携帯戦記カプセルギア　冬だ！バトルだ！カプギア甲子園だ！｜リアクション

携帯戦記カプセルギア　冬だ！バトルだ！カプギア甲子園だ！

「面白い戦いだったけど、イラストのネタはたまった。勝負を仕掛けていくよ」
　旅鴉が『ミミック』を使い、ラズちゃんへと迫る。
「普通にはやられないんだよー」
　ひょいと間合いを取って回避しようとしたところで、ミミックの腕が巨大なカメレオンの顔の形となってラズちゃんの足に喰らいついた。
「ひゃぁー、そんな手はずるいよぉー」
「『手』だけに……な、クククッ。なかなかいいリアクションだ」
　ぐしゃりとかみ砕かれると機動力を武器にしていたラズちゃんの動きが止まった。
「仲間を簡単にやらせるかよっ！　くらえ、ドラゴンぱ……」
　龍樹のムテンがミミックを必殺技で殴ろうとするが、動きが止まった。
　口調から旅鴉を男ではないかと思っていたが、いざ、正面向かってみると旅鴉の顔にはミステリアスな魅力があり、胸が大きかった。
「どうした、少年？　私の顔に何かついているか？」
　大きい胸が龍樹の前で揺れる。
　顔ではないが、立派なものだと龍樹は思った。
「ふっ、弱点見つけたり！」
　旅鴉よりもより大きな胸を揺らして真白がスマホをA.I.C.Oを操作して、ムテンの背後へネージュリェーツを移動させて、剣でドラゴンパンチを放とうとする腕を貫いた。
「やられた！？」
「なーに、しているんスか！」
　激しい爆発を起こす中、炎に揺れる歪みに向かって、トルーパーが接近してパイルバンカーを放つ。
「だっておっぱいが、いっぱいで……」
「これだから、男ってやつはー！」
　こんなところに弱点があったなんてと桐子はつぶやく。
　2機が負傷し、相手はほぼ無傷という状況にその後は押されてしまいロックトルーパーズは敗北してしまった。
「さぁ、試合終了だ！　決勝戦に進出したのは『陽炎』と『星鷹』の2チームだ！　コンディションを整えて決勝戦に備えてくれよ！　大会もその間休憩だ！」
　カプギア仮面の宣言と共に、会場には拍手が起こり、トイレに行ったり飲み物を買いに行ったりと人々が動きはじめた。
「ふたりともーおつかれぇー。おねーさんたちも決勝がんばってくれよなぁー」
　にこーっと笑顔を浮かべて瑠樹は『陽炎』の3人と握手をしていく。
「キミたちもすごい戦いだったよ。ボクも試合はチェックしていたけど、作戦を変えてくるとは思わなかったからね。ちょっと焦ったよ」
「つぎはぁぜーったい勝つんだぁー」
　円と瑠樹は握手をしながらお互いのバトルをほめたたえる。
　カプギアを遊ぶものに年齢は関係ないのだ。