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数学「因数分解 2nd」 ~桐島先生と素敵な上級生~
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「閃いたのだっ! 頭いい人全員から勉強法を教わるのだこういうネタなら学校のみんなも興味津々だと思うのだ新聞部向けネタが降臨なのだ~!」
真央は補習を新聞のネタにしようと思いついたようだ。親しい友達で新聞部の部長である修の元に走る。
修は机をふたつくっつけて、
椿 美咲紀
の数学を指導している。美咲紀も新聞部の部員のひとりだ。
「もー。できる人にはできない人の気持ちはわからんのですよ!」
「そう言うなよ。俺だって最初からできたわけじゃない」
「ぶー」
美咲紀はすねたような表情で口をへの字にまげた。修は美咲紀の苦情を受けても涼しい顔をして、美咲紀のテスト用紙を眺めている。修は期末試験満点のためわからない部分はないのだが、勉強は趣味でもあるし友人の助けになりたかったので補習に参加したようだ。
「椿、72点ならそう不得意でもないだろう」
「私の予想では85点だったんですもん。八神印の予想問題といていたのに申し訳ないです」
「いや、それは気にしないでくれ。13点、どこかに落としてきたんだな……ここか? 共通因数の整理が後半にいくほど文字が荒れてミスができている」
指摘され、美咲紀のこめかみに冷や汗が浮かんだ。
「う! よく見抜きますね。解くのに時間いっぱい使っちゃってて、焦ってた部分です」
「自覚があるなら大丈夫だ。さ、手伝うからもう一度やってみよう」
修に促され、美咲紀は問題文を再び読み始める。今回は時間制限がないせいか問われている意味が以前より頭に入ってきた。
「……回答はXが3、Yが5です?」
「正解。できるじゃないか」
「やたー!」
「その調子で全部片づけていくぞ」
「はーい!」
苦手意識が薄れたせいか、今度は美咲紀のペンが止まることはなかった。
「修ちゃんー! 取材させてなのだー!」
美咲紀の問題が8割くらい終わったころ。真央がふたりの元へやってきた。
「取材? 真央、勉強は……」
「勉強もするけど取材もするのだ! 今回は頭のいい人から勉強の仕方を教えて集めて広めるのだー!」
そういうことか。と、修は納得して真央に席をすすめた。
真央は先ほど武道に教えてもらったことを修に伝えつつ、新しいナニカを求めて瞳を輝かせた。
「メタボロだったテストは持ってきたのだ何かウラワザ教えてなのだ♪」
「特別なことはしていないが……。復習はきちんとしているか?」
「フクシュウは何も生み出さないってテレビで言っていたのだ!」
「そっちの復讐じゃなくてだな」
修は小さく唸って言葉を探した。どこからつっこめばいいやら。
「私は復讐っていいと思うわ。掛け算的な意味で!」
「つーばーきー?」
「あっ、ぶちょー目が怖いです! 真面目にオベンキョ頑張ってます!」
数学ノートから顔を持ち上げた美咲紀は再び数字の海に潜った。ノートの後ろに桐島先生と男子生徒のおすすめカップリングが書かれていることを、修はまだ知らない。先生×生徒の掛け算である。
「話を戻して……真央。間違った部分をそのままにしないことは大切だ。間違った部分はノートに貼って覚えたほうがいい」
「ふんふんなのだなるほどなのだ」
真央は熱心にメモをとる。
「ありがとなのだ真央ちゃん賢くなったのだ!」
「役に立てたのならよかった。他の人の勉強方法は俺も興味がある。取材の結果、楽しみにしているよ」
「了解なのだー! あとで美咲紀ちゃんにも教えてあげるのだ!」
「ありがとう~!」
真央は修と美咲紀に敬礼すると、次の机に向かって走って行った。
「真央ちゃんは今日も元気ですねー。ぶちょー、帰りにみんなで遊びに行きましょうよ」
「ああ、いいな。カラオケでも行くか?」
「いいですねー!」
修が用意した白紙の期末テスト問題を受け取りる。最後にもう一度同じ問題を解いて百点が取れるかチェックをして、今日の補習は終了だ。
ケアレスミス、今度は見逃しませんよ!
むんっと美咲紀は気合いを入れた。
ロベルトは数学が得意だ。
普段は地味で本名(長い)も覚えてもらえにくい彼だが、たまには格好いい先輩でありたい。
「ロベルト先輩! 先輩も来てくれたんですね。上級生、どんなかたが来てくれるのか知らなかったのでびっくりしました」
講義が終わった途端、護がロベルトの元に駆け寄ってくる。人懐こい子犬のようだ。
「やあ、遠矢。僕でよければ教えてもいいかな」
「嬉しいですっ。よろしくお願いします! あ。で、でも僕がバカなのばれちゃう……」
恥ずかしいな、と護は顔を赤らめて視線を逸らした。両手の指を背中の後ろで組んでいる。
「大丈夫だよ。ここでしっかり定着させよう」
ロベルトは護の様子を見てテスト用紙を見るのは控えてあげた。途中式を見たほうがいいのはわかっているが、護はきっと嫌がるだろうから。見せてはくれるだろうけど。
「今回のテストどうだった?」
「えーと。基礎は何となく分かってるような気がするんですけど、応用になると解くのに時間がかかっちゃって……」
護は点数が見えないように角を折ったテスト用紙を覗き込みながら自分の弱点を確認している。今回は制限時間内にすべての問題を解くことができなかった。終了時間が近くなって残り時間で解けそうな問題を頑張ったのだが、慌てて書いた答えはやっぱり間違っている。
「前半の講義はわかった?」
「はい。えと、でも応用問題はひとりでやるとわからなくなっちゃいます」
「ふむ。ノートを借りてもいいかな」
「どうぞ!」
ありがとう、と言ってロベルトがノートを受け取る。どうやら護はたすき掛けが苦手なようだ。
「たすき掛けが苦手なら、公式を最初にテスト用紙に書いておくのもいいよ。苦手意識のあるものって後半になると焦って思い出せなくなりがちだから」
「あ、そっか。そうしたら安心ですね」
護は忘れないように数学のノートにロベルトの助言をメモした。
後木さん、勉強方法を取材しているみたいだったな。あとでロベルト先輩に教わったこと教えてあげよう。
……そんなことも考えながら。
「ここのX四乗プラス4は、パッと見ただけだと因数分解できないように見えるんだけど――」
「あっ。ごめんなさい、間違っちゃった……えっと、えっと」
「大丈夫だよ。二乗できる数字を見つけるのがコツかな。4は何の二乗?」
「んと、2の二乗です」
「そうだね。そうするとここが……」
「あ! そう考えればいいんですね。やってみます」
ロベルトは護の理解度にあわせながら丁寧に数式を説明してやった。質問しやすい雰囲気を作ると、控えめな性格の護も緊張がほぐれてきたようだ。習ったことを思い出しながら以前は解けなかった問題に挑む。何回か消しゴムで消しながら納得のいく答えにたどり着いたらしい。両手で答案を持ち上げると、ロベルトに向かってにこりと微笑んだ。
「先輩、これ、できました!」
少し前まではわからなかった問題だ。確かめ算を何回もしたけどまだ自信がない。両手を膝の上でそろえながら、護はロベルトの反応をうかがった。
「……よし。できてるみたいだね。お疲れさま」
ロベルトが持っている赤ペンで護の回答に花丸を描く。護の顔がぱっと華やいだ。
「この調子なら、次のテストは大丈夫かもしれないよ!」
「わあ、ホントですか? 先輩に教えてもらってすごくわかりやすかったです」
「そう、かな。そんな風に言われると少し照れるけど」
ロベルトは照れのせいか変な笑顔になってしまった。ロベルトが照れているのに気が付かなかった護は微笑みながら言葉をつづけた。
「先輩をひとり占めしちゃって、僕、ぜいたくですね」
……天使?
ロベルトは赤くなった頬をぽりぽりと書いた。
「えと。遠矢。キリがいいし他の先輩にも教えてもらうのもどうかな。その、知り合い増えるのもいいことだしさ」
「? はい!」
不思議そうな顔の護を連れて、ロベルトは武道と義一のいる机に逃げた。
教えるのって、結構いいな。先生かー。
後ろをついてくる護を意識しながら、ロベルトはそんな風に思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月15日
参加申し込みの期限
2014年07月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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