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『somnium』に揺れるキーホルダー。
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ポリマークレイが焼き上がるまでは、高明さんのお茶とお菓子でのんびりと休憩だ。教室の皆さんでご自由に、と出されたカップケーキはもちろん、お店で販売しているものと同じ。
そのカップケーキと紅茶を、伊都子さんに確認してからカフェスペースに持って行った
仙藤 紫
は、空いていた席に座ってのんびりとポリマークレイの焼き上がりを待っていた。はむ、とカップケーキを一口齧ってみたら、ドライフルーツの程よい歯ごたえの向こうに、ほんのり蜜柑の香りがする。
ドライフルーツの中には柑橘系は入っていないようだし、生地に蜜柑の果汁を入れたのだろうか? そう考えて高明さんに聞いてみると、惜しい、とウィンクが返って来た。
「果汁じゃなくて、手作りの蜜柑ジャムをほんの少しだけ入れてあるんだ」
「ジャム、ですか。なるほど」
それにしては甘さ控えめだと思ったが、恐らく、蜜柑ジャムも製菓用に作ってあるのだろう。そう推測を口にしたら、それは企業秘密だね、と高明さんがにっこりした。
カップケーキは他にも、プレーンやチョコ、紅茶フレーバーもあるらしい。ならそちらも後で頂きに行こうと、またカップケーキを一口齧る。
そんな静かなカフェスペースとは対照的に、教室スペースでは
水上 桜
と
衛藤 まりえ
、
八神 修
がティータイムを楽しみながら、会話を弾ませていた。
「やっぱり、同じものを作っても使う素材によって仕上がりの雰囲気がまったく変わりますよね」
「そうだな、それが面白い所で難しい所なんだが」
「解るなぁ。布1つ取っても種類によって全然違うから、手芸屋さんでずっと迷っちゃったりね」
「糸の太さや微妙な色合い、ボタンの大きさなんかも」
「絶対にこれは合う! って思った組み合わせが外れたりね」
「逆に、意外な組み合わせがばっちりハマると、面白いよな」
「「解る!!!」」
それぞれに一家言を持つ(らしい)小物・アクセサリー作家達にとっては、互いの意見を交換するのも楽しいひと時である。もちろん、それぞれの手元にあるカップケーキと紅茶にも、話の合間を縫って舌鼓。
そんな『あるある』談議で盛り上がっている教室スペースの片隅では、
恵御納 夏朝
がのんびりと焼き上がるまでの時間を楽しんでいた。時折ちらっとオーブンのあるだろう方を振り返るのは、焼き上がりが楽しみだからでもあるし、
(猫さん達、熱くないといいなぁ……)
オーブンの中の双子猫達が心配だからでもあるし。オーブンで焼き上げる素材なのだという事は分かっているけれど、どうしても猫さんの事が気になってしまう夏朝である。
カップケーキを齧りながら、そうしてちらっ、ちらっ、とオーブンを気にすること暫し。ようやく伊都子さんが「出来ましたよ」とポリマークレイの並んだ天板を手に姿を見せて、ガタッ、と夏朝は立ち上がった。
ちなみにオーブンはお店のものじゃなく、奥の母屋にある小物用にオーブンで焼くらしい。もちろんお菓子と同時に焼いたりはしないにせよ、
「気になるお客様もいらっしゃるでしょう?」
そう言って微笑みながら伊都子さんが、程よく冷えたポリマークレイを各々の席の前へと並べて行った。確かに、と頷きながら紫は、目の前に置かれた自分の作品を見つめる。
どうなる事かと心配していたけれど、焼き上がったキーホルダーは、淡い色合いが印象的な花束になっていた。無事に成功してくれたらしい、とほっと息を吐く。
ここからは仕上げの工程だ。それぞれ配られた、または自分で用意してきた金具を取り出して、焼く前に開けておいた穴に取り付けていく。
「こんな感じかな……っと」
修も無事に、猫の顔に取り付けた金具に、髪留めのためのゴムを取り付けた。両端に猫の顔が付いたゴムが、ちょうど2つ、出来上がる。
その可愛らしい出来栄えに、よし、と修は満足げに小さな笑みを浮かべた。贈る相手がつけた姿を想像し和んでいたら、伊都子さんに微笑みながら「どなたかへの贈り物?」と尋ねられる。
「え、と……はい、そうです」
ちょっと照れながらもそう頷いたら、嬉しそうな微笑が深くなった。いつかのキャンドルのお相手かしら、と続いたのには、ご想像にお任せします、と片目をつぶって返事する。
そんな微笑ましいやり取りを微笑ましく見ながら、まりえは焼き上がった6つの花を、それぞれ1種類ずつボールチェーンに通した。同じものをもう1つ作ったら、割れないように大切に、綺麗なハンカチに包む。
ふ、と向かいを見たら桜が、出来上がったキーホルダーをカバンの飾りに取り付けている所だった。その隣で2匹の猫と格闘していた夏朝が、出来た! と歓声を上げる。
彼女の指先に揺れるのは、1つのキーホルダーに仲良く揺れる、橙と藍の双子の猫。こつん、とぶつかり合って寄り添う猫達の首に、白いリボンが鮮やかだ。
「可愛い……!」
自身の手で作り上げたキーホルダーに、夏朝は目を輝かせた。これも教室を開いてくれた『somnium』や伊都子さん、色々アドバイスをくれた皆のおかげだ、と思う。
だから夏朝は立ち上がって、ぺこん、と皆に頭を下げた。
「ありがとうございました……!」
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです!」
そんな夏朝に合わせてまりえも、そして他の皆も口々に、頭を下げながら笑い合う。それを見守る伊都子さんは、にこにこ笑顔で嬉しそうだ。
この後はカフェスペースでのんびりしていこうかな、と夏朝はほっこり考えた。前に来た時ものんびりしていったし、今日もせっかくだから他のスイーツを食べて行こうか。
そう考える夏朝の指先で、猫のキーホルダーがご機嫌に揺れていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月12日
参加申し込みの期限
2020年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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