this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あの日あのとき、オープンキャンパス
1
2
3
4
つぎへ >>
風がふわっと
御巫 時子
の前髪を揺らした。
本当に過去の世界なのだとしたら、ここで自分が
五十嵐 尚輝
、それに
今道 芽衣子
と知り合ってしまうことはタイムパラドックスを生じさせてしまうかもしれない。
けれど時子はこの場所が、目覚めたまま見ている夢のようなものだと知っている。
はじめに感じた『数時間で終わる』という直感と同じだ。やはり誰に告げられたものでもないというのに、一種の肌感覚としてわかっていた。
だから、
「御巫時子と言います」
かすかにためらいはあったものの、言葉はするりと口をついて出た。
「よろしくお願いします。今道さん、五十嵐さん」
深く頭を下げた。
本来の時間軸なら芽衣子さん、尚輝先生と呼んでいるものだからなんだか慣れない。くすぐったいような感触もあった。
芽衣子は歯を見せて笑った。
「そんなかしこまらなくたって」
ねえ? と尚輝を肘でつつく。
「そ……そうですよ。僕らただの院生ですし」
尚輝が紅潮しているように見えるのは、初対面(!)の女性と話すのが苦手だからか、芽衣子にうながされたからか。
ねこでんの駅舎も時子の記憶よりずっと新しかった。塗り替えたばかりらしく、ほんのりとペンキの匂いがただよっている。
間もなく電車がホームに滑り込んできた。
三人横並びで座る。ドア側に時子、芽衣子ときて一番遠くが尚輝だ。
タタン、タタン、とリズムを刻む車内は平日の昼間らしく空いている。ぽつぽつと高校生くらいのグループが見えた。きっとオープンキャンパスに向かうのだろう。
「それにしても可愛い着物ねー」
芽衣子が目を細めた。
「和服の似合う子ってあこがれるなぁ」
「ありがとうございます」
頬を染めつつ、ちらりと時子は尚輝を見た。十年と少し後の彼以上に尚輝は内気らしい。みじかく時子を見て、視線があいそうになって急に目をそらす。
けれどもまるで猫のように、彼の動きをとらえたのは芽衣子だった。
「五十嵐くんもそう思うでしょ?」
えっ、と声にはならなかったけれどこのとき、尚輝の髪が逆立ったように時子は思った。何か言いたい、でもどうしよう――尚輝はそんな風に逡巡していたものらしい。
なので彼が、
「はい、似合いますよ、とても」
照れながら告げた言葉は語彙には乏しいかもしれないけれど、いつわりのない心からのものだと時子にはわかった。
やっぱり尚輝先生は尚輝先生です。
ぽっと心の灯がともったように思った。
尚輝の内心を察し、彼がかやの外にならないようさりげなく気を利かせた芽衣子もやはり、同じ芽衣子だとも思うのだ。
「おふたりはいつも本土と寝子島を往復されてるんですか?」
わりとねー、と芽衣子は背もたれに身をあずけ、くたっと両脚をのばした。
「毎日じゃないけどさ。でも大変! 距離もあるし」
オーバーアクション気味なのは渡米前からのようだ。言っているのはグチなのにサバサバしているあたりも。
「もちろん寝子島だけの日、本土だけの日もありますけど」
と前置きして尚輝がつづけた。
「僕は……移動も好きです。わりと」
だってほら、と言ったとき電車の左右がひらけた。
青い海。
本土へと渡る橋にさしかかったのだ。
青い空。
車窓の正面も、背後も、ひろがる光景は海と空だけになる。
わあ――と口を開けたまま時子は黙った。
表現する言葉が見つからないほどの光景だった。
何度も目にしたはずなのに、はじめて目にするかのように胸が詰まる。
きれいでしょう? と、口には出さぬまま尚輝が問いかけてくる。
はい、と時子も目で返す。
このとき一瞬、あるかないかの刹那であったとはいえ、時子は彼と視線が交わったと思った。
間髪を入れず、
「えー? でも御巫さんは行きの電車でもこの光景見てるよね?」
と芽衣子が言ったので、そうでした、と尚輝は照れ笑いして頭をかいて、魔法のようなひとときは青い粒子のなかに溶けてしまった。
でも、瞬間的だからこそ素敵なものもある。
時子はにこりとして真実は伏せておく。
実は私、自分の部屋から時間も空間も飛び越えてきたので『行きの光景』はないんですよ――。
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あの日あのとき、オープンキャンパス
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年10月02日
参加申し込みの期限
2020年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!