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数学「因数分解 2nd」 ~桐島先生と素敵な上級生~
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補習の間、智瑜は桐島先生の姿をずっと目で追っていた。夏休み中に会える機会なんて滅多にない。この声、姿、文字のひとつひとつも忘れたくない。だから、授業後に声をかけてもらえたときは嬉しかった。
「宮祀、君の点数は満点だったと記憶しているが……。勉強熱心だな」
「は、はいっ。私、先生の授業……その、好きなので!」
急に話しかけられて慌てる智瑜。授業後に質問に行くことは何度もあったけど、先生から話しかけてくれることはそこまで多くない。担任ではないので仕方ないのだが。
義弘先生、私の点数覚えていてくれたんだ!
そんな些細なことでさえ、恋する乙女の心を温かくさせるには十分すぎる出来事だった。
「ここは展開公式を利用すると――」
「あっ。なるほど、係数を間違えていました」
「この問いは教科書で一番難しいものだ。これを理解できれば教えるところはもうなさそうだな」
「はい。ありがとうございます!」
桐島先生に最高の笑顔を見せるけど、智瑜の心情は複雑だった。
もっと一緒にいたいんだけどな。質問、なくなっちゃった。
それに、あんまり私とばかり話していてもよくないよね。
どうしようかな、とノートに視線を落とす智瑜。背が高い桐島先生からはうつむいた智瑜の顔は見えないが、何か考えるように数秒黙った。
「宮祀」
「はい、先生」
「これから他の生徒を巡回する。私ひとりでは手が足りないので手伝ってくれるとありがたいのだが」
ぱちくり、と智瑜が大きく瞬きをした。
返事などひとつに決まってる。口角が大きく上がった。先生が私を頼りにしてくれてる。認めてもらえると嬉しかった。二学期も頑張ろうと思える。
「まずはあそこからだな……」
桐島先生は武道たちのいる方向を見てひとりごとを漏らす。武道が義一と一緒にふたたび真央に数学を教えていた。護とロベルトもいる。和やかにやっているようだ。
「後木、進捗は――」
「はっ義弘ちゃんセンセーなのだ! 質問なのだおっぱいマウスを使うと数学得意になるのだ黄金比率が成績アップの秘訣なのだ!?」
「後木、教室で大きな声を出してはいけない」
「底辺から脱却したいのだサドエロ仮面お守りグッズから勉強法まで教えてほしいのだ~!」
「後木、先生の話を聞きなさい」
智瑜は真央と桐島先生のやりとりを見てくすりと笑った。
「真央さん。数学、楽しいですよ。わからないところがあったら一緒にがんばりましょう!」
「智瑜ちゃんも数学得意なのだ? いっぱい教えてほしいのだー!」
今日も桐島先生は忙しい。
そんな先生の助けに、ちょっとでもなれたらいいな。
花厳 望春
の期末結果……数学は可もなく不可もなく平均よりやや下というところだ。正直、数学はあまり好きではない。先輩やほかのクラスの子がいるって聞かなければ、今日の補習も絶対来なかった。多分。
「花厳」
「篠崎くん。来てたんだね!」
響也に話しかけられ望春が応じる。響也とはクラシック同好会に所属する者同士仲が良い。
「篠崎くん。ここの問題分かる? 俺にはさっぱりでさー」
「悪い。俺も因数分解わからないんだよな」
「そうなんだ、意外……なんとなく数学得意そうな感じしたから」
「うーん、それ、よく言われるんだけど……」
空色のピアスをいじりながら響也が苦笑いする。数学は苦手で避けてきたが、期末の結果が流石に悪くて桐島先生に補習をすすめられたのだ。
「音符は好きだけど、数字はね」
「わかる。なんか親近感。数学ってこの先何に必要なのかもわかんないし」
「同感」
そう言いながら椅子をひく。望春の向かいに腰を下ろした。しばらくはふたりで問題集にとりかかった。が、
「「ギブ!」」
すぐに音をあげてしまった。
「篠崎くん……やっぱり数学得意な人に教えてもらおうか」
「そ、そうだな。あの先輩に頼んでみようか」
響也は少し離れたところに座っていた
大天使 天吏
のところへ向かった。望春はタイミングを逃して座ったままでいる。
きれいな先輩だな……あの金髪、地毛? ハーフの人? 背も高くてモデルさんみたいだ。って、あれ。先輩、俺の方をじーっと見ているような。
天吏は響也に連れてこられると、望春のことをじっと見つめた。伏し目がちの右の瞳は長いまつげに縁どられており、神秘的な迫力があった。
「……鳥さん」
「あ、あの……?」
「あなた、鳥さん、好き?」
「え? あ。好きです。鷹、とか」
望春は棒付きキャンディをなめているときのみ鷹を召喚できるろっこんを持っており、鳥とは何かと縁がある。
「そう。私も、鳥さん、好き」
少し、天吏の周りの空気が和らいだように思えた。綺麗な先輩に見つめられ望春はじわじわとほほに血が集まるのを感じた。自分の姉たちとは毛色の違う先輩だった。
「……もしかして、俺お邪魔?」
「え!? ちょっ、篠崎くん行かないで!」
立ち上がろうとした響也の腕を慌てて掴む。冗談だよ、と響也がいたずらっぽく笑った。
「先輩、数学教えてください。ここと、これと、ここです!」
望春が早口で頼むと、天吏はわかったと短く返事をしてさらさらと黒板に数式を並べた。
「これが、正解」
ぽかん、と望春と響也が呆気にとられる。
「……花厳。今、先輩一瞬問題見ただけだったよな」
「う、ん」
天吏はバリバリの理系だ。数学は公式に当てはめれば自然と解けるものだと思っており、みんなが数学がなぜ苦手なのかわからないタイプだ。ふたりがぽかんとしている理由が分からず、というか、ぽかんとしているのも気が付いていないのかもしれない。不思議そうに首をかしげた。
「どうした、の?」
「えと、先輩。ここって、どうしてそうなるんですか?」
響也が自分のノートを見せる。天吏はノートを受け取ると一部分を指さした。
「ここの数字、違う。ab=12でa+b=7だから、a=3、b=4」
「あ、なるほど。凡ミス!」
「各項にある共通因数が大事……」
「やっと意味分かった。先輩、サンキュー!」
スッキリした顔をしてはしゃいだ声を出す響也。が、我に返って何でもないように涼しい顔に戻した。
「花厳も先輩に見てもらったらどうだ?」
「え」
突然響也に話しかけられてハッとする望春。解説の展開が早くて意識が付いて行かなかった。
「花厳、ノート、貸して」
「あ、はい。お願いします」
天吏はノートを受け取ると、先ほどと同じように間違っている個所を端的に指摘した。解説が必要最低限のため集中しないとついていけなくなってしまう。でも、そういった教え方のせいか数学なのに眠くはなかった。
「全問終わった……あ、補習が終わるまであと5分残ってる。楽器の練習以外でここまで集中できたの久しぶりだよ」
「頭使ったー。先輩、篠崎くん、アメ食べる?」
はい、と望春がふたりにラムネ味のアメを渡す。天吏は両手でアメを受け取ると、おもむろに日の光にかざした。
「きれい」
空色のアメは口に入れるとしゅわりとはじける。おもちゃみたいで懐かしい味。
「解けると楽しいんだよな、数学。ただ解けるまでにすげぇ時間かかるから、苦手なんだよ。今日は楽しかったな、わかったし」
響也の言葉に望春もうなずく。
「そうだね。帰ったら今日のこと忘れないように、ノートまとめなおさないと。っと、その前に。篠崎くん、ゲーセンで音ゲーやろ。先輩もよかったらどうですか?」
「私?」
自分を指さして天吏がきょとんと呟いた。
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あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、相馬です。
この度はご参加ありがとうございました!
桐島先生のズボンが無事なのは珍しいですね。
今後も数学以外になると思いますが授業シナリオ書いてみたいです。
その際はぜひまた遊びに来てください。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月15日
参加申し込みの期限
2014年07月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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