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◆仲直り
(遂に来てしまった、ホワイトデー! あーどうしようかなー)
万条 幸次
は学校の昼休みに頭を抱えていた。以前バレンタインデーの日に
愛猫 萌々子
へ対し失言をしてしまい、そのお詫びをと思い手紙とクッキーを用意していたのだが、どのようにして渡せば良いか困っていた。
周りを見渡せば男女のカップルがお菓子を渡し、とても良い雰囲気で甘い会話を交わし合っている。ホワイトデーのお返しとは世間一般ではこういうものなのだ。しかし幸次は半ば萌々子にフラレているような状態でお返しをしなくてはならず、学校の中で誰かに見つかれば茶化されるだけでなく、萌々子にまで迷惑を掛けてしまいかねなかった。
かと言って人気の少ない所へ萌々子を呼び出すのも難しそうだった。変態とまで言われてしまっていたことから、警戒されてしまうのではないかと危惧していたからだ。最悪会ってくれないどころか逃げられてしまい、変態にストーカーとまで呼ばれてしまうかもしれない。
(いや、さすがにそんなことにはならないだろうけどさー。うーん、どうしようかなあ)
幸次がまとまらない考えを浮かべていると、教室でこんな話が聞こえてくる。
「またたび市動物園で『どうぶつさん郵便』っていうのやってるみたいだよ。動物がお手紙届けてくれるんだって、かわいいよね!」
(! それだー!)
幸次は改心の案を閃かせ、早速行動を開始した。
(世間はホワイトデーで盛り上がっていますね。私には関係ないですけど……)
愛猫 萌々子
は学校が終わると帰宅するだけとなる。しかし今日はどこを見てもホワイトデーの話で持ちきりである。教室、廊下、体育館裏等、あらゆる場所でお菓子の受け渡しが行われていた。何処へ行っても嫌でも目に付いてしまう。恋人のいない者にとっては、少し肩身の狭い日だ。
(邪魔してしまっても悪いですし、校舎裏の方から帰りましょうか)
帰り道の正規ルートである正門では、恋人達が記念に写真を撮り合ったりと中々の人気スポットだ。萌々子は気を遣わずに帰宅することのできる、裏門から帰ることにした。こちらの方は帰る人も少なく、人通りは少なかった。
「にゃあ」
(へ? こんな所に猫ですか? それに何か背負っています?)
萌々子が学校から帰ろうとしていると、後ろから声が聞こえる。振り返ると、ハチワレ模様の猫が鳴きながら此方へ歩いてくる。背中には箱が括りつけられていて、そんな不思議な光景に萌々子は首を傾げる。そんな萌々子を気にも留めず、猫は萌々子の足元に擦りよりにゃあーと鳴く。
(首輪をしているので飼い猫のようですが、何でしょうこの箱? 解いてみましょうか)
萌々子は猫の背中に結ばれている紐を解き、箱を降ろしてみる。中身はとても軽く簡単に持ち上がり床へ置けた。猫は気にも留めずにゃあーと鳴き萌々子にじゃれている。
「えっと、外しちゃいましたが、これは?」
萌々子はじゃれる猫にこの箱のことを聞いてみる。けれど当然答えは返ってこない。萌々子はどうすれば良いか迷い、取り敢えず撫でてみると、猫は地面に寝転がってリラックスモードになってしまった。
(あ、寝転んじゃいました。今撫でてあげないのも可愛そうですよね)
萌々子は寝転がる猫のお腹を撫でたりして、暫く構っていく。猫はにゃあにゃあと鳴きながら、余所見をしている。変わった猫ですね。と萌々子は不思議に思いながらも構っていく。
その時、その光景を校舎裏の陰から眺めていた者が居た。それは
万条 幸次
だった。
(おーい花遊ー! 戻ってこいってー。手筈と違うじゃーん)
花遊とは幸次の飼い猫であり、今萌々子に撫でられている猫だ。どういう状況かというと、幸次は花遊にお詫びの品を萌々子に渡してもらう案を実行していたのだ。そうすれば人目についても大丈夫だし、萌々子に警戒されることも無い。お詫びの箱を開けてくれるかが問題だが、猫がプレゼントを運んできたら不思議に思っても受け取ってくれるだろうという算段だった。そのためお詫びの箱を渡したらすぐ撤収する手筈だったのだ。
(おーい花遊ー! 帰るよー! 早く戻っておいでー!)
物陰から花遊を幸次は呼ぶ。けれど花遊は幸次に瞬きをするだけで戻ってくる気配がない。
(もういい、ろっこん猫チェンジ! 完全猫化!)
幸次は目を瞑り、完全な猫をイメージさせ念じ、ろっこん『猫チェンジ』を発動させ茶色い猫へと変身する。猫へと変身した幸次は、花遊の元へと駆け寄り、猫にしか分からない声で花遊と会話を始める。
「なにやってんの、帰るよ花遊」
『なんで猫になってんだ? さっきから時間稼いでんのに。オマエこの子に告白するんじゃねーの?』
(今度は茶色い猫ですか? なんだかにゃごにゃご言い合っています?)
にゃにゃにゃ。と器用にも萌々子にじゃれながら、花遊はにゃごにゃごと幸次に返していく。それを聞いて幸次の顔が少し赤くなる。
「違うよ! この前失礼な事しちゃったから……」
『そのためだけにこんなことするかー? 照れてるなー。ほら好きですって言ってこいよー』
バレンタインの事情を知らない花遊は完全に幸次が告白するものと思い込んで、応援しながらからかっている。幸次はそのつもりはないのだが、これだけ手の混んだことをしていれば、花遊の言う通り傍から見れば告白するように見えてしまうかもしれない。幸次はそれ以上言い返したり証明することもできず、もどかしくなってしまう。
「そうじゃないんだって! いいから帰るよー!」
『あー意気地ねーなー。他のオスにとられちまうぞー』
幸次は首輪に噛み付いて、花遊を無視し、無理やり引っ張っていく。
(あの茶色い猫、どこかで見たことある気が……、首輪をしていなかったですけど、あのハチワレの猫、大丈夫でしょうか?)
ずるずると引きずられて行く花遊を見て、萌々子は不安な表情で見送ると、花遊が萌々子へと片目を閉じウインクをしてみせる。その後顔を動かし、箱へと注意を促している。それを萌々子はしっかりと見た。
(心配しないで。と言っているんでしょうか? あ、この箱置いて行っちゃうんですね。私に気が付かせようとしています?)
『こいつのラブが詰まってるからなー。ちゃんと見てやってくれよー』
「あーもー! だから違うんだってー!」
幸次は真っ赤になりながら花遊を、萌々子から見えない所まで引きずって行った。そんな光景を見送り、ぽつんとする萌々子。しかし残された箱が気になり、箱の蓋を開けてみる。
(あ、可愛いクッキーです。近くのお菓子屋さんのでしょうか。それとこっちは、手紙……? 猫の絵が付いていますね)
箱の中に入っていたのは、お菓子と二つ折りにされた猫の絵の付いた便箋だった。萌々子はその手紙が気になり開いてみる。すると手紙にはこう書かれていた。
『愛猫さんへ。
バレンタインの時は不快な思いをさせてごめん。
猫のチョコレートありがとう。
お詫びのチョコのお返しって何か変かもしれないけど、
ホワイトデーのお返しです。
万条幸次』
(万条、幸次……!? さっきのハチワレ猫を連れていったあの茶色い猫は、先輩がろっこんで変身した姿だったんですね!?)
萌々子はスキー合宿の時を思い出す。そういえば合宿の時に見た猫そのままだった。ということは、このお詫びをするために猫になってまで来てくれたのだろうか。
(確かにバレンタインの時は失礼なことを言ったので怒ってしまいましたが、ホワイトデーの今までそれを気にしていて、手渡せなかったと)
そう思うと、気にさせてしまっていたことを少し悪く思う。
(私も先輩の顔面にカバン投げちゃいましたし……)
次会ったときは萌々子からお礼を伝えに行こうと思った。もう気にしていませんよ、と。
そんな様子を物陰からこっそりと幸次は確認していて、お詫びが伝わったようでほっと胸をなでおろす。
「ふぅ、なんとか渡せたみたい。ありがとね花遊」
「あーあ、絶好の機会だったのにな。今度は上手くやれよ」
「だから違うんだってー……」
どう思ってくれたかな。そんなことが気になり、幸次は少し心を揺らしながら歩き去った。
ちょっと変わったホワイトデー。そんなホワイトデーを過ごした二人の心は、少し暖かで、穏やかになっていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月27日
参加申し込みの期限
2020年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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