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甘いお菓子を貴方のために。~『somnium』
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●13:00~
さてその日、
愛猫 萌々子
が手作りチョコ教室を訪れたのは、シーサイドアウトレットでの買い物の最中の事だった。お昼過ぎの13時、多くの買い物客で賑わうアウトレット内を歩き回っていたら、たまたまお菓子教室をやっているのを見つけたのである。
見れば、どうやらちょうど始まったばかりのようだった。ブースの中には講師らしい老紳士と、萌々子と同じ位の歳の少女が居るばかり。
なら、ちょっと行ってみましょうか。そう考えて萌々子はブースに近付き、すみません、と声をかけた。
「これから参加、出来ますか?」
「勿論、大歓迎ですよ。いらっしゃいませ」
そんな萌々子に講師の高明さんが、柔らかなトーンでそう言い、にっこりした。これどうぞ、とそんな祖父の横から、理子が教室の概要が書かれたプリントを渡してくれる。
ありがとうございます、と受け取って軽く内容に目を通すと、この教室は『これ』と決まったチョコを作るのではなく、好きな物を講師――『somnium』というお店のパティシエさんらしい――に教えてもらいながら作るのだそうだ。とりあえず何か作りたいからおススメ教えて、とかでもOKらしい。
ふむ、と萌々子は考えを巡らせた。
(なら……生チョコを作りましょうか)
持っていないならどうぞ、と渡された使い捨てのエプロンを身に着けて、萌々子は必要な材料を案内された作業台に用意した。これも参加費に入っているらしい。お得だ。
ずらりと並べた材料に不足がないかもう1度確かめて、萌々子はまずチョコレートを刻み始めた。頃合いを見て生クリームをボウルに入れ、程よい温度まで温めたものに刻んだチョコを混ぜていく。
これが滑らかなクリーム状になるまでしっかり混ぜるのがコツなのだと、萌々子がせっせと手を動かし始めた頃、チョコ教室ブースに新たな参加者が訪れた。
御巫 時子
だ。
高明さんがチョコ教室を開く事になった、と前にお店で聞いて、ぜひ参加しようとやって来た時子である。もちろん事前の準備も万端、作りたい物もちゃんと決めて来たし、マイエプロンだって持参した。
そのエプロンを着けながら、時子はぺこん、と頭を下げる。
「今日はよろしくお願いいたします……」
「こちらこそよろしく。――今日は何か作りたいものがあるのかな?」
「はい、チョコテリーヌを教えてもらって作りたいな、と……。あと、ぜひ理子さんと一緒に作りたいです……」
高明さんにそう微笑んでから、その横できょとん、と目を丸くしている理子に視線を向けた。理子さんも作られるんですよね? と微笑みかければ、ぱっ、と嬉しそうな笑顔でこくこく頷く。
理子は普段お菓子作りはしないので、元々は簡単そうな、溶かしたチョコを型で固めるチョコにしようと思っていたらしい。が、試しに1人でやってみたら何だか残念な味と雰囲気で、これはまずいと本職の高明さんに泣きついたのだとか。
そう、肩を落としながら語る理子に、なるほど、と時子は頷いた。という事は、ひょっとしてやっぱり、
「理子さんも誰かに渡す予定があるんですね……?」
こそ、と理子の耳元で囁けば、彼女の背中がピンと伸びた。「と、友達とかです……!」と視線をさ迷わせながらうろたえる理子の後ろでは、高明さんがパチンとウィンクして両耳を塞いで見せる。
ふふ、とそんな高明さんに微笑みを返した。理子の言う『友達』が好きな人なのかどうか、ちょっと気になるところだ。
そんな時子は勿論と言うか、今年も好きな人へチョコを贈る予定。だから今日の教室をその参考と練習に出来れば、と思っている。
故に。
「理子さん、頑張りましょうね……」
「はい!」
そう頷き合う少女達の声を聞きながら萌々子は、何とは無しに懐かしく昔の事を思い出す。それは多分、こうしてお菓子を作るためにせっせと手を動かすのが、とても久しぶりだからだ。
記憶が間違っていなければ、前に萌々子がお菓子を作ったのは小学校6年生になった頃、母が病気で入院した時の事だ。1年ぐらい兄と2人で料理当番をしていて、母のお見舞いに行くときに、お菓子を作って持って行ったこともあったのだ。
とはいえ、
(それも、1年後にお母様が亡くなってからやらなくなっていましたが)
しみじみと思い出しながらボウルの中身を混ぜていたら、程よくチョコが溶けたようだ。念のため、ぐるりと大きくかき混ぜて確認し、よし、と頷く。
さて次は、と萌々子はあらかじめオーブンシートを敷いておいたバットに、ボウルの中のチョコを流し込んだ。その時になってから慌てないように、事前にレシピを一通り確認して準備しておくのも、お菓子作りには大切だ。
チョコを流し込んだら、とんとんと軽くゆすって表面を平らにする。ちら、と高明さんの方を見たら、うんうん、と頷きが返って来たのでほっとした。後はこれを冷蔵庫に入れて、1時間ほど冷やして固めるだけだ。
ぱたん、と一息つきながら萌々子が閉めた冷蔵庫の扉の音を聞きながら、時子はバターとチョコと砂糖を混ぜて溶かしたボウルの中に、生クリームを混ぜ入れた。こんな感じですか、と高明さんに確かめながら、レシピ通りに丁寧に。
時子と同じ作業台で、同じく高明さんのアドバイスに忠実にチョコレートを丁寧に時間をかけて刻んでいた理子が、ふぅ、と少しばかり重い息を吐いた。こうして祖父のアドバイスを聞いてはいても、また失敗するんじゃないか、まだ心配らしい。
ふふ、とそんな理子に微笑んで、時子もまたちょっとしたアドバイスをした。
「渡す人の顔を思い浮かべながら作ると美味しくなるみたいですよ……」
「渡す人の顔……ですか?」
「はい……ですから『友達』の顔を思い浮かべてみてはどうでしょう……?」
もちろん時子は、渡す予定の好きな人の顔を思い出しながらチョコを作っている。彼の人が喜んでくれたら、せめて美味しいと思ってくれたなら嬉しいのだと、想いを込める。
あとは折角本職の、しかも優しいパティシエさんにアドバイスをもらえる機会なのだから、分からないところは曖昧にせずしっかり聞いて覚えないと――そう語る、時子になるほどと理子は頷いた。祖父にとことん聞き倒すのは、彼女の得意分野である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年09月02日
参加申し込みの期限
2020年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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