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【修了式】今年度、最後の一日どう過ごす?
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◆
修了式が、ようやく終わった。
「んん……っ」
堂々巡りのシトラスなんとかの話から解放され、
水上 桜
は軽く伸びをする。
話を聞いているだけで本当に疲れてしまうから、校長先生の話には困ったものだ。
それでも、普通ならぬフツウに比べれば遥かにマシだ。ただの堂々巡りの長話なら、待っていればいずれは終わるし。
式が終わったら、それほど間を置かずにホームルームが始まる。
修了式のせいで足は痛いし、肩も凝った。それに眠くもなったしで、一仕事終えたみたいに疲れてしまった。
そのせいでホームルームで居眠りしてしまわないか、少し心配になる桜だった。
◆
――二年一組。
今年度最後のホームルームが始まるのを待つ間、
薄野 五月
はこの一年のことを思い返していた。
なんだか、あっという間の一年だったように思う。来年度からはもう三年生なのだと思うと、ちょっと不思議な気持ちだ。
「あ、そうだ」
ふと思いついたことがあって、席を立とうとする五月。
「あの――」
「皆!」
言いかけた言葉は、体感で十倍くらい大きく響いた
御薗井 E セレッソ
の声に引っ込んだ。
椅子に座りなおす五月。きっとセレッソは、自分と同じようなことを言おうとしてくれている。そんな気がした。
さて。
クラスメイトたちの視線をかき集めながら、セレッソは黒板の前に出た。めいっぱいに腕を伸ばして、ぺしんと黒板に手を触れる。
「ワタシね、俊介せんせーが来る前に、黒板にありがとうの気持ちを込めてメッセージを書きたいノ! 初めてこの教室に来た時みたいに!」
小さな体で大きく手を広げ、「協力してくれるカシラ?」と皆に呼びかける。
そんな親友の提案に、五月は少し口元をほころばせた。
やりましょう、と黒板へ向かう五月。
「二年一組の最後の思い出、作りたいですし」
「五月チャン! ありがとーナノ!」
ふっふと笑う五月に、セレッソはぴょんと飛びついた。
「おう、いーじゃん。やろうやろう!」
桜井 ラッセル
もそれに乗っかる。
そこからあれよあれよという間に、やる流れになり――。
「ホームルームを始め――」
教室の扉を開けた
黒崎 俊介
先生が、「……おお」と軽く息を呑む。
先生の視線の先、黒板の上に皆のメッセージが踊っていた。
真ん中に大きく描かれた『ありがとう二年一組』に、黒崎先生への沢山の言葉。
『俊介先生はワタシ達の記憶に残るとっても素敵な先生です!1年間ありがとうございます!! P.S.これからもストレートティーは先生の好きなヌワラエリアで!』
ひときわ目立つ、勢いよく書かれたメッセージはセレッソのものだ。
その周りには五月が色チョークを使って描いた花と、黒崎先生の似顔絵がある。
しばらく目を瞬かせていた黒崎先生は、やがて柔らかく微笑んだ。微笑みを絶やさないのは、いつものことだけど。いつもより少し深く、深く。
「……それじゃあ、ホームルームを始めようか」
◆
二年二組の最後のホームルーム。
椎井 莉鳥
は自分の席に戻ると、受け取った成績表をそっと開いた。
ちらっと確認した成績は音楽と美術が3で、あとは4と5が並んでいた。
本来なら去年の今頃、同じような成績表を受け取って、今年の春には卒業をしているはずだった。
それが今こうして二年の教室に居て、二年の成績表を受け取っている。
わざと留年したからだ。
期末試験を、全教科棄てた。
試験期間の間、ずっと自分の部屋に閉じこもっていたのだ。
なぜそうしたのかは、本当にわからない。莉鳥自身、どう説明したらいいのかがわからない。その方法すらわからない。
だから、衝動的に。
そうとしか、今は――今も、言いようがなかった。
通知表を閉じる。
日差しを感じて視線を向けた窓の向こうは、すっかり春めいた空が広がっていた。
まだ時々は肌寒いこともあるけれど、確かに春の暖かさを感じさせる空模様。
学期終わりの、年度終わりのしんみりと、来年度への期待や不安が入り交じる空。
それを眺める莉鳥の気分は、ただただ最悪だった。
モヤモヤした感情は、まだくすぶっている。
この感情の正体はわかっている。わかっていても、その感情を認めることはできなくて。
窓の向こうへ向けていた視線を、机の上へとそっと落とした。
◆
ホームルームの後の大掃除、
八神 修
は視聴覚室の担当になった。
箒がけをしている
七夜 あおい
の姿を見ていると、久保田先生の家を掃除しに行った時のことが思い出されてくる。
ゴミとホコリを掃き集めながら、あおいがふと修の方を振り返る。
「前も一緒に掃除したことあったよね。ほら、久保田先生のお家で」
あおいも思い出してくれていたことに、修は少し嬉しくなった。
「あの時は結局、夕方までかかったんだよな」
謎の物体Xが転がっていた久保田先生の家の光景を思い出し、少し苦笑する。
まずは片付けから始めないといけなかったあの日と違って、今日は随分と楽だ。
そして楽でも大変でも、あおいと一緒なのが楽しいことに変わりはない。
「修君、何だか楽しそうだね」
「そ、そうかな?」
あの日と同じことを言われて、少しドキッとしてしまう。そんな些細な一言までは流石に覚えてないだろうから、偶然なのだろうけど。
「清潔なのが好きだし。だからかな」
悟られないよう、口元を手で隠すようにして。
「修君のお家、台所とかもちゃんとしてるもんね。やっぱり、お部屋も?」
「そうだね。自室もちゃんとしてる、かな」
あおいが修の家に遊びに来るときは、いつも居間か台所。修の部屋を見ることはないけれど、
「たまには部屋も来てみる?」
言ってから、少し大胆な誘いだったような気がしてくる。
「机と本しかないけどね」
誤魔化すように笑ってみせると、あおいは意外そうな顔をした。
「修君の部屋、動物の小物とかいっぱいありそうなのに?」
今度は修が意外そうな顔をする番、ではなく。あおいなら、言い当ててくれそうな気はしていた。
「……当たり。棚とか出窓に置いてるくらいだから、そんなにいっぱいってわけじゃないけど」
「やっぱり! 修君、動物好きだもんね――わっ!?」
喋りながら掃除をしていたせいだろうか。箒の先を踏んづけて、あおいがバランスを崩す。
あおい、と反射的に手を伸ばす修。
ジャケットの袖越しに腕を掴んで支えようとして、けれど勢いがありすぎたのだろう。
半ば、抱き寄せるような格好に。
少し、体温が上がる。
「だ、大丈夫だったか?」
「う、うん。ありがと」
慌てて身体を離す。
「そこの二人ー! ちゃんとお掃除しなきゃだめだよー!」
そんな二人を、
夢宮 瑠奈
が注意する。まあ注意と言っても、学生の青春らしい一幕を楽しむような様子で、だけど。
最近はなかなか学校に来られない日が増えている瑠奈だけれど、それでもまだ寝子高の生徒だから。
生徒らしく学校のお掃除はしたいし、生徒らしく周りの楽しそうな青春模様を見ていたい。
◆
ロッカーの上を雑巾がけしていた
羽生 碧南
に、クラスメイトが声をかける。
「羽生さーん、窓お願いできるー?」
「いいよー」
碧南は背が高い。なんせ180センチである。だからこういう時、自然と高い所の掃除を任されることが多い。
窓の方を見ると、あんまり背の高くないクラスメイトが、椅子に乗って頑張って窓を拭こうとしていた。
「代わるよ」と声をかけ、そのまま交代。
高身長を活かしてすいすいと窓の上の方を拭いていきながら、ちょっと考える。
(たまには別のところの掃除もしたいなあ)
高い所の掃除を担当させられるのは、背が高いからにはしょうがない。椅子とか机とかに乗って掃除するのは危ないし。
特別ものすごい不満があるわけではないけれど、そんなことを思ったりもする。
何だかんだと考えたりしながらも、大掃除はつつがなく終了した。
一仕事追えた感を出しつつ眺めてみた教室は、随分と綺麗になったように思えた。
「今度の春になったら、後輩たちがここ使うんだなあ」
なんとなく感慨深げに呟くと、二年ももう終わりなのだという実感が湧いてきた。
そして碧南たちは、春からは高校三年生になる。高校最後の一年が始まるわけだ。
そう思うと、なんだかしんみりした気分になってくる。
「浅井センセー! 写真撮りましょうよ、集合写真!」
おや、と声の方を振り向くと、クラスメイトが
浅井 幸太
先生を囲んでいた。
「このクラスとしては最後だしな。撮るか!」
やんややんやと教卓の前に集まるクラスメイトたち。もちろん、碧南もその環に混ざる。
碧南の立ち位置は、去年と同じように先生の隣。
思い出の集合写真は、身長差が目立つことこの上ない一枚になったのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月10日
参加申し込みの期限
2020年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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