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のんびり日和の寝子島で
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◆第三話「別アプローチ!」
おかげさまで、猫の宮は少しずつ盛況を迎えている。
訪れた皆が宣伝してくれたため、お持ち帰りも増えて嬉しいとはヤマトの談。
そんな猫のお店と聞いて覗いてみたくなった
響 タルト
もまた、噂を聞いてやってきた1人。
写真を出して頼めばデザインはみんな変わるという話に、タルトもある猫を頼みたかったのだ。
「ええと、僕の知ってる猫のデザインでも大丈夫かな?」
「はい、大丈夫です。お写真さえあれば、きちんと再現させていただきますよ」
「それじゃあ、この子なんだけど」
タルトが見せた写真は普通の鯖猫の写真。可愛らしい赤のリボンがつけられた、凛々しい姿の鯖猫。実はこれはタルトが変身した姿なのだが、彼にはその情報は不要だろうと黙っておいた。
写真を受け取ったヤマトはすぐに白あんと黒あんを用意し、鯖猫生菓子を作成。写真の凛々しい鯖猫の姿が、生菓子となってタルトの前に置かれた。
「わ……凄い。再現度100%……! これは可愛い!」
知り合いに送るため、パシャリ、パシャリと角度を変えては写真に収めるタルト。是非宣伝をお願いしますとヤマトにお願いされれば、ねこったーやニャンスタグラムに写真を上げて、お店の名前とともに宣伝を行う。
しかしタルトは、まだ1つ何かが足りないと考えていた。何が足りないのだろうと考えていた矢先、近くで呼び込みの声が聞こえてくる。ハッと閃いたタルトは、店の前に誰もいないことに気づいてヤマトに尋ねた。
ヤマト曰く、小さな店なのでこの猫生菓子が当たらなかったらバイト代も払えないかもしれない、という理由で今は1人で切り盛りしているという。それならばと、タルトは大きく手を上げた。
「バイト代出してくれたら僕やるよ~! 可愛いコスチュームで、店の前で呼び込みしたらお客さん来るかもしれないし!」
「え、え? 確かに1人分なら、バイト代は出せますが……」
「それじゃあ決まり!」
その後コスチュームの話が行われたが、流石にバイト代以外を出す余裕がなかったため、タルトがコスプレ部の人達から適当に借りてきたという。
次の日、猫の宮の前には人だかりが出来ていた。
可愛らしい猫耳のカチューシャを付け、ミニスカメイドの衣装で手作りプラカードを持ったタルトの姿が人だかりの中央にあった。
「猫の宮の招き猫、タルトでーす!☆ こっちは看板娘のナナちゃんでーす!」
「にゃーお」
「美味しい美味しい猫生菓子、見て食べなきゃ損ですよー!」
そんな宣伝が行われている中で、同じように猫生菓子の虜となった者が1人。
日々野 結衣香
は可愛らしい猫生菓子にメロメロになっていた。
「これは宣伝しなくては……!」
使命感でもなんでも無い、ただこの可愛らしさと美味しさを共有したい! と考えた末に結衣香が思いついた方法。
それは和服姿にエプロンを付けて、猫耳しっぽを付けてチラシ配り。大声で宣伝するだけではなく、チラシで宣伝することで遠くの人にも上手く宣伝するのが目的だ。
一応ヤマトには許可をもらい、迷惑にならない程度にと伝えられているため、緩やかなチラシ配りをやろうと考えていた。
……ただ、自分で思いついたとは言え、この猫耳しっぽな和服の格好は流石に恥ずかしくてたまらない。結衣香はその恥ずかしさを隠すために軽く口笛を吹いてごまかそうとしていた。
しかしその口笛が、なんとまさかの時代劇の主題歌。おかげでうっかり『ござるさん』と彼女に呼ばれている武士がひょっこりと顔を出してしまう。呼んだ? と首をかしげるござるさんだったが、逆に結衣香の恥ずかしさが上昇しまったようで。
「うう、こうなったからには……ござるさん、すみませんが……手伝っていただけますか……?」
チラシで赤く染まった顔を隠しながら、ござるさんにもお手伝いをしてもらう。ござるさんは何だかよくわからないが宣伝ならばと、チラシを半分預かって配るお手伝いをしてくれた。
最初は武士のござるさんがチラシ配りをしているという奇妙な姿に、街の人々は少し恐れを抱いていた。多少は宣伝のためにゆるい笑顔をしているが、それでも近寄りがたさはあった。
だが2人で宣伝を行うに連れ、結衣香の笑顔とふんわりした雰囲気と武士のござるさんという対局の2人がいるというだけで、周囲に人々を集めるようになっていた。
「美味しい猫生菓子、いかがですか? お値打ち価格で、学生さんにもお求めしやすいですよ~」
不思議な武士と、可愛らしい猫耳しっぽの和服の人。
2人の宣伝がやがて大きく広まり、シーサイドタウンのみならず寝子島のあらゆる場所へと少しずつ広がっていった。
様々な宣伝が行われている中、
マリエッタ・ラシュリエ
は猫生菓子の特徴や特色について考え込んでいた。
寝子島では様々な猫の形をしたお菓子はたくさんあるので、他にはない特色がなければたとえ今は売上が上がっても、落ち込むのが目に見えていると。
だからこそ、マリエッタはどんな特色があるか、またその特色はどのように有効なのかをヤマトに問う。
「メニューに書かれている通り、お写真があればどんな猫でも再現できるんですよ」
「どんな猫……例えば、猫科のトラでも?」
「ええ。木型さえあれば、どんな猫でも出来ます」
マリエッタの質問の最中、ヤマトは他の客からの注文で猫生菓子を作っていた。彼が手にしている木型は、何度も使っているものと最近作られたものがあるようで、これらは全てヤマトが作っているという。
更にヤマトは、お客の言葉から犬の木型も少しずつ作り始めたという。猫と違い、垂れ耳な子もいるから木型を作るのも大変だとも。
「なるほどね。木型を自分で作っているから、どんな子でも、どんな再現でも対応できるのは特徴だと」
「ええ。確かにそれだけかと言われたらそれだけだ、としか答えられませんが……1つ1つ丁寧に作っているのも特徴、って言えませんかね?」
「そうね、それも特徴の1つにはなるわね」
ゆっくりと特徴について話し合っていると、マリエッタは家庭教師のアルバイトがあることを思い出し、席を立った。話に付き合ってくれたお礼だからと、ヤマトは合間に作っていた試作品のデフォルメ猫生菓子をマリエッタに渡し、見送ってくれた。
マリエッタは星ヶ丘のとあるお屋敷に住まう寝子高2年生のお嬢様に数学と英語を教えている。いくつかの構文や式を教えたところで、休息をとった。
しかし今日はいつもとは違う。今日はマリエッタが持ってきた猫生菓子をお茶請けにするため、お嬢様のテンションがいつもよりも高くなっているのだ。
「すごいすごい! これ、何処で買ってきたんですか!?」
「これはね、シーサイドタウンの『猫の宮』ってお店で買ってきたの。可愛いでしょう?」
興味を持ったお嬢様は猫生菓子の売っている場所からアクセス方法、果てには店主の人柄やいろいろなことを聞いてくる。それら全てをマリエッタはきちんと答え、お嬢様の興味を更に高く跳ね上げた。
「あ、あの、先生。これ、お写真撮っても……?」
「ええ、構わないわ。店主さんも、宣伝お願いしますって言っていたし」
「それじゃあ……。よし、投稿できました!」
手早いスマホ操作を終えたお嬢様は、甘くて美味しい猫生菓子を食べて更に勉強が捗るようになったと、後にマリエッタに伝えたのだった。
それからしばらくして、猫の宮のお客は少しずつ増えていた。
口コミやSNSで流れてくる情報は、色んな人のおかげで最新のものが流れている。
八神 修
もまた、SNSで情報を知った一人。
入り口に置いてあるテストで作られた試食用の猫生菓子を一口食べ、情報通りの味に好感を示した。
これを、自分の飼い猫達で作ってもらったらさぞ可愛いのではないか。そう考えた修は生徒手帳からオスの虎縞猫・タイガの写真をヤマトに見せた。
「この子を1ダースお願いしたいんです。明日の夕方に取りに来るので、準備していただいても?」
「明日の夕方ですね。ご連絡先を控えさせていただきたいので、こちらにご記入を」
渡された紙に自身の連絡先と名前を記入していると、看板娘のナナがやってくる。にゃぁんと可愛く鳴いたナナは、修にゆるりとすり寄った。
「確か、ナナちゃんだったっけ。撫でてもいいかな?」
「にゃー♪」
「ふふ、いい子だね」
ゆっくりと撫で、ナナとの親睦を深めた修。書き終えた紙をヤマトへ渡すと、丁寧な自己紹介と共に宣伝について、自分でできる限りのことをしたいと伝えた。
「SNSへの投稿はもちろんですが、HPでの積極的な発信、入口横に告知ボードなどはどうでしょう?」
「そうですねぇ。HPは考えたことはあるんですが、知識が乏しくて……」
「それなら俺もお手伝いしますよ。パソコン関係の知識はお任せください」
修は胸を叩き、早速HPでの宣伝のために情報を仕入れる。
猫の宮では猫生菓子以外に何を取り扱っているか、和菓子の種類はどれだけあって、猫生菓子はその中の名物なのかどうか。様々な情報を作業中のヤマトから聞き出し、コンセプトを組み立てた。
「そうだ。新聞で広告を出すのもいいと思いますよ。俺、新聞部の部長なのでこちらのお店の紹介記事とか作ってもいいですか?」
「新聞。その発想はなかったなぁ……ええと、お願いしてもいいかな? 写真は自由に撮って構わないから」
「ありがとうございます!」
礼を述べた修はすぐさまスマホでヤマトの作業中、店内、お店の外観と写真に収めた。その中で、暖簾や店内に店のアイコンとなるようなものがついていると良いのではないか、とアドバイスを付け加えた。
「そうだ。ナナ、キミの写真も大事だ。広報担当、頼んだぞ?」
「にゃぁ!」
「お、良い返事だね」
修の期待に答えるようにしっかりとポーズを決めたナナ。その写真は、後に新聞のワンポイントとして付け加えられたという。
もうすぐ春を迎える心地よい日の中。
猫の宮は色んな人の協力があって、今や常連客や新規客で大賑わいで嬉しいとヤマトはみんなにお礼を告げた。
「僕が思いつかなかった事を、みんなが色々と教えてくれたおかげだよ」
ありがとうと告げるヤマトの横で、ナナはにゃんと一言鳴いた。
今日もまた、猫の宮は大賑わいだ。
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あとがき
担当マスター:
御影イズミ
ファンレターはマスターページから!
みなさん、ご参加いただきありがとうございました。
初めてのシナリオではありましたが、いろいろな方のアクションをいただけたので大変うれしく思います。
らっかみ!の方ではもう春ですね。
ヤマトとナナのお店も、皆さんのおかげで春を迎えることが出来そうです。
また何かございましたら、猫の宮をよろしくお願いします。
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担当ゲームマスター
御影イズミ
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月28日
参加申し込みの期限
2021年02月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月04日 11時00分
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