this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
煌燦璃 ~KiraKira-Re ホワイトアイランド~
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
15
つぎへ >>
◆ホワイトな確かめ愛
「久しぶり美姫さん。急で済まないんだが、3月14日って空いているかい?」
「3月14日ですか? はい。予定は、空いています」
「良かった。その日俺と――」
3月13日の夜、
古苗木 美姫
は
澪乃 湊弥
にデートに誘われた時のことを思い出していた。
(どうしよう、この前のバレンタインの時にあの手紙を読んでもらえたけれど、結局、口から云えずに終わりました。あれからほとんど会えていなかったし、やっぱり迷惑だったかな……3月の14日)
あの手紙とは、美姫が湊弥への想いを込めた手紙。湊弥も戸惑っており、美姫も緊張していたため、あの日は答えを聞く前に別れてしまった。それから暫く会えていなかったこともあり、戸惑わせてしまったのではないかと不安になっていた。
(3月14日? あ、ホワイトデイだ……お返しの日?)
そう考えるともしかして……。いや、苦い答えのために気を遣ってくれたのかもしれない。湊弥は優しい人だから。美姫は悩んだまま眠れず、デートの当日となるのだった。
(今日は美姫さんとのデートだ。バレンタインにちゃんと意思を見せてもらったからには、俺からもちゃんと返さないとな)
湊弥は少し早くデートの待ち合わせに着き、決心を固めていた。あの日伝えられなかった答えを纏め、お返しの日である今日、必ず伝えようと決めたのだ。勿論。デートなのだから、互いに楽しめるようにプランも練っていた。湊弥はやや緊張する反面、楽しみにもしていた。
「ご、ごめんなさいっ、お待たせしちゃいました」
美姫が慌ててやってくる。待ち合わせ時間に遅れたわけではないのだが、美姫はあまり眠れず起きたのがギリギリだったため、慌てて準備して来たようだ。
「大丈夫、今来たところだよ。今日は来てくれてありがとう美姫さん」
「あ、いえ、こちらこそ誘ってくださってありがとうございます。湊弥先輩」
逢って直ぐにお礼をし合う二人。なんだか会うのも久しぶりでギクシャクとしてしまう。こんなんじゃだめだべや。と湊弥は話題を切り替える。
「今日はマリンパラダイスに行こうと思ったんだけど、どうかな? イベントをしてるみたいなんだ」
「水族館ですか? はい! 行きたいです!」
綺麗で雰囲気もいいし楽しそう。と美姫は喜んで了承する。そんな美姫を見て、湊弥は良かったと胸を撫で下ろし、それじゃあ行こうかとエスコートして行く。二人は並んで他愛もない話をしながらマリンパラダイスへと歩いて行く。
マリンパラダイスへと着くと、いつも以上に来場客が多く、道も混雑していた。なるべく逸れてしまわないようにと、湊弥は無意識に美姫に近付き歩いていく。美姫は湊弥が近くなると意識してしまい、赤くなりながら無言になってしまう。
(折角湊弥先輩に誘ってもらえたのですから、明るく振る舞わなきゃ)
美姫はこんなんじゃいけないと思い、ぶんぶんと頭を振る。すると頭を振った先に、一段と人だかりの出来ている場所を見つける。
「湊弥先輩、あそこ何かしているんでしょうか?」
「あ、ほんとだな。もしかしてあそこがイベントしてる場所か? 行ってみようか」
二人が並んで向かうと、その場所にはイベントの特設看板が立てられていた。フリルの海というイベントが開かれており、白いベタを写真に映すことができれば、お揃いの白いミサンガをペアでもらえるといった内容が書かれていた。
「ミサンガですか? ふふ、良いですね。切れるまで着けていると願い事が叶うようですよ」
「そうなんだな。よし、折角だから挑戦してみようか」
「はい♪ 挑戦してみましょ」
そう話していると、前の方が開けてきて、フリルの海が見えてくる。大きな水槽の中を、青、赤、黄、黒、様々な色のベタが泳いでいる。ドレスの裾の様なヒレを揺らし、まるで踊っている様な光景が広がっていた。
「ベタというお魚、金魚みたいですねえ? 可愛い♬」
「ほんと、華やかな水槽だな……虹が動いてるみたいだ」
美姫はフリルの海を眺める湊弥を眺め、くすりと笑う。楽しんでいる湊弥の瞳が少年の様な瞳をしていて、とても可愛く見えたのだ。暫くそうしていると、湊弥が見惚れてしまい、ぼーっとしていたことに気が付き慌ててフリルの海から目を逸らした。
「美姫さん、白いやつ一匹でも見つけれるかな」
「白いベタを撮れたらミサンガが貰えるんですよね。ふむふむ、ふふ♪ どっちが早く撮れるか競争しましょ」
「お、いいね。よし、負けないよ?」
美姫は楽しんで探せる様にと競争を提案する。その提案に湊弥も乗り気になり、二人はせーのでカメラを構え、白いベタを探し始めた。
(探偵事務所のバイトで付いたカメラ技術がお役に立てば)
競争とは言ったものの、美姫はミサンガのことが気になり、どちらかが撮れたら嬉しいなと思っていた。美姫はゆっくりと丁寧にフレームを動かしていき、白いベタを探していく。
(ちらちらと見え隠れするんだが、これを数匹か……)
湊弥は大きな水槽全体をばっと見渡し、視界の端に映る白いヒレの居た場所に当たりをつけカメラを構えていく。ベタを探すことは上手くいっていたのだが、そこから写真に写すのが上手く行っていなかった。湊弥は自由に泳ぎ回る白いベタに振り回され、違う色のベタを映した写真をどんどんと増やしていってしまう。
(美姫さんが楽しんでくれるなら……って思ったが、夢中になるなこれ。あっ! 今の、撮れそうだった、くぅ……。撮れど撮れど白が写らない……クソエイムか俺は!)
物事は真剣になればなるほど夢中になりやすい。湊弥は美姫に白いベタを見せてあげたい。ミサンガをプレゼントしたい。そんな思いで撮り始めたのだが、いつの間にか白いベタを撮ることに夢中になっていた。
刹那、湊弥の目の前を白いヒレが通過していく。湊弥は振り返ると同時にカメラを構え、遠ざかろうとしていく白いベタをフレームに捉え、シャッターボタンに指を掛ける。
「今、今……っしゃあ!撮れた――」
白いベタを見事写真に収めた湊弥は、喜びのあまり大きな声を上げガッツポーズをとっていた。そんな自分に湊弥は直ぐに気が付き、慌てて起立の体制をとる。
(しまった。ガキっぽいところを見せてしまった……!)
そんな湊弥を眺め、美姫はくすくすと笑っていた。湊弥も少年の様な一面があるんだなと思い、可愛く、愛おしく思っていた。そんな気持ちは知らずに、湊弥は美姫にガキっぽいと思っているところを見られ、笑われたー! とショックを受けていた。湊弥は赤くなりながら美姫に写真を見せていく。
「さっきこれが撮れて、ちょっと嬉しくなりすぎたな……」
「わ、もう撮れちゃったんですか? 白い子も可愛い♬ すごいです湊弥先輩♪」
自分の撮った写真を笑顔で眺め、こちらを見上げながら微笑む美姫を見て、湊弥は心を掴まれてしまう。そのためなんとかありがとう。と返すので精一杯だった。
「良いなあ。わたしも湊弥先輩とお揃いの白い子、撮りたいです」
「お、それじゃ今度は一緒に探そうか。俺も探すの慣れてきたし、すぐ撮れると思う」
「はい♪ お願いします、湊弥先輩♬」
競争は止め二人で白いベタを撮ることにし、一緒に並んで探していく。湊弥はすぐに白いベタを見つけ美姫に伝えると、美姫は丁寧に白いベタをフレームに捉え写真に収めていく。役割分担が上手く行き、直ぐに綺麗な写真を撮ることに成功した。二人は子供の様に喜び合いながら微笑んでいく。
早速撮れた写真をスタッフに見せミサンガを受け取りに行く。写真をスタッフに見せる際、楽しそうに撮れていますね! と褒められた。二人はなんだか嬉しい気持ちでミサンガを受け取る。
(先輩と、お揃いの)
美姫は白いミサンガを眺め、白いミサンガを利き手に着けようとしている湊弥を見て嬉しくなる。早速自分も、と思うも、片手で結ぶのは少し難しく、手間取ってしまう。それは湊弥も同じ様だった。
「ミサンガを結ぶのって難しいな。よければ結んでもらえるかい? 俺不器用でさ」
「ああ、ほんとです、難しいですね。お互いに結び合うのが、正解ですかね?」
(って、何言っているの? 私のお馬鹿さん。手が震えてるし、これじゃまるで本当の……)
恋人みたい……そんなことを想像した途端、顔中が真っ赤になり、前を向けないほどに照れてしまう。そんな美姫を眺め、湊弥は改めて感じていた。
(照れてるとこもめんこいなあ……)
そんなことを思っているとは口に出せず、湊弥も照れながら、ややくすぐったくなりながらもミサンガを結び合った。
お揃いの白いミサンガを結んでいると、本当に恋人の様に見える。水族館の光の反射で自分たちの姿が映るとそう思ってしまう。そんな光景に気恥ずかしさを感じながらも、二人は水族館を楽しんで行った。
(ああ楽しんでて忘れてた。そういやお返し……今でいいか。ミサンガのついでだ)
これ以上照れるんだ。と湊弥は美姫を呼び止める。
「美姫さん。君に渡したいものがあるんだ」
「渡したいものですか?」
美姫はもしかして、と過らせる。その途端緊張してきてしまう。
「バレンタインデーに貰ったお返しなんだ。ああやって貰った物の相応の返しになればいいけど。正直すまない、あまり洒落た物じゃなくて」
「あ、いつかのお返しですね?」
湊弥も緊張しながら箱を取り出し美姫へと差し出す。美姫も緊張しながらそれを受け取り、箱を開けてみる。そこには、お洒落なシルバーチェーンのブレスレットが入っていた。美姫はこういったプレゼントを受け取ることは殆どなく、慌ててしまう。
「えええ? こんな素敵な物を頂いて、いやその凄く素敵だし……むしろ私なんかに勿体無い気が」
「美姫さんに、いつでも着けててほしいと思って、決めたんだ」
謙遜する美姫の瞳を見つめて、湊弥は頷く。そうされると、真剣に選んでくれたんだ。と思い、美姫は心を揺さぶられてしまう。
「これは、君の想いに、俺なりの答えも込めて。贈りたい」
想い、答え? その瞬間、美姫はバレンタインデーに伝えた想いを思い出した。そうだ、そのために先輩は今日わたしを誘ってくれたんだ。答えが気になり、ドキドキと美姫の心臓の鼓動が止まらなくなる。
「……俺でよければ、君の気持ちに応えようと思う。いや応えたいんだ」
湊弥の言葉で、美姫の心は鷲掴みにされる。ドキリと大きく音を立て、全身が震え身動きが取れなくなる。湊弥は止まらずに、自分の想いを打ち明けていく。
「俺も君のことが好きだ。だから、俺とお付き合いしてくれるかな?」
顔を赤くさせながらも、真剣な表情で湊弥は美姫を見つめる。その瞬間、美姫の瞳から涙が零れ出す。
(迷惑かと、思っていました。想いを伝えてしまって、申し訳ないと思っていました。でも……)
同じ気持ちでいてくれた。その想いを、打ち明けてくれた。そのことが安心で、嬉しくて、幸せだった。
「はい、喜んで……お付き合いさせてくださいね」
もう、迷わない。
人目も気にせず、美姫はあの牡丹畑でされたように、湊弥へと抱き着いた。湊弥は美姫の言葉に嬉しく思いながらも、抱き付いてきた美姫に不意をつかれ照れてしまう。
「ずっと、待っていたから……」
(うわっとと、は、恥ずかしいけど……それだけ待っててくれたってことだべな)
「悪かったよ、待たせて。これからもどうかよろしくな」
しっかりとその想いに応えよう。そう思い、湊弥は優しく美姫を抱き返した。
「湊弥さん、好……き!」
貴方の心の声を、もっと近くで感じたくて。そう思い、美姫は湊弥へと伝える。湊弥は恥ずかしがりながらも、真っ直ぐと応えるために、頭を撫で、伝えていく。
「うんうん、俺も好きだよ」
湊弥の言葉に、美姫は満面の笑顔で頷き。幸せを感じた。恋人の温もりと共に。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
煌燦璃 ~KiraKira-Re ホワイトアイランド~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
スーパーにょろんにょ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月27日
参加申し込みの期限
2020年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!