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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
双界からの試練 ―鋼竜女皇フェラマ―
転：混戦熱戦大決戦
フェラマは、僅かに目を細めた。
治癒士と歌楽士を先に倒そうとしたのだが、前衛組が離れない。そして、魔導士が氷で苛んでくる。
――私は、最初に倒すべき相手を間違えていたのかもしれんな。
無数の煌めきを靡かせ、フェラマが手を伸ばす。
――現在。
「大丈夫？！」
派手に転倒したスピカ・フォーツと白 真白に、恵御納 夏朝がすかさず『金猫』を放とうとするが、それよりも早く襲う一撃。
「っ！？」
息を詰まらせ、視界が派手にぶれる。黒曜石の床に叩きつけられた夏朝はそれが誰か気づくのにちょっと時間がかかった。
彼女を庇ったのは、戌貝 二一。彼女はヘイトが自分に向いていない隙を狙って攻撃を仕掛けようとしたが、夏朝が狙われていることに気づき大手裏剣でカバーリングを行ったのである。
「仲間を見逃せば忍びとして恥ぞ」
少し飛び退き、不敵に笑う二一。その間にトワ・E・ライトフェロゥがスピカと真白へと治癒魔法を放ち、前衛たちがフェラマを取り囲む。
「ダメージロールをまわせ！ 後衛職を倒させるな！」
夜海霧 楓が叫びながら、己もフェラマへと飛び掛る。水属性の棍で連打を繰り出せし離脱すれば、入れ替わりで羽生 碧南が鋭い蹴りを見舞う。
「おっしゃ！ こっちこーい！」
「ほらほら、こっちだよ！！」
黒兎 都が大剣で切りつけ、真白が『挑発』し盾で受け流せば、楓たち拳闘士と二一が次々に襲い掛かる。それらをくるり、と回って回避してしまうとフェラマはくすり、と笑った。
（スピカちゃんは……）
ちらり、と真白が振り返ると、少し離れた場所でスピカが詠唱を再開している。フェラマは彼女を狙っている、と考えた真白は改めて周囲を見渡した。仲間が受けたダメージ量は決して少なくない。対してフェラマはダメージが半分も削れているか微妙なところである。
（ここで落されると厳しいよね。大ダメージだしてくれるし）
真白は盾を構えなおすと、フェラマの攻撃に備えた。
（あまりいい状況じゃないかも……。『彼』ならどう戦うだろう？）
稲積 柚春はフェラマの攻撃をスケートボードのジャンプ技の要領で回避しつつ囮になった。
自分に華麗に虚空を舞う柚春は、咄嗟に首からかけたペンダントを握り締める。ゲームの世界である筈なのに、仄かに香るネロリとブラックスプルースの香りが心を落ち着かせる。
（まだ、これからだよね）
インラインスケートの車輪が火花を散らし、思いっきりフェラマを蹴り上げる。『不知火』の効果で得た青白いオーラを纏ったその蹴りは、僅かにフェラマをよろめかせる。だが、フェラマは止まらない。
「続くよ！」
碧南があわせて懐に飛び込み、強烈な拳を見舞う。だが、手ごたえが無い。フェラマは面食らう彼女を尻尾で払い、にやりと笑うと強力な一撃を彼女に打ち込む！
（これは、移動する暇がないな）
観客席まで行った方が良い、と考えていた着ぐるみさん（旅鴉 月詠）であったが、フェラマが猛攻をかける様を見、すかさず演奏を水激奏『混沌姫の戯れ』へと変化させる。
（＞＜）＜建て直して！！
それが何を意味するのか、トワには解っていた。フェラマの踊るような猛攻撃により手足も出ない前衛陣の姿に、トワは咄嗟に声をあげて複数回復の『フェアリーサークル』を展開する。
MPが多めである精霊族のトワだが、治癒魔法の連発は流石にちょっと厳しい。
「わわっ、サポートしなくちゃ！」
曖浜 瑠樹もまたオカリナで妙にごにょごにょした曲を奏でる。『逆さのおうえんまーち』という敵の攻撃力と素早さのダウンさせる曲だ。束縛される上に攻撃力と素早さを落されるのはフェラマも辛いだろう。
だが、フェラマはそれでも止まらない。透明な触手を振りほどき、軽い動きで歌楽士たちへと跳ねる。カバーリングに動いた都を跳ね飛ばし、戦く瑠樹が身をこわばらせ、着ぐるみさんが少年を守ろうと前に出る。
（食い止めなければ！）
仲秋 薫が矢をつがえ、『ヘイスト』をかけた上で『連射』し、更に『曲射』を放てばフェラマへと降り注ぎ足止めする。
「間に合えっ！」
（ヘイトはこっちに集まっていたはず……何故？）
立ち止まったフェラマへと楓が叫びながら走り、後を追いかける二一が戸惑いを内心に潜ませる。
「こっちが相手だよっ！」
ローラーを唸らせ、柚春が『不知火』で溜めたオーラを指先から放つ。フェラマはふふっ、と笑ってそれらを受けた。
フェラマの視線の先には２人の歌楽士。そして、真白と詠唱するスピカ。MP回復ポーションを呷りながらRei（滝原 レオン）は今できることを模索する。
フェラマは、僅かに目を細めた。
治癒士と歌楽士を先に倒そうとしたのだが、前衛組が離れない。そして、魔導士が氷で苛んでくる。
――私は、最初に倒すべき相手を間違えていたのかもしれんな。
無数の煌めきを靡かせ、フェラマが手を伸ばす。
――現在。
「大丈夫？！」
派手に転倒したスピカ・フォーツと白 真白に、恵御納 夏朝がすかさず『金猫』を放とうとするが、それよりも早く襲う一撃。
「っ！？」
息を詰まらせ、視界が派手にぶれる。黒曜石の床に叩きつけられた夏朝はそれが誰か気づくのにちょっと時間がかかった。
彼女を庇ったのは、戌貝 二一。彼女はヘイトが自分に向いていない隙を狙って攻撃を仕掛けようとしたが、夏朝が狙われていることに気づき大手裏剣でカバーリングを行ったのである。
「仲間を見逃せば忍びとして恥ぞ」
少し飛び退き、不敵に笑う二一。その間にトワ・E・ライトフェロゥがスピカと真白へと治癒魔法を放ち、前衛たちがフェラマを取り囲む。
「ダメージロールをまわせ！ 後衛職を倒させるな！」
夜海霧 楓が叫びながら、己もフェラマへと飛び掛る。水属性の棍で連打を繰り出せし離脱すれば、入れ替わりで羽生 碧南が鋭い蹴りを見舞う。
「おっしゃ！ こっちこーい！」
「ほらほら、こっちだよ！！」
黒兎 都が大剣で切りつけ、真白が『挑発』し盾で受け流せば、楓たち拳闘士と二一が次々に襲い掛かる。それらをくるり、と回って回避してしまうとフェラマはくすり、と笑った。
（スピカちゃんは……）
ちらり、と真白が振り返ると、少し離れた場所でスピカが詠唱を再開している。フェラマは彼女を狙っている、と考えた真白は改めて周囲を見渡した。仲間が受けたダメージ量は決して少なくない。対してフェラマはダメージが半分も削れているか微妙なところである。
（ここで落されると厳しいよね。大ダメージだしてくれるし）
真白は盾を構えなおすと、フェラマの攻撃に備えた。
（あまりいい状況じゃないかも……。『彼』ならどう戦うだろう？）
稲積 柚春はフェラマの攻撃をスケートボードのジャンプ技の要領で回避しつつ囮になった。
自分に華麗に虚空を舞う柚春は、咄嗟に首からかけたペンダントを握り締める。ゲームの世界である筈なのに、仄かに香るネロリとブラックスプルースの香りが心を落ち着かせる。
（まだ、これからだよね）
インラインスケートの車輪が火花を散らし、思いっきりフェラマを蹴り上げる。『不知火』の効果で得た青白いオーラを纏ったその蹴りは、僅かにフェラマをよろめかせる。だが、フェラマは止まらない。
「続くよ！」
碧南があわせて懐に飛び込み、強烈な拳を見舞う。だが、手ごたえが無い。フェラマは面食らう彼女を尻尾で払い、にやりと笑うと強力な一撃を彼女に打ち込む！
（これは、移動する暇がないな）
観客席まで行った方が良い、と考えていた着ぐるみさん（旅鴉 月詠）であったが、フェラマが猛攻をかける様を見、すかさず演奏を水激奏『混沌姫の戯れ』へと変化させる。
（＞＜）＜建て直して！！
それが何を意味するのか、トワには解っていた。フェラマの踊るような猛攻撃により手足も出ない前衛陣の姿に、トワは咄嗟に声をあげて複数回復の『フェアリーサークル』を展開する。
MPが多めである精霊族のトワだが、治癒魔法の連発は流石にちょっと厳しい。
「わわっ、サポートしなくちゃ！」
曖浜 瑠樹もまたオカリナで妙にごにょごにょした曲を奏でる。『逆さのおうえんまーち』という敵の攻撃力と素早さのダウンさせる曲だ。束縛される上に攻撃力と素早さを落されるのはフェラマも辛いだろう。
だが、フェラマはそれでも止まらない。透明な触手を振りほどき、軽い動きで歌楽士たちへと跳ねる。カバーリングに動いた都を跳ね飛ばし、戦く瑠樹が身をこわばらせ、着ぐるみさんが少年を守ろうと前に出る。
（食い止めなければ！）
仲秋 薫が矢をつがえ、『ヘイスト』をかけた上で『連射』し、更に『曲射』を放てばフェラマへと降り注ぎ足止めする。
「間に合えっ！」
（ヘイトはこっちに集まっていたはず……何故？）
立ち止まったフェラマへと楓が叫びながら走り、後を追いかける二一が戸惑いを内心に潜ませる。
「こっちが相手だよっ！」
ローラーを唸らせ、柚春が『不知火』で溜めたオーラを指先から放つ。フェラマはふふっ、と笑ってそれらを受けた。
フェラマの視線の先には２人の歌楽士。そして、真白と詠唱するスピカ。MP回復ポーションを呷りながらRei（滝原 レオン）は今できることを模索する。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年08月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年08月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年08月08日 11時00分
