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暴風イタチ接近中!
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◆喋り鬼
(参ったな、ここまで強くなるとは思わなかった)
八神 修
はフルフェイスヘルメットを被りライダースーツを身に纏い、バイクを走らせていた。寝子高が休校になった後、返す予定のあった本を台風が来る前に図書館に返すため向かった帰り道だった。
修は強風に煽られながらバイクを運転して行く。風だけでなく、段々と雪と雨が強くなりだした。ふらつくコントロールに合わせて視界まで悪くなって来ると、なかなか気が抜けなくなってくる。油断すれば事故の元だ。いつに無く険しい表情で運転して行く。
すると上方から落下してきた人影が、走る先に滑りながら着地し、直ぐ様その場から跳躍し消えていく。それは修が見たことのあるサキリのものだった。修が視線でサキリを追うと、サキリが落下してきた方向から猛スピードで大イタチの群れが迫り、周囲に凄まじい強風を巻き起こしながらその場を通過して行く。
(あのまま皆デイジーカッターを追ってしまうとまずいな。彼は大丈夫だと思うが、群になった風力は街に影響を及ぼしかねない)
咄嗟の確認だったが、サキリを追っていたイタチは少なくとも5匹は居たように見えた。分断させなければ、と修は考えた。そう決心すると、修はバイクのハンドルを握り直し、アクセルを捻らせる。
「おーい君達、随分速さに自身がありそうだね。俺と勝負してみないかい?」
近道を使いながら、修は大イタチ達に追いついていた。修は強風でバイクが倒れそうになりながらも、涼しい顔をしながら大イタチ達に並走し、話しかけて行く。大イタチ達に話し掛けられる様にと、修はヘルメットを外していて、一歩間違えれば大事故になりかねない状況だ。
「ん? 当たり前じゃん! そんなスピードじゃオイラ達には絶対勝てないよ!」
「はははっ、中々言うね。それじゃぁ鬼ごっこをしよう。俺が最初に鬼になる。君達を鬼が追い掛けて、君達の中の誰かがタッチされたら、今度は君達が俺を追いかける番になる。そうだなぁ。俺が捕まえられるのは確定として、君達が俺を捕まえられたら君達の勝ちにしようか」
「オレっちがあんたに捕まる? あり得ないね! くだらないことしてないで危ないから早く帰ったほうが良いんじゃない?」
「そうそう! こんな寒い雪と雨の中じゃ風邪引いちゃうんじゃない? 早く帰って暖まったほうが良いと思うよ!」
どうやら大イタチ達は負けることが無いと思っているのか、笑いながら修を相手にしていない。それを修は気にしていない様に笑いながら、ハンドルから片手を離し、大イタチ達に手を伸ばしている。
「うーん、低く飛んでくれる位のハンデはほしいなあ。あ、そうか。もしかして鬼ごっこに自信ない? 早いだけじゃ勝てないし、中々に頭も使う競技だからね」
修の優しげな挑発は、大イタチ達にクリティカルヒットした様だ。
「さっきから言ってくれるじゃん! 鬼ごっこだって? 絶対捕まらないからやる意味なんて無いけど、そんなにやりたいならやってあげるよ!」
「オイラに頭で勝負しようだなんてむぼーだよね! いいよやってあげる! 一生捕まえられなくてわんわん泣くといいよ!」
「よし、それじゃぁ鬼ごっこ開始だ」
やる気になり出した大イタチ達を見て、修はくすりと笑ってしまう。
「そういえば君達、冬は御飯どうしているの?」
「ん? 木の実とか食べることが多いいかなぁ。でもそんなに美味しくないし、やっぱりネズミとか食べたいよね! でも冬ってあんまり見かけないんだよなぁ」
「そうそう、木の実も取り合って無くなっちゃうし、だから山から降りてこっちに探しに来るんだけど、いつも人間が追い返して来るんだ。いやになるよねぇ」
「冬はやっぱり大変なんだね。そういえば遊びに来てたみたいだけど、いつもは何をして遊んでるんだい?」
「んー? 走り回ったりかなぁ。後狩りは楽しいよね! すばしっこいの捕まえられた時とかは気持ちがすかーってするよ! カエルとか!」
「そうそうするする! 後高い所に登るのも楽しいよ! 硬いものカリカリするのも楽しいよねー。欠けた木とか噛むの好きなんだ〜♪」
修はなんとか大イタチと並走しながら会話をしていく。先ずは同じ目線に立ちたかったのだ。楽しそうに話す大イタチを見ていたら、修はかなり危険な状況だというのに、何だか和んできてしまいふっ、と笑ってしまう。
「あ、そういえば昼に食べようとしてたオヤツがあったっけ。とっても甘いやつ。お腹空いたし食べようかな」
「オヤツ?!」
「とっても甘いの!?」
その反応を見て、くすりと笑いながら修はバイクの速度を落とし、座席を開いたメットインスペースから小型バッグを取り出し、中からフルーツサンドを取り出す。それに興味を持った二匹の大イタチは、速度を落とし、旋回すると、修の側まで寄ってくる。その好機を修は見逃さなかった。二匹の大イタチを腕で抱えるように支え、包を開けていないフルーツサンドを大イタチの背中に置くと、空いた片手でくにくにと、大イタチの背中を揉むように撫で付けていく。
「ひあぁっ!」
「はわぁっ! な、なにするんだよぅっ!」
「鬼ごっこ、だろ? ほら、捕まえた。今度は俺が逃げる番だな。そのオヤツを食べ終わってから追いかけて来ると良いよ」
修はくすりと笑うと、大イタチを開放して、フルーツサンドの包みを開き手渡すと、バイクに乗って今来た道を戻っていった。その行動に、大イタチの心に火が灯ってしまったようで、大イタチ達はガツガツガツ、と素早くフルーツサンドを食べ始め、慌てて修を追い始めた。
「よくも不意打ちしてくれちゃったね! もう逃さないよ!」
「あっ、遅くなった! ふふん、一瞬遅くなるだけじゃだめだめだよ」
修を追いかけ始めた大イタチ達は、あっという間に修を捕まえてしまった。しかし、これは修の方針通りだった。サキリを追っていた集団の半分を分断させ、こうして立ち止まらせる事により無風にさせる。とても平和的な無力化に成功していた。
「君達速いなあ。でも楽しいよ。パンはまだあるんだけど、一緒に食べないかい」
「へへっ、それ程でもあるけどねー。やった! 食べる食べる!」
「むふ〜っさっきのすっごく美味しかったよねー。君さ、人間にしては良い奴だよね」
大イタチ達はすっかり修に心を許したのか、待ち遠しそうに修の膝に足を乗せて目を輝かせている。修はその様子を見て笑いながら、パンを分けていく。
「でもあんた変わってるよね。吹き飛ばされそうになってるのに逃げもしないし、むしろ追ってくるなんてさ」
「ふふ、君達が悪いことをするつもりはないのは分かっていたからね。だって、雨や雪とか寒さを心配してくれてたじゃないか」
「うーんそう言われると調子狂っちゃうなー。悪い事しに来たんだけどねー」
修はこうして悪い事をしなければ人間と仲良くなれると言う事を大イタチに教えて行った。大イタチ達も悪くない気がした様で、もう悪い事はしたくないな、と思っていた。
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担当ゲームマスター
スーパーにょろんにょ
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月16日
参加申し込みの期限
2020年09月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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