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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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双界からの試練 ―鋼竜女皇フェラマ―
（距離的にはいける。足止めして、前衛で取り囲めば……！）
『アイスショット』と『アクアウェーブ』を続けて放ち、フェラマの移動を阻害する。だが、フェラマは翼を広げぐるりと回ると楓と都、碧南、柚春を中衛組へと叩きつける！
「っ？！ こんなのってあり？！」
真白が面食らいながらも受身を取る楓を跳ね返し体制を整えるアシストをする。他の面々もどうにか起き上がるも、その間にフェラマは歌楽士組へとけりをかます！
「させないっ！」
スピカが杖をフェラマに向け、『銀界ニブルヘイム』を解き放つ！ 辺りは一瞬にして吹雪に包まれ、フェラマも白く染まる。だが！
――試練は、甘くないのだぞ。
既に、攻撃は行われていた。ギターの旋律が途絶え、着ぐるみさんが膝を突く。 悲鳴を上げそうになった瑠樹だが、着ぐるみさんの視線で何かを悟り演奏を続ける。
（間に合わなかった……っ！）
風属性の防御スキル『旋盾の陣』でフェラマの攻撃を防御した二一は計算どおり行かなかったこと以上に着ぐるみさんの事を心配する。
（けど、次の攻撃はさせないよ）
二一はもう一撃着ぐるみさんにかまそうとしたフェラマ目掛け手裏剣を思い切って投げつける。
同じタイミングで夏朝が『金猫』を投げ、床が凍りついたお陰で加速した柚春が勢いのままフェラマを蹴り上げる。オーラが金から銀へと変色し、残像を残し下がる彼女と入れ変わりに飛び込む矢。薫が『強矢』と『曲矢』を次々に放っているのだ。
「歌楽士とフェラマを引き離せ！」
楓の叫びを受け、真白が前に出る。盾でフェラマの攻撃を『パリィ』し、先に行かせまいと立ちはだかる。スピカもReiと同時に魔法を放ち、再度フェラマを氷の檻へと追いやろうとしていた。
「ねぇ、フェラマ」
フェラマの攻撃を受け流しながら真白は問いかける。
「闇に包まれた氷の地面の場所って、何か心当たりあったりしない？ 『捕虜』として鉄の檻に囚われた人たちがいた場所なんだけどさ」
また鈍い音を立てて弾かれるフェラマの拳。盾を通じて身体に伝わる衝撃の強さに舌を巻きながらも真白は尚をも語り掛ける。
「この前のレイド戦の後からゲーム内を探したけど見つからないんだよ。探してって言われたからには見つけないといけないんだけどさ。ゲームの中にないならそっちの『混霊界』の方じゃないかなって思ってね」
フェラマはその言葉に、ふふ、とだけ笑い……強力な一撃を見舞う。
――答えてほしくば、勝て。
「なるほ……どっ！」
真白は三度攻撃を受け流し、冷気に包まれる。スピカとReiの合体攻撃がフェラマを押しやる。
「マシロ、ありがとう」
「お陰で、助かりました！」
スピカとReiの言葉に、真白はぐっ、と親指を立てて頷いた。
（このままじゃ、ジリ貧だね。だが、歌楽士はもう一人いる。彼さえ残ればまだ望みは……）
着ぐるみさんは、ふらつきながらちらり、と瑠樹を見て微笑む。HPは既に４分の１より少し多い程度になってしまった。回復を自分に回してもらうより、前衛組を回復させて欲しい、と着ぐるみさんが手で示すが、それよりも早くフェラマが動く。
（何をしてくるんでしょう？）
（モーションが変わった？！）
注意深く見ていた薫と、異変に気づいた楓が注意を促す。夏朝とトワはフェラマから更に離れ、治癒できるようにスタンバイするが、フェラマは彼女たちにそっと微笑んだ。……次の瞬間、フェラマの髪と翼が広がり、美しい光に包まれる。彼女の鱗や髪から毀れ、全ての者を魅了する。
「！ 気をしっかり持て！『魅了』されるぞ！」
楓が叫び、一同心を引き締める。どうやら、『魅惑の煌き』であるらしい。幸いフェラマの近くにいた面々は魅了されなかったものの、HPをちょっと吸われてしまった。
「これ、けっこうきつい……！」
「予想以上の威力だね」
柚春が首から提げたペンダントを握り締めつつ下がり、都が怯まず剣をふるう。
「あの光、結構な範囲にまで届きますね……」
厄介だな、と思いつつ薫は辺りを見渡す。今いる位置から下がると矢の攻撃範囲からも、仲間のバフからも離れてしまう。だが、今の位置だと微量だが体力を奪われてしまう。
それは治癒士、歌楽士にも微量だが影響を与えていた。夏朝はこの状態にどちらから回復すればいいのか頭を悩ませる。
（だけどこの悩みが命取りかもしれない）
夏朝は頭を奮い、前衛に『金猫』と治癒回復アイテムを投げる。トワは後衛組へと歩を進め、一気に範囲に収めると『フェアリーヒール』を発動させた。
（あぁ、着ぐるみさんが辛そうだよぉ～）
瑠樹は曲を『逆さのなごみのメロディ』へと変え、フェラマの防御力を下げに入る。癒されない複雑なメロディが周囲を包み込み、フェラマが表情を僅かに険しくする。
――煩わしい！
前衛をすり抜け、瑠樹へと下ろされる拳。だが、そこに入り込むは都の大剣だ。
「治癒士も、歌楽士も落させないよ」
もう一撃畳み込む都の背後で、ゆっくりと着ぐるみさんが身を起こす。瑠樹から貰った回復ポーションのお陰で幾分か持ち直したらしい。
『アイスショット』と『アクアウェーブ』を続けて放ち、フェラマの移動を阻害する。だが、フェラマは翼を広げぐるりと回ると楓と都、碧南、柚春を中衛組へと叩きつける！
「っ？！ こんなのってあり？！」
真白が面食らいながらも受身を取る楓を跳ね返し体制を整えるアシストをする。他の面々もどうにか起き上がるも、その間にフェラマは歌楽士組へとけりをかます！
「させないっ！」
スピカが杖をフェラマに向け、『銀界ニブルヘイム』を解き放つ！ 辺りは一瞬にして吹雪に包まれ、フェラマも白く染まる。だが！
――試練は、甘くないのだぞ。
既に、攻撃は行われていた。ギターの旋律が途絶え、着ぐるみさんが膝を突く。 悲鳴を上げそうになった瑠樹だが、着ぐるみさんの視線で何かを悟り演奏を続ける。
（間に合わなかった……っ！）
風属性の防御スキル『旋盾の陣』でフェラマの攻撃を防御した二一は計算どおり行かなかったこと以上に着ぐるみさんの事を心配する。
（けど、次の攻撃はさせないよ）
二一はもう一撃着ぐるみさんにかまそうとしたフェラマ目掛け手裏剣を思い切って投げつける。
同じタイミングで夏朝が『金猫』を投げ、床が凍りついたお陰で加速した柚春が勢いのままフェラマを蹴り上げる。オーラが金から銀へと変色し、残像を残し下がる彼女と入れ変わりに飛び込む矢。薫が『強矢』と『曲矢』を次々に放っているのだ。
「歌楽士とフェラマを引き離せ！」
楓の叫びを受け、真白が前に出る。盾でフェラマの攻撃を『パリィ』し、先に行かせまいと立ちはだかる。スピカもReiと同時に魔法を放ち、再度フェラマを氷の檻へと追いやろうとしていた。
「ねぇ、フェラマ」
フェラマの攻撃を受け流しながら真白は問いかける。
「闇に包まれた氷の地面の場所って、何か心当たりあったりしない？ 『捕虜』として鉄の檻に囚われた人たちがいた場所なんだけどさ」
また鈍い音を立てて弾かれるフェラマの拳。盾を通じて身体に伝わる衝撃の強さに舌を巻きながらも真白は尚をも語り掛ける。
「この前のレイド戦の後からゲーム内を探したけど見つからないんだよ。探してって言われたからには見つけないといけないんだけどさ。ゲームの中にないならそっちの『混霊界』の方じゃないかなって思ってね」
フェラマはその言葉に、ふふ、とだけ笑い……強力な一撃を見舞う。
――答えてほしくば、勝て。
「なるほ……どっ！」
真白は三度攻撃を受け流し、冷気に包まれる。スピカとReiの合体攻撃がフェラマを押しやる。
「マシロ、ありがとう」
「お陰で、助かりました！」
スピカとReiの言葉に、真白はぐっ、と親指を立てて頷いた。
（このままじゃ、ジリ貧だね。だが、歌楽士はもう一人いる。彼さえ残ればまだ望みは……）
着ぐるみさんは、ふらつきながらちらり、と瑠樹を見て微笑む。HPは既に４分の１より少し多い程度になってしまった。回復を自分に回してもらうより、前衛組を回復させて欲しい、と着ぐるみさんが手で示すが、それよりも早くフェラマが動く。
（何をしてくるんでしょう？）
（モーションが変わった？！）
注意深く見ていた薫と、異変に気づいた楓が注意を促す。夏朝とトワはフェラマから更に離れ、治癒できるようにスタンバイするが、フェラマは彼女たちにそっと微笑んだ。……次の瞬間、フェラマの髪と翼が広がり、美しい光に包まれる。彼女の鱗や髪から毀れ、全ての者を魅了する。
「！ 気をしっかり持て！『魅了』されるぞ！」
楓が叫び、一同心を引き締める。どうやら、『魅惑の煌き』であるらしい。幸いフェラマの近くにいた面々は魅了されなかったものの、HPをちょっと吸われてしまった。
「これ、けっこうきつい……！」
「予想以上の威力だね」
柚春が首から提げたペンダントを握り締めつつ下がり、都が怯まず剣をふるう。
「あの光、結構な範囲にまで届きますね……」
厄介だな、と思いつつ薫は辺りを見渡す。今いる位置から下がると矢の攻撃範囲からも、仲間のバフからも離れてしまう。だが、今の位置だと微量だが体力を奪われてしまう。
それは治癒士、歌楽士にも微量だが影響を与えていた。夏朝はこの状態にどちらから回復すればいいのか頭を悩ませる。
（だけどこの悩みが命取りかもしれない）
夏朝は頭を奮い、前衛に『金猫』と治癒回復アイテムを投げる。トワは後衛組へと歩を進め、一気に範囲に収めると『フェアリーヒール』を発動させた。
（あぁ、着ぐるみさんが辛そうだよぉ～）
瑠樹は曲を『逆さのなごみのメロディ』へと変え、フェラマの防御力を下げに入る。癒されない複雑なメロディが周囲を包み込み、フェラマが表情を僅かに険しくする。
――煩わしい！
前衛をすり抜け、瑠樹へと下ろされる拳。だが、そこに入り込むは都の大剣だ。
「治癒士も、歌楽士も落させないよ」
もう一撃畳み込む都の背後で、ゆっくりと着ぐるみさんが身を起こす。瑠樹から貰った回復ポーションのお陰で幾分か持ち直したらしい。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年08月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年08月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2020年08月08日 11時00分
