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3月の☆ハッピーバースデー
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◆3月15日、彼と彼女の×××。
目を覚ますと太陽は、とっくに世界を照らしていた。
「う……ん……」
目が覚めて
城山 水樹
は、真っ先にそれに気が付く。カーテンの隙間から零れてくる光は、朝というには何だか、随分と力強い。
枕元のスマホを手繰り寄せて画面を覗いてみれば案の定、昼の1時過ぎだった。――朝チュンならぬ昼チュンになってしまった事に、思わず苦笑してしまう。
「バレンタインデーの時も、そうだったわね」
小さく呟いた。ホワイトデーだった昨夜、恋人の
ヒュー・ヒューバート
と参加した寝子島でのイベントが終わった後も別れがたかった2人が、バレンタインデーの時のように木天蓼市にあるヒューのアパートへ帰ってきたのは日付も変わろうかという頃で。
そうしてあの夜と同じように、甘く情熱的に愛し合った。何しろ翌日は土曜日で、大学生である水樹は春休み――と言っても、モデルの仕事は月曜日からあるので春休みはあってないようなものだが――だし、フォトグラファーのヒューも仕事はオフ。
だから翌日の事は気にせず、どころか一夜明けて朝になってもまた愛し合ったので、結局目が覚めたのはこんな時間。ちら、と傍らのぬくもりへと視線を向ければ、ヒューがまだ寝息を立てている。
ふふ、と小さく吐息のように笑って、まだ全身に愛し合った余韻の甘く残る身体をそっと動かした。そのまま静かにベッドを抜け出すと、まずはシャワーを浴び、適当に目に付いたTシャツを着てキッチンへ向かう。
淹れるのは、2人分のコーヒー。自分の分にはミルクと砂糖を少量入れて、ヒューの分は砂糖を多めにしたブラックで。
その心地良い物音に優しく意識を揺られて、ヒューはゆっくりと目を開いた。――どうやら随分と眠ってしまっていたらしい、と枕元の時計を見ればもう昼の1時過ぎだ。
傍らに居たはずの温もりがないと、ベッドから身を起こして視線を巡らせればちょうど、両手にマグカップを持った水樹が戻ってきたところだった。ヒューのロックTシャツを上半身に纏い、下はパンティというラフなスタイルの彼女は、だがモデルだけあって様になっている。
そんな事を考えながら見つめるヒューと目が合って、水樹はにっこり声をかけた。
「おはよう……じゃなくて、こんにちわ?」
「こんにちわ、は寝起きには何だか、変な感じだね」
「じゃ、こんばんわ?」
「まだ昼過ぎでしょ」
睦言のように戯言のように、言葉を投げ合った2人はふとその往来を止め、クス、と互いに笑い合う。ぎし、とスプリングを軋ませベッドに腰掛けた水樹から、暖かなマグカップを受け取りコーヒーの香しい香りを嗅いだ。
ふわ、と湯気が顔に纏わりつく感覚。それに目を細めて一口含めば、馥郁としたコーヒーの香りが口いっぱいに広がる。
(安売りで買ってきたインスタントなのにな)
なぜ、水樹が淹れてくれたコーヒーはいつもこんなに美味しいのだろうと、内心で首を傾げながら2口、3口と喉を潤した。そうしながらとりとめもなく、またお喋りを再開する。
会わなかった、会えなかった1ヶ月の間にあった出来事は、昨夜のイベントでも話したけれども、幾ら語っても語り尽くせるものではなかったし。なにより昨夜のイベントの感想なんかは、アパートまでの道すがらに少し話はしたけれど、帰って来てからは互いを求めるのに夢中になってしまったし。
だから思い付くままに、どちらからともなく他愛のない話に花を咲かせていた水樹は、そうだ、と大切な事を思い出してコーヒーをベッドヘッドに置いた。ん? と不思議そうな眼差しになったヒューにいったん背を向けて、ベッドの傍らに転がっていたバッグを拾い、中から大切にラッピングされた包みを取り出す。
そうしてそれを、1日遅れだけど、と差し出した。
「ヒュー、お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
笑顔の水樹に礼を言って受け取り、ヒューが包みを開けてみると、中に入っていたのは腕時計だった。しかも写真家が愛用するタイプで、GPSセンサーや気圧・高度センサー、方位センサーも搭載されている結構――否、かなり高価なものだ。
これは、と驚いて水樹に視線を戻すと、彼女は悪戯が成功して嬉しいような、ヒューを喜ばせたのが判って誇らしいような、そんな笑顔を浮かべた。
「私が売れっ子モデルなのを忘れた?」
「――なるほどね」
そうして胸を張って告げた言葉に、ヒューは目を細めて苦笑する。この位の出費は何でもない、と言いたいのだろう。
そんな彼女の笑顔に目顔で礼を言い、早速枕元の時計と見比べて時間を合わせると、自分の腕につけてみた。感じる心地良い重みに何となく腕を曲げたり伸ばしたりしていると、そんなヒューと時計を見比べた水樹が、似合ってる、と笑顔になる。
そんな彼女にもう1度、照れくさそうにヒューは「ありがとう」とお礼を言った。腕に付けた時計を、大切にもう片方の手で覆いながら。
それからまた他愛のない話に興じて、気が付けばもう夕方だった。名残惜しい気持ちを抱えながらも、寝子島に帰る水樹を駅まで見送ったヒューは、ふぅ、と小さな息を吐く。
明日からはまた仕事だ。水樹から貰った腕時計が、早速役に立ちそうだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月29日
参加申し込みの期限
2020年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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