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1月の☆ハッピーバースデー
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◆ハッピーバースデー★ ディア:桜
今日は1月28日。私、
水上 桜
の16歳の誕生日だ。
今年は覚えてた。去年の誕生日は寝子高の受験のプレッシャーがいっぱいで忘れてたな。受験なんてどんなものか想像もつかなかったし、初めてすることだったし。
桜は寝子高の合格発表の時の事を思い出していた。入試試験に手応えはあったけれど、発表のその日まで不安で不安でいっぱいだった。だから、発表の日はいっぱいに感激した。一生分と思えるくらいに。
そんな幸せ気分絶頂期に、突然の父親の転勤が決定した。母親や弟も一緒にニューヨークへ行くという話を受ける。寝子高の入学が決まっていた桜は、突然の一人暮らしを余儀なくされた。空にも登りそうなふわふわした気持ちから、突然不安が重くのしかかって来た。
母親が手伝ってくれて、なんとか桜花寮に入居出来たけど、これからは全部一人でしなきゃいけないんだ。そんな思いが桜の頭の中で泳いでいた。
「(一人で、か。部屋を出たら大体賑やかに巻き込まれるし、そんな感じもうしないかな)」
初めて引っ越しした日、家のあれこれが分からなくて困っていた時も、すぐに寮生が助けてくれた。学校でも同じだった。皆がおかしなくらい学校に溶け込んでて、馬鹿らしいことにも、皆で全力で同じ方向に向かって、いつも騒がしくて、まるで他人が居ないみたい。
よくついて来れたな、と思う。まあ、賑やかなのは嫌いじゃないし、むしろ好きな方だけど。毎日が賑やかすぎて内心驚いてばかりだ。
度胸も沢山付いた気がする。今みたいに考え込む癖はまだあるけど、不安とか悩みであまりくよくよしなくなったかもしれない。
おまけに積極的にもなったかも。水泳部と家庭科同好会と、生徒会会計までかけもちでするなんて思わなかったな。
どの活動も、初めて見たり聞いたりするような内容があったりする。次々に取り入れていくうちに、心のゆとりの許容スペースがどんどん広くなっていく気がする。去年のおどおどしていた自分を振り返ると、すごく軽くて、自由になれたと思う。
「(……これで"フツウ"とやらがなければもっといいのに)」
桜が言うフツウとは、普通成らざる事で、世の理から外れた奇想天外な現象の事だった。普通だけど、普通でない寝子島と、寝子高が好きになっていた桜。そんな桜へ、事あるごとに普通が崩れる、フツウな出来事が振りかかって来たのだ。思い返す度に、桜は沸々と怒りが沸き上がり、叫びだしたくなってしまう。
それもそのはず。中学3年の時にもれびになり、受験生だというのにおかまいなしに神魂現象で、桜はフツウな日々に巻き込まれて来たのだ。その結果は言わずもがな。それが今の順風満帆な生活で起き続ければ、より怒りは増幅するものだ。
なにせ寝起きにゾンビに這い寄られていたり、無人島でサバイバル生活を余儀なくされていたりするのだ。中には思い出したくないほど恥ずかしくなる出来事も。兎に角桜はフツウが大嫌いだった。思い出すだけで、桜の愛らしい表情が、鋭く尖ったものへと変わって行く。
「(どうしてこんなに思い出せるのよ……いい加減にしてくれないかしら?)」
拳はぎゅっと握りしめられ、眉間に谷が出来る。指では到底数え切れないくらいのフツウを振り返りながら、桜はやり場のない怒りを堪えていく。
「さ、桜?」
自分の名前を呼ぶ声に、桜はハッとする。目を開けるとそこは薄暗い照明の灯ったカラオケボックスの中。数名の見知った友達が、心配そうに見つめている。
「大丈夫? なんか怒ってない?」
「あんたがマイクずっと放さないからじゃない? ずっとパフォーマンスみたいなことして長いし」
「えっ、俺は場を盛り上げようとしてだな。すまん水上! そんなに怒らないでくれ!」
「え、あ、大丈夫、怒ってないよ」
桜は慌てて拳を引っ込めた。今日は水泳部の仲間がカラオケボックスで誕生日を祝ってくれていたのだ。桜の前に置かれた、ジェラートに囲まれたパンケーキ。ろうそくの灯火がチョコレートソースで描かれた文字を浮かび上がらせていた。「HAPPY BIRTHDAY★ 水上桜」桜はこの光景を眺めていたら、去年の事を思い出し、物思いに耽ってしまっていた。
「それじゃぁ仕切り直して……えぇ〜、今日で16歳。ハッピーバースデー! おめでとうー! 水上桜ー!」
「おめでとうー! ほらふーって消してふーって!」
「よし、ふーっ!」
「きゃー爽快ー! おめでとー桜ー!」
桜はろうそくの灯りを、ふーっと息を吹きかけ、吹き消した。沢山の拍手と賛辞に囲まれて、桜の表情は先程の影もなく、とても柔らかなものになっていた。
「それじゃこれからも水上が強く泳いでいけるように、俺から漢一本節を━━」
「そんなのより皆で歌える曲にしようよ! 回るヘンテコリンとか良いんじゃない?」
わいわいと活気あふれる賑やかな光景。それを眺めていた桜は、くすりと微笑み、自分も飛び込みたくなった。
「よーし! 今日は喉渇れるくらいに歌いまくるわよー!」
「イェーイ!」
桜は日頃のストレスを発散するかの様に、勢いよく歌い始めた。前の、何かに囚われていた姿からは一変し、桜の姿は、開放感に満ち溢れていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月28日
参加申し込みの期限
2020年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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