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ぴりりりり! 笛が鳴る。
「こらぁー! 待つのです!!」
笛吹 ぴりり
は風紀委員である! 凛々しき瞳で風紀の乱れを見通して、正義の笛で不埒ものを追い詰め成敗してくれるのだッ。
本日も校内パトロールに精を出すぴりりは、さっそく怪しい企みを察知した。空き教室から聞こえる密やかな声……今日、この教室が使用される予定は無かったはずだ。学内の風紀の引き締めを担う者として、ぴりりときたらそのへんのスケジュールもばっちり把握済みなのだ。なんたる有能!
「使われていない教室で密会とは、怪しい。怪しいのです! 風紀を乱すのはぴりりが絶対許さないのですっ」
きりっと眉をつり上げ、ぴりりは勢いよく扉を開いた。がらららら!
「風紀委員なのですっ! ここでなにをして……るの、です?」
ぴたり。揃いの黄色いはっぴを着て、覆面をかぶった集団が一斉にぴりりを見た。
「あ、怪しすぎるーーー!!」
風紀がどうのとか以前に、これはなにかの犯罪集団とかなのでは? のっぴきならない案件が今まさに進行中なのでは?
ぴりりりり! 笛の音が響き渡った。
「げんこーはんなのですッ! 学校内での不埒な企み、ぴりりが許さないのです! 全員そこを動くなです!」
「うわっ、見つかった!」
「ま、まずいです隊長!」
「皆さん、逃げてくださーーーい!!」
どたどたと泡を食って逃げ出した黄色いはっぴの集団。
「Σああっ、動くなって言ったのになんで逃げるのですかー!」
逃がすものかと追いかける風紀委員。
ぴりぴりぴりと鳴り響く笛の音。
校内の生徒たちはなにごとかと彼らを振り返り、ぱたぱた走るぴりりを目にしては思ったという。
なんか小動物っぽくてカワイイ、と。
黄色いはっぴたちは散り散りに校内へばらけていく。
しかし慧眼なるぴりりアイは、瞬時に追うべき相手を見定めた。
「あのツインテールに黄色い仮面、『隊長』と呼ばれてたのです! とにかくあいつを捕まえるのですっ」
まあ一番近くにいたからだが、ともかく隊長なるツインテールをぴりりは猛然と追いかけ始める。
廊下を駆け抜け、人がいっぱいの教室を突っ切り、生垣を飛び越え開けっ放しの窓をくぐりぬける。
追いかけながらぴりりは考えた。あのツインテール、背格好から思うにおそらくぴりりと同じく寝子高の生徒であろう。そんな年頃の乙女がなぜにかくも怪しい儀式などに手を染めるのか。黄色いはっぴたちが何をしようとしていたかは今は問うまい、重要なのは彼らがなぜ悪辣な不正へ至ったかである。風紀を乱す者にはそこへ至る理由、事情なり背景なりがあるものだ。風紀委員が風紀を正そうとするなら、その乱れを生じさせる根源を正さねばなるまい。それこそが風紀委員たる者のつとめではなかろうか、崇高なる使命かくあるべしというものではなかろうかッ!
と、ぴりりがそこまで深く考えていたかどーかはさておき、ともかくも笛は鋭く鳴り響いた。
「あそこで何をしてたのです? 答えるのですよ!」
「い、言えません~~~!」
黄色いはっぴのツインテールは逃げる逃げる。廊下を駆け抜け教室を突っ切り、生垣を飛び越え……ようするにおんなしところをぐるぐる周ってたりしたが、マジメかつ猪突猛進なぴりりは気付かない。
隊長を救出するため、はっぴ隊隊員のひとりが中庭にスタンバっていることにも気がつかなかった。でででででっと走り込むぴりりの足元めがけ、
「今だっ、お助けします隊長っ!」
「わあ!?」
ろっこんパワアをびびびびび。この隊員Aは念動力っぽいろっこんの持ち主たるもれいびであったので、あらかじめ設置しておいたダンボール紙をぴりりが踏んづけた瞬間、それをふわりと浮かばせたのだ。
小さなぴりりはあえなく植え込みへとダイブ。
「ぷわっ。な、何が起こったのです?」
「今ですたいちょー!」
「あ、ありがとうございます。それでは皆さん、逃げますよー!」
「ああっ、待つのですー!」
ぴりりがじたばたしている間に、はっぴ隊は揃ってぴゅーっと逃げ出した。どうにか植え込みから這い出した時にはもう彼らの影も形も見えず、ぴりりはむきーっと地団太を踏むよりなかった。
「もーっ、あとちょっとだったのにー!」
ぐぬぬぬぬっ。
しかしながらぴりりは、風紀委員である。正義に燃える熱血ガールである。
「次こそ絶対に捕まえて、あの仮面を剥いでやるのです! 風紀を乱す怪しいヤツは、このぴりりが許さないのですよーっ!!」
へこんでいる場合ではない。何しろこの学校ときたら時に自由、時に無法で実に混沌としているから、風紀委員の仕事は引きも切らずなのだった。
不埒な輩に正義の鉄槌を下すべく、ぴりりはむんっと気合を入れ直し、再び元気に走り出す。そんな彼女を見かけた生徒らは、やっぱり思ったという。
どうにも小動物っぽくてカワイイ、と。
ずだだだだっと駆けていくぴりりを見送ると、
愛猫 萌々子
はほっとひと息。
黄色い仮面を外し、ツインテールの髪を解いてぽつり。
「次からは親衛隊の会合場所を変更しなければ……」
『
ののこ様親衛隊-ののこ様の日常を見守るだけの集まり-
』と熱血風紀委員ぴりりの戦いは、始まったばかりである!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
山中にいな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月21日
参加申し込みの期限
2020年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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