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「ふわわわ……」
いつもよりちょっぴり早く目が覚めた。森篠 奏子は大あくび、こしこしと目をこする。カーテンの隙間から差し込む光をぼんやり眺めて、にへっと笑った。今日はどうやら、ぴっかぴかの快晴だ。
「んんん……良く寝たぁ」
奏子の耳にはかたかたとんとん、朝食の準備をする心地良いリズムが届く。かたかた、とんとん。ついつい二度寝しかけて、ぷるぷると頭を振った。
それでも去ってくれない眠気にあくびをふわふわわと連発しつつ、台所へ。
エプロンを付けたお母さんと
お姉ちゃん
が談笑しながら料理をしている。リボンみたいなエプロンの結び目がぴこぴこと揺れて、奏子はわけもなく嬉しくなった。
「あら、おはよう奏子。珍しく早く起きたわね」
にっこり笑ったお姉ちゃんは、えらいね、と奏子の頭へやわらかく手のひらを乗せた。
奏子はえへん、胸を張る。
「あたしだって、たまには早起きするよー」
本日の朝食は、ほかほかごはんに玉子焼きと、昨夜の残りの豆腐とわかめのお味噌汁に刻みネギをトッピングしたヘルシーメニューだ。栄養バランスはバツグン、もちろん味付けもばっちりで、奏子も朝からぱくぱく食が進む。
あっという間に平らげたら、元気いっぱい。
「ごちそーさまでした!」
歯をみがいて顔を洗って、服に着替えて身だしなみを整える。ランドセルをぱかっと開いて、中身を確認。今日の授業で使うものは昨夜のうちに準備しておいた。うん、問題なし!
「それじゃ奏子、いこっか。行ってきます」
「うんっ。お母さん、いってきまーす!」
途中まではお姉ちゃんといっしょ。
奏子はこの時間が大好きだ。大きくて強くて、やわらかくて優しいお姉ちゃんといっしょにいると、自分までなんだか……なんというか……小さな奏子にはうまく言い表せないけれど、なんだかとっても良い気分。自慢のお姉ちゃんなのだ。
そのお姉ちゃんとも、途中でお別れ。
「奏子。ちゃんと先生の言うことを聞いて、お勉強するのよ? お友だちとも仲良くね」
「も~、分かってるってばお姉ちゃん!」
「ふふ。それじゃ、また後でね」
「うんっ!」
手をひらひら振って高校のほうへ歩いていくお姉ちゃんを、奏子と同じ小学生たちがぽ~っとして眺めている。
ふふふ。あたしのお姉ちゃんなんだもんね!
優越感と誇らしさで、奏子は胸いっぱい。思わず弾む足取りで、小学校の校門をくぐった。
「やあ、おはよう。今日も楽しく勉強しようね」
「おはようございまーす!」
雨宮 花三郎校長先生へ、大きな声で元気にごあいさつ。
そういえば、花三郎校長のお兄さんは、お姉ちゃんも通う寝子島高校の校長先生をしているらしい。
「高校生かぁ」
自分ももう少し大きくなったら、寝子島高校に通うのだろうか。お姉ちゃんと同じ制服を着て。
「あたしもあんなふうに、かっこよく制服着られるかなぁ……」
「おはよー、奏子ちゃん!」
「あ、おはよー!」
友だちと競争するみたいに、校舎へ駆け込んだ。
今日の図工の授業、テーマはシンプルだ。なんでもいいから好きな絵を描けばいいらしい。
「よーしっ」
奏子は悩むこともなく、子猫を描くことにした。猫は大好きだ。
そうして色鉛筆を手に画用紙と格闘することしばし。
「……できた!」
真っ白なキャンバスの上には、ころころとして可愛らしい子犬が一匹。
「あれ?」
おかしい。子猫のはずがなぜだか子犬が産まれてしまった。
消して描き直そうかと思ったものの、
「わー、可愛いね! 犬?」
「あ、うん。犬……」
「いい味出してる~」
隣のクラスメートがいたく気に入ってくれたようだし、消してしまうのももったいないと思い直し、隣にあらためて子猫を描くことにした。
色鉛筆を手に、かりかりかりかり。
従順な犬も愛らしいが、やっぱり猫だ。寝子島に暮らしていて、猫が嫌いな人はいない。たぶん。気まぐれでマイペースな隣人たちを、絶妙なペンさばきでキャンパスの上へと描き出すのだ。
しばしの後、キャンパスにはころころとして可愛らしい子犬が一匹増えていた。
「なんで!?」
ともあれ最終的に出来上がった絵には、仲睦まじく入り乱れて遊ぶたくさんの子犬と子猫が描かれていて、これが友だちや先生にも良く描けていると好評だ。奏子はえへんと胸を張った。
授業も終えて放課後。今日は掃除当番の日だ。
いつものごとく、小ずるい男子たちが当番を逃れてこっそり抜け出そうと画策していたようだが、
「あらあら、みんなどこに行くのかしら? まだ掃除は終わってないようだけど?」
「げげっ、せんせー!」
しぶしぶ掃除に戻る男子たちを尻目に、先生は奏子へぱちりとウィンクを寄越した。男子たちの行動を予測し、あらかじめ先生を呼んでおいたのは奏子だった。
(ふふふーん。ざまーみろ!)
責任感の強さや頭の回転の早さは、姉に似たのだろうか。
なにはともあれ無事に掃除も終え、奏子は帰路へ着く。
今日もたくさん勉強したし、図工の絵も上手に描けた。掃除だって手を抜くことなく、きっちりぴしりとやり遂げた。
こんな毎日が明日も明後日も、きっとずうっと続くだろう。その過程で奏子は、健やかに成長していく。
そしていつかは、姉のような高校生になるだろう。
「なれるかな? お姉ちゃんみたいに」
かっこよくて強くて優しいお姉ちゃんが待つ家へ、奏子は弾む足取りで帰っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
山中にいな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月21日
参加申し込みの期限
2020年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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