this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
煌燦璃 ~KiraKira-Re ホワイトアイランド~
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
15
つぎへ >>
◆互いの想い
城山 水樹
と
ヒュー・ヒューバート
は寝子島駅で待ちわせをしていた。二人が合うのは一ヶ月ぶりで久しぶりのデートとなる。互いに仕事が多忙のため何とか時間が取れたと思えば一ヶ月ぶりとなってしまった。だからこそ、二人は今日のデートを心待ちにし、とても楽しみにしていた。
(久しぶりにヒューに会える! 楽しみで仕方ないわ。早く着かないかしら)
(水樹元気にしてるかな。体調とか崩してなければいいな。早く顔が見たい)
水樹は東京からの電車に揺られながら、恋人に会える瞬間を心待ちにし、ヒューは恋人の心配をしつつ、早く顔を見たいと、待ち合わせ場所へと歩いていた。二人の距離が縮まっていく程に、その想いは強くなっていく。そして、待ち合わせ場所に二人はほぼ同時に辿り着く。
「待った?」
「ううん」
いつものように挨拶を交わし合い、二人は微笑み合う。互いに見つめ合うと、会話が出てこない。久しぶりに会えた喜びや、恋人の素敵さを再確認したことで互いにドキドキとしあってしまう。二人は恋人となってもう二年も経つのだが、未だに新鮮な初々しさが残っている。二人は頬を赤らめあいながら、指を絡め合い、手を繋いでいく。
(やっぱりヒューって素敵ね。同じ身長の高さが恨めしい)
もう少し低ければ彼を見上げてあげることが出来ただろうか。水樹は残念に思う。
こんな風に相手を想ったり、見つめ合うだけでドキドキとしてしまうことは、中学二年生の頃の初恋の相手や、高校二年生の頃のクリスマスに、初めて身体を許した相手には無かった。こんな気持ちになれるのは、目の前の恋人。ヒューだけだ。だからこそこの日この時間が待ち遠しかった。水樹は自然と微笑みを浮かべてしまう。
(水樹の手、ちょっと冷たくなってる。寒かっただろうな)
水樹と手を繋いだヒューは、冷たさを感じると、口には出さず自分の両手で水樹の手を包む様にして重ねる。
(あっ、もしかして暖めてくれてる?)
水樹は電車の中、吊り革を長く掴んでいたせいで大分手が冷えていた。そのことに気が付いてヒューが暖めてくれているのだと気が付くと、彼の優しさを心から感じ取れ、胸が暖かくなる。この人に何かしてあげたい。水樹をそういう気持ちにさせるのだった。
「ありがとヒュー。暖まったわ。それじゃ行きましょっか」
「あ、それなら良かった。うん、行こうか」
水樹はヒューの重ねていた手に自分の手を重ねゆっくりと手から離させると、繋いでいた手に指を絡ませ直し、ヒューの手を引いていく。ヒューも水樹に手を引かれ、街中へと一緒に歩き始める。
二人が最初に向かったのは森繁美術館だった。切っ掛けは水樹が美術館によくモデルの撮影場所としてよく行くために、関心を持った話をしたことだった。ヒューは水樹がアートが好きだという、意外な顔を知ることができ、嬉しく思い、折角だから寄って行こうかと言い出した。ヒューも水樹の好きなことを見てみたく思ったのだ。
「あ、この作品の作者の人、ちょっとだけ知ってる」
水樹がとある作品の前で立ち止まり、作者の名前を見て言う。ヒューも一緒に立ち止まり、珍しそうな表情で作品を眺めながら水樹に訊ねる。
「知り合いなのかい?」
「知り合い、そうなのかしら? 以前の撮影でこの人の作品と一緒に写ったから」
「え?!」
珍しくヒューが取り乱し、作品へと振り返る。その作品は所謂彫刻作品で、作品の女性は全裸、ヌード作品だったのだ。一緒に写ったということはもしかして……そんな不安がヒューの脳裏に過ぎる。
「あ、あー、いやね大丈夫よ。水着着てたから。裸で撮ったりなんてしたことないから安心してよね」
あはは、と水樹は笑ってヒューを安心させようとする。ヒューはそれを聞いて、そっか……と、どこか寂しげな表情で微笑む。そんな表情を見てしまうと、水樹は胸を締め付けられてしまう。
「あ、ごめん……そういう仕事、なんだよね……」
ヒューは水樹を困らせてしまったことに気が付き、慌てて謝る。しかしこのままでは不安を残してしまうと思ったのか、ポツリポツリとヒューは思いの内を明かしていく。
「水樹が有名になったり仕事が増えることは嬉しいけど……他の人に水樹の身体を見られるのは、やっぱり抵抗があるみたいだ……」
慣れないと駄目だよね、とヒューは苦笑いしてみせる。それを見た水樹は、胸がズキリと痛む。
ヒューは水樹の仕事を理解しようとして、嫉妬する心を抑えようとしてくれている。そんなヒューを見て、水樹の心は大きく揺さぶられた。
気が付くと、水樹は無言でヒューを抱き寄せていた。ヒューは驚いた表情で水樹に寄りかかる。水樹はヒューの身体に顔を埋めながら話していく。
「あなたが悲しむなら、そういう仕事が来ても、なるべく断るわ。……もし断れなかったとしても、あなたといる時の私は……あなただけの私だから……」
ヒューの心はドキリと揺れてしてしまう。彼女を戸惑わせることを言わせてしまった。という罪悪感と、僕のためにそう言ってくれた、彼女の思いとで、大きく揺さぶられていく。ヒューはどうすれば良いのか分からなかったが、これだけはと思い、水樹へと伝えていく。
「ありがとう。水樹……。そう言ってくれて、嬉しいよ」
ヒューは水樹を優しく抱きしめ、水樹の頭を抱え撫でていく。水樹はそんなヒューに甘える様に、強く抱き合い、ヒューの腕の中で丸くなる。
「ごめんなさい、折角のデートよね。もっと楽しまなくちゃ」
「ううん。僕は君と一緒に居られたら嬉しいよ。だから、水樹には無理をしてほしくないな」
そんなことを言うヒューに、水樹はもう。と困ってしまう。その想いは水樹も一緒だったから。それなら無理せず。戻ってこーい、いつもの私。と切り替えヒューとのデートを自然に楽しむことにした。
「あ、見て見て、素敵な作品があるわよ。『白夜の恋人たち』この絵の前でキスをしたら、永遠の絆が結ばれるって噂だけど……」
水樹はヒューをちらりと見る。ヒューは私と永遠の絆を結んでくれるだろうか。結びたいと、思ってくれるだろうか。気になったのだ。ヒューは顔を赤くさせながら、ポツリと呟く。
「永遠の絆……水樹と……僕の……」
ヒューも水樹と同じく永遠の絆を結んでくれるのだろうか、と気になってしまう。永遠となれば楽しいこと以外にも苦しみや悲しみも共有することとなる。それでも水樹は僕と結ばれてくれるのだろうか。
その時、ヒューの首の後ろに腕が回される。ヒューが振り返ると、水樹が赤面しながらこちらを見つめている。そんな水樹を見て、ヒューは彼女も絆を結びたいと想ってくれていると悟る。ヒューはとても嬉しく思い水樹の腰に腕を回し水樹を抱き寄せる。しかし、ヒューも赤面してしまい、そこから先になかなか進めない。ましてや作品の前にいるため、人の視線がたくさん向けられており、とても目立っている。こんな所でキスをし合うのは……。
そんな思いを跳ね除け、水樹はヒューへと顔を寄せ、唇を重ねた。この人と絆を結びたい。その想いに真っ直ぐ進むことにした。とても恥ずかしくてくすぐったい。でも、とても暖かく、幸せな気持ちだった。
唇を奪われたヒューは、驚きながらも、水樹の想いを受け入れ、目を瞑り唇を重ね合わせていく。彼女となら、深い悲しみが再び訪れようとも……。それ以上の幸せを貰える気がした。そんな風に思える程、幸せを感じていた。
想い合う二人の心はとても美しい。『白夜の恋人たち』は、この絵画を眺めた恋人たちが、想い合い初めて生みだされる作品なのかもしれない。そう思わされる美しさが、そこにあった。
すっかり顔も火照り合い、雰囲気が出来上がった二人は美術館を楽しんだ後、マリンパラダイスへ来ていた。
以前訪れた時は「ラブラブイルカショー」が行われていたが、今回は打って変わって海の中をドレスが踊っているような幻想美あふれる『フリルの海』の展示だった。その美しい光景に、二人は魅了され、気分は盛り上がっていた。
「ほんとにドレスを着て踊っているみたいね。私たちもあの中へ飛び込んで、優雅に踊ってみたいな」
「水樹はとても絵になりそうだね。でも、僕はあまりダンスは得意じゃないよ」
水樹がこの美しい海の中で踊っていたら綺麗だろうなあ。と、ヒューは思い比較して僕は駄目だな。と想像すると、突然水樹がヒューの片手を伸ばし持ち上げる。
「なら、私がリードしてあげる」
水樹はヒューの手を引き寄せ、ヒューの腰を抱きとめ微笑む。ヒューはドキリとさせられながら、それも良いな、と思い、微笑み返した。
それから二人は白いベタ探しに盛り上がりながら、発見し、ヒューが背景とぴったり合わせ撮影していく。その写真をスタッフに見せに行った際、すごく綺麗な写真ですね! もしかしてお仕事をされてる方ですか? と言われてしまい、水樹にさすがねー、と茶化されヒューは照れてしまう。そんなことがありながら、白いミサンガを受け取ると、水樹が折角だから着け合わない? と提案した。
「ミサンガってね、切れるまで身に着けてると願いが叶うんだって。だからしっかり結んでね」
「うんそうしようか。あ、きつく結びすぎてないかい? もう少し緩くしようか?」
言った側から心配したりするヒューを見て、全くもう。と水樹は笑う。もう、すごいの結んじゃったからね。こっちのは許してあげるわ。なんて思うのだった。
二人は水族館を楽しみ、街中を歩いていると、ゆるキャラ達が踊るパレードに出くわし、ステージカーからキャンディやお菓子をプレゼントしてもらえる。折角だからと二人で可愛い形をしたお菓子を食べさせ合っていく。
「んーっ甘ーい♪ こんなに甘いの食べたら太っちゃうかな? あ、ヒューは私が太っちゃっても好きでいてくれる?」
「えっ、う、うん、そのつもりだと思うけど……待って、想像してみるよ」
うーんうーん、と真剣に悩むヒューを見て、あははと水樹は笑う。答えを聞く前に、こんなに悩ませちゃうなら、頑張って維持しなくちゃね。と思った。愛する人のためなら、そうしたいと思う様だ。水樹はごめんごめんと笑いながらヒューに抱き付く。ヒューは伝えられなかったけれど、そんな彼女への答えは、きっと。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
煌燦璃 ~KiraKira-Re ホワイトアイランド~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
スーパーにょろんにょ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月27日
参加申し込みの期限
2020年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!