ジャパンホラー映画出演者募集！”地獄のメリーゴーランド”｜リアクション

ジャパンホラー映画出演者募集！”地獄のメリーゴーランド”

☆本当のゲームの開始
『アラタメマシテ……キミタチヲヨンダモノダ……メリー……トデモ、イッテオコウカ』
　メリーと名乗る人物が名乗りを上げ、この人狼ゲームとして人を集めてきたことを話し始める。
　淡々とした話し方はより恐ろしく聞こえた。
「どうしてこんなことを！」
「そうだ、俺たちに何の恨みがあるんだ！」
　理緒とレオンが口々にスピーカーのメリーに向かって叫ぶ。
「ウラミナラ……キミタチノ……ムネノウチサ……サァ、ワタシヲミツケナイトシニンガフエルゾ……フフフ」
　ブツリと音声が途切れ、静寂が再び戻ってきた。
「理緒ちゃん……私、怖いよ……」
「大丈夫、紗月ちゃんは私が守るからね！」
　ぎゅっと紗月が理緒の手を握ると、理緒も握り返す。
「四十九院先生、そういえば先ほど言いかけたのは？」
「そうですわぁ、ちょっと聞いた噂話ではあったんですがこの遊園地の廃園理由が『ある事故』が問題だったというのを思い出したんですわぁ」
「事故か……けど、恐らくメリーにとっては事件というか含むところがあるんだろうな」
　智樹がメイと四十九院の話を聞きながら、ふむと顎に手を当てて考え込んだ。
「メリーでも、サリーでもいいけどさぁ。とにかく脱出方法になるように探さないとだね」
　チェシャの言葉に一同は頷く。
「この遊園地のどこにいるかわからないし、手分けして探さないと効率わるそうだな」
「ナオ君ナイスアイディア！　じゃあ、ちょうど3人で3班できるから、それで手分けしていくのはどう？」
「そうですわねぇ……ちょうど9人いますしそれでいいと思いますわぁ。瓜山先生と私は別の班ですわねぇ」
「えええ！？　私が引率するんですか！　四十九院先生一緒にいてくださいよぉ～」
　メイが保護者として割り振りされたことに涙を目に浮かべながら四十九院に抗議をするが、四十九院は素知らぬ顔で流した。
「適度に合流はしましょうかぁ。一時間ごとに休憩がてらここに集合ということでぇ……」
　四十九院が班分けを決めると、各班はフードコートから離れていく。
　生き延びるためのメリー探しが始まったのだ。