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3月の☆ハッピーバースデー
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◆3月1日、猫日和。
さてその日、寝子島は旧市街にある自宅アパートにて
万条 幸次
は、大いに相好を崩した満面の笑みで、最愛の『弟』に呼びかけた。
「花遊ー! 3歳の誕生日おめでとう!」
その眼差しの先に居るのは、白と黒のハチワレが美しい雄猫。幸次の最愛の『弟』たる万条家の飼い猫、花遊だ。
と言っても、確かに今日が花遊の生まれた日なのかというと、それは誰にも判らない。というのも彼は、もとはと言えば母親とはぐれた寝子島の野良子猫だったのだから。
4月の終わりに保護されたその子猫は、身体の大きさなどから多分生後2ヶ月だろうということで、誕生日を3月1日という事にした。花遊の誕生日が本当に今日なのかどうか、誰にも判らないのは、だからだ。
けれども、恐らくは春の声を聞く頃に生まれたのであろう愛猫を、祝う気持ちに正しい日付など重要な事ではないのかも知れなかった。彼の健やかな成長を喜び、自分達の家族として巡り合えた事を喜ぶ、誕生日とはそのきっかけに過ぎないとも言える。
ゆえに幸次は目を瞬かせたように見える愛猫を抱き上げて、そのしなやかな抱き心地や、確かな重みを愛おしく味わった。頬ずりした滑らかな毛並みの感触は、しっかりとした成猫のものだ。
うちに来た時はあんなに小さかったのに、幸次はまた感慨深く花遊の毛並みに顔を埋めた。ぽわぽわの柔らかな、いわゆる『猫毛』を持っていた子猫は今や、誰が見ても立派な成猫だ。
それがまた嬉しいと、しみじみしていたら当の愛猫から『うにゃぅ』とドスのき……もとい、不機嫌そうな抗議の声が上がった。それに「ごめんごめん」と謝りながらもニコニコと、幸次は花遊の鼻先へと可愛らしいケーキを差し出す。
一見すればそこらのケーキ屋さんで売ってるそれとも遜色のつかない、いかにも美味しそうなケーキは、だがもちろん人間が食べるためのものではなく、
「ほら、猫用のバースデーケーキだよ」
猫の身体に害のない食材、猫の喜ぶ食材を厳選し、猫が食べられるよう素材の味を活かして作られた逸品。今日という特別な日を祝うため、用意しておいた。
その美味しそうなバースデーケーキを、花遊はふんふんと匂いを嗅いで確かめる。そうして、はむ、と元気にかじり付いた。
はむ、はむ、はぐ、はぐ。
どうやらお気に召してくれたらしく、ヒゲにクリームをつけながら一心不乱といった様子でケーキを食べる花遊に、幸次は嬉しくなって目を細める。そうしてにこにこ問いかけた。
「どう? うまい?」
『美味い! 今度から毎食これにしてくれよ!』
「ダメだよ、結構高かったんだから……って花遊が喋った!?」
話しかけておいてなんだが、もちろん幸次は愛猫からの明確な返事を期待していた訳ではなかった。うなぁー、とかそういった反応があれば嬉しいなと思っていた訳で――それなのに。
いつの間に俺の花遊が超進化を!? と真剣に目を見張った幸次の叫びに、花遊が『何言ってんの』とくすくす笑った。え? とそんな花遊にまた目を見張った幸次にふんふんと鼻を鳴らして、再びケーキを食べ始めた花遊に視線を落とし――そうか、と悟る。
(花遊がしゃべれるようになったんじゃなくて、俺が猫の言葉を聞き取れたんだ)
その心当たりがもちろん、幸次にはしっかりあった。彼の保有するろっこん――猫に変身出来るその能力が、この現象に影響していない訳がない。
進化、したのだと解った。――ろっこんも使い続ければこんな風に進化するんだな、と驚いたしその結果、こうして愛猫の声を聞けるようになるなんて。
感慨深く、花遊の頭を小さく撫でる。幸次が寝子高を受けようと思ったのは、花遊の故郷だから行ってみたかった、というのが一番の理由だった。
だから、まさか神様が落ちて来たり、猫に変身できるろっこんが身についたりするなんて、もちろん夢にだって思っていなくて。ましてや、そのろっこんでこうして愛猫の言葉を聞けるようになるなんて――これも『縁』なのだろうか。
そんな事を考えて、ふ、と幸次は笑みを零した。きょと、とその気配に見上げて来た花遊と目が合って、その笑みを深く、強くする。
「ありがとう、これからもよろしくな、花遊!」
――んなぁ!
そうして満面の笑顔で紡いだ幸次の言葉に、花遊が『もちろん!』とでも言っているように大きく鳴いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月29日
参加申し込みの期限
2020年12月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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