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『somnium』に揺れるキーホルダー。
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衛藤 まりえ
が『somnium』を訪れたのは、ちょうど小物作り教室が始まる少し前の事だった。
夜勤明けの今日は、特に予定はない。だから仮眠から目覚めた午後1時、少し遅めの昼食をとりながらふと小物教室の事を思い出して、お店へやって来たのである。
こんにちは、と挨拶したらレジの前に居た高明さんが、いらっしゃい、と微笑んだ。
「今日はお休みですか?」
「はい。あの、小物教室ってまだ参加できますか?」
使うだろうかと持ってきた、母の形見の裁縫箱を手にそう尋ねると、「もちろん」と返される。慣れた様子なのは、他にも当日参加の人が多いのかも知れない。
案内するよ、と高明さんがレジ前から出てきたところで、からん、と少し古風なベルの音がした。そちらを振り返ってみたら、そこに居たのは寝子校の制服を着た少女。
お客さんかな、と無意識に一歩下がったまりえに目礼してから、高明さんが「いらっしゃいませ」と微笑んだ。それにどこかほっとしたようにも聞こえる息を吐き、少女、
水上 桜
は店の奥の方を――籐の衝立にかけられた『小物作り教室』というプレートをちら、と見ながら口を開く。
「表の張り紙を見たんですけど、まだ参加できますか?」
そうして告げたのは、勿論彼女は与り知らない事だけれど、先のまりえと同じようなセリフだった。アクセサリー類を作るのが趣味の桜にとって、それは実に気になる催しだったのだ。
ビーズやレジン、それに金属加工などで、幾つものアクセサリーを作った事がある。その中で、ポリマークレイも多少は扱ったことがあって。
故にどうにもうずうずして、初めての店にも拘らず桜は、思い切って中へ入ってみたのである。そんな桜に高明さんは、勿論、とにっこり頷いた。
「もう少しで始まる時間だよ。――奥さん、お客様がいらしたよ」
「はぁい。まぁ、沢山いらして下すったのね、嬉しいわ」
そうして2人を衝立の向こうへと案内しながら声をかけた、高明さんに応えた伊都子さんが、まりえと桜の顔を見て嬉しそうににっこりする。空いてる席を示ししながら「お好きな所に座ってね。そうそう、今日はこれを作るのよ」とプリントを渡してくれて。
それを見て、初めて今日の小物作りのテーマを知ったまりえが、わぁ、と目を輝かせた。
(ポリマークレイ……? 初めて聞いたけど楽しそう……!)
亡き母の影響で小物作りは大好きなので、ワクワクした気持ちでプリントに目を走らせ始めたまりえの横を通り過ぎて、桜はどこに座ろうかな、と視線を巡らせる。と、その席に同じ寝子校の先輩がいる事に気付いて、その動きを止めた。
恵御納 夏朝
と、
八神 修
。目が合ったのでペコッと頭を下げたら、夏朝もぺこっと挨拶を返してくれる。
一方の修は桜に、お疲れさま、と声をかけた。
「今日も生徒会か?」
「いえ……今日は生徒会も、部活もなかったので寄り道です」
そうして尋ねた修に、尋ねられた桜はそう首を振る。そんな彼女に「なるほど」と頷いた修は、今日はよろしくと手を振った。
そうしながら、女子率高くなって来たな、と胸の内で微苦笑する。実は、是非作りたいものがあって小道具を持参しやって来たのだけど、当初は参加者は女子が多そうだと、ちょっと躊躇してしまったのだ。
このまま入っていくのも気恥ずかしいし、といって『アレ』を作りたい気持ちは大きくなる一方だし。どうしようかと悩んでいたら、気付いた伊都子さんが「ぜひご一緒して下さったら嬉しいわ」と出て来てくれたので、有り難くお店の扉を潜ったのだった。
どんな感じなんだろうな、とポリマークレイを見ながら考える。色々な物作りも嗜む修だが、ポリマークレイを扱うのは初めてだ。
ようは粘土という話だけれど、と考える修の向かいの席で、夏朝は用意されている抜型の中の猫を見つめた。猫さんな小物を作れそう、と思い参加を決めた夏朝の中では、作りたい物のイメージはもう固まっている。
後は色合いだけど、とポリマークレイを見ていたら、新たな参加者が教室スペースに入って来た。時間的にこの人が最後かな、と何気なく視線を向ければ、そこに居たのは
仙藤 紫
だ。
あれ、と夏朝は少し、目を丸くした。それに気付いたのだろうか、紫の視線がこちらへ向けられたので、仙藤先輩こんにちわ、と挨拶する。
ああ、と紫はそんな夏朝を見て笑顔になった。
「あなたも参加してたの」
「はい、面白そうだったから」
「そっか。私はちょっと、気分転換にね」
こく、と頷いた夏朝の向かいに座りながら、紫はそう肩を竦めた。見回せば専用の道具を持ってきている人もいたが、紫は手ぶらだ。
何しろ彼女が小物作り教室に参加するのは、偶然。後期定期試験が間近に迫っているけれど、少し息抜きをしようと大学からの帰り道に『somnium』へ立ち寄って、今日が伊都子さんの手作り小物教室の日だと知ったのだ。
へぇ、と興味を持って張り紙をさらに詳しく見てみたら、今回はポリマークレイを使ったキーホルダーを作るのだという。それはなかなか気分転換には悪くなさそうだと、急遽参加を決めたのだった。
それじゃあ始めましょうか、伊都子さんがにっこりしながら皆を見回す。その様子は先生と言うより、親戚のおばあちゃんだ。
そんな伊都子さんの説明が終わり、じゃあ早速作ってみましょうね、と制作タイムに入った所で、「すみません」と修が手を上げた。
「こういう物を作りたいのですが……」
そうして見せたのは、自身で簡単に描いてきたイメージ図。それを、この素材でどう実現していくべきか――試行錯誤も悪くはないけれど、ここには伊都子さんという先生が居るのだから、教えを請うべきだろう。
ゆえに制作方法を相談すると、うんうん、と伊都子さんはイメージ図を見ながら頷いた。そうねぇ、と微笑む。
「じゃあ、こうしてみたらどうかしら? まずは――」
「――ありがとうございます」
そうしてくれたアドバイスに、修は感謝して頭を下げた。素敵なものが出来ると良いわね、とにっこりする伊都子さんに、本当に、と頷く。
その為にもまずは手慣らしだと、修は半透明の青と白のポリマークレイを手に取った。それらを長く伸ばしてから、消しゴムの長いカスみたいに白の中に青を細よったものを、一定方向に流れるように並べる。
(水面に見えるかな)
制作、スタートだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年08月12日
参加申し込みの期限
2020年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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