安全を背負って立つ自衛官になろうというのだから、なおさらです。
「よお、高峰。そろそろ式が始まるぞ」
「お、そうだったな。よし、行くか」
同期に声をかけられ、一馬は立ち上がります。初めは少し強張ってしまった会話も、今では実に自然です。気負いなく落ち着いた雰囲気をたたえる目の前の青年とは、特に上手くやっていけそうな気がしています。
「ん? 俺の顔、なんかついてる?」
「いいや、なんでも。遅れると班長ににらまれるな。急ごう」
もう一週間。まだ、一週間。それなりにキツかったここまでの訓練も、ほんのウォーミングアップに過ぎません。
さあ、入隊式です。
凛と張りつめた空気。誰かがくしゃみのひとつももらせば弾けてしまいそうな……触れれば切れる糸に絡め取られているような。
そんな空想は的外れであろうと理解しながら、一馬は身震いを止められません。もちろん恐れや不安からの震えではなく、それはひとえに彼の覚悟によるものです。
周囲からは同様に志高く整列する同期たちのまなざしが、一心に前方へ注がれているのを感じます。
入隊式は厳かにつつがなく進行し、服務の宣誓。日本の公務員は例外なく読み上げることとなるこの宣誓を通じて、ひよっこたちもいよいよ自衛官へのステップを登り始めるのです。
(練習で読み上げた時、震えるほど嬉しかったな……)
これから自分は本当に、自衛官に『成ってゆく』。その礎となるこの宣誓を、一馬は胸へと深く、深く。
一馬と、同期たちの声も想いも重なり合い、
「……事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえることを誓います!」
この瞬間をもって、一馬ははじめの一歩を踏み出しました。
「なあ、高峰」
「ん?」
式も終わり、ひと心地ついて。入隊式の立て看板へ集い記念撮影する女性候補生たちの希望に満ちた声など聴きながら、同期の彼は一馬へ尋ねました。
「お前、なんのために自衛官を目指す? 金とか待遇とか、そういうものを求めちゃ来ないだろ、こんなとこによ」
空をあおいで半ばひとり言のように言った彼にも、きっとなにか理由はあるのでしょう。一馬のように家柄がそうであったのかもしれないし、彼なりの固い決意があるのかもしれません。
一馬は少しばかり目を伏せ、己の中に芽吹き、今まさに根付いたその想いを、迷いなく口にします。
「守りたいものを守れるようになる。
この国を、大切な人が、誰もが安心して暮らせる国にする。
そのために俺は、ここへ来たんだ」
青年はしばし、一馬をまぶしそうに眺めていましたけれど。やがて、
「お前とは長い付き合いになりそうだな」
「……ああ!」
ふたり、きつく交わした握手を、そこに込められた意味を、一馬はきっと忘れることはないでしょう。
「っと、いけね。号令だ」
「早く集合しないと。教官もこれからは、手心を加えてはくれないだろうからな」
「おもてなし期間は終了ってわけか。上等だ」
同期たちが集まれば、教官は実にいい笑顔を浮かべて、
「これからは厳しくいくぞ!」
「「「はいっ!!」」」
共に声を揃えた仲間たちがいれば、きっと乗り越えていけるでしょう。心に刻んだ揺るがぬ決意があれば、きっと夢は叶うことでしょう。
一馬の胸は、誇らしく打ち震えました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月05日
参加申し込みの期限
2021年02月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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