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ある兄弟の事情
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【にーちゃん、すげー!】
カノンは思わず、ぽかーん。と口を開けてしまいました。
「ユグドラシル……! もしかしてにーちゃん、『事件』のこと知ってるの!?」
「ああ。それを調査してたんだ」
『携帯戦記カプセルギア』。寝子島の子どもたちを中心に流行の兆しを見せる、10cm程度の小さなロボットのオモチャです。
もしそれがただの子ども向け玩具であったなら、良きにしろ悪しきにしろ、こうまで人の目を惹きつけることはなかったかもしれません。
カプセルギアは、ホビーです。子どもたちの遊びです。けれどその不思議な挙動は、胸をわくわくさせる健やかなオモチャ以上の可能性を秘めていました。
「俺はその場に居合わせたわけじゃないけど……カノンもカプギア、遊んでたろ? 気になってな」
「にーちゃん……」
本来はただのエフェクトであったはずのAR表現が実効力を持ち、現実に物体を破壊するに至った
事件
のことは、子どもたちの間のみならず、少しずつねこったーにも拡散していました。
そして、その後に再び起きたトラブル。大企業ユグドラシルがカプセルギアの持つ不思議な力に目を付け、そのシェアを奪い取ろうと画策した
事件
のウワサ。
企業。オトナたち。そんな存在に、大事な子どもたちの遊びを奪われてなるものかと、奮闘してきました。けれど相手は大きくて、底知れなくて、不気味で……子どもだけで、どうにかなるのかな。がんばれるのかな。そんな不安もありました。
単なるウワサ以上に話が広がらなかったのは、対応に当たった子どもたち、そうカノンも含むギアマスターたちの人知れぬ活躍のおかげと言えます。けれど少なくとも、目の前の兄はそれを知っているようだし、きっとこれから知る人も増えていくのでしょう。
あまりに知られてしまえば、大人たちはカプセルギアを危険なオモチャと断ずるかもしれません。取り上げられてしまうかもしれません。子どもたちが恐れているのは、つまりそれなのです。
「カノン?」
「あ、うん。聞いてる」
「あの事件に、ユグドラシルなんて大企業が関わってるって聞いてな。にーちゃん、それを調査してたんだ」
「そうだったんだ」
「ああ。そうだったんだ」
にーちゃんなんだか落ち着かない感じではありますけれど、レオンが事件を知っていることは、いっそカノンにとって頼もしいことではありました。またあんな事件が起こった時に、強くてカッコイイにーちゃんが助けてくれるのなら、こんなに嬉しいことはありませんから。
ただ、疑問が根本的に解消されたわけではありません。
「? それで、なんで女の子のカッコ……?」
「えっ? あ、ああ! そうだったな、そうだった……!」
なんだかしどろもどろな兄ですけれど、できた弟カノンはじっと我慢して彼の言葉を待ちました。
「つまり、ほら。あれだ。その……ユグドラシル! どんな会社かは知ってるだろ?」
「うん。有名だもんね」
「そう有名なんだ、世界的大企業だ! すごい力を持ってるんだ。そんな相手に素性を晒して大っぴらに調査してたら、まずいだろ? お前やばあちゃんを巻き込むかもしれない……」
レオンとカノンは、祖母と三人暮らしです。大切な家族です。
けれど相手がそれほどの大企業、かつ悪辣なたくらみを働かせているとしたら、どんな手段を使ってくるか分かりません。確かにそうです。ユグドラシルがおばあちゃんをダシにレオンやカノンを脅迫でもしないとは限らないではありませんか!
いくらカノンが子どもであったって、そのくらいは理解できました。
「それじゃ、にーちゃん」
「ああ、そうだ。バレないように調査するため、変装してたんだ。やむを得ない措置だった」
「そうだったんだ! だから女の子のカッコしてたんだ、にーちゃん!」
「ああ。そ、そうだったんだ。うん。ははは……」
思わずカノン、目をキラキラキラリと輝かせます。
「すごい! にーちゃん、漫画に出てくるスパイみたい……!」
「そ、そうか?」
兄はなんだか複雑そうな顔をしておりますけれど、ともかくカノンの胸は高鳴りました。
大好きなにーちゃんが、変装してスパイ! なんてカッコイイんだろう!
「とまあそんなわけでだ。俺が変装してることは、極秘事項なんだ。誰にも言っちゃダメだぞ」
「うん、わかった! おれ、誰にも言わない!」
カノンがいかにも純朴にそう言うと、なぜだかレオンは一瞬、ほっとしたような表情を浮かべました。
カノンはこくり、首を傾けましたけれど……はたと気づきます。
(そっか。きっとにーちゃん、おれに黙ってるのがヤだったんだね)
ヒミツのスパイで、カプギアだって上手くて、弟やばあちゃんのことももちろん忘れない、心優しく強いにーちゃん。
なんてカッコイイんだろう!
カノンの胸は誇らしさでいっぱいになり、にっこりにこにこ。笑顔が浮かびました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオ(300)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月21日
参加申し込みの期限
2020年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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