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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
双界からの試練 ―鋼竜女皇フェラマ―
「みんな暖まってきたし、そろそろ頃合いかなぁ？」
「ん。決め時かもしれないね」
楓の声を聞き、二一と都は顔を見合わせ頷きあう。振り返れば薫もまた頷き返した。楓たちが攻撃をしている間に都は少し離れ呼吸を整える。一定時間動かない事で一時的に膂力をアップさせる『力溜め』だ。同時に集中力を増す事で一時的に命中、回避、器用さをアップさせる『コンセントレート』を添付。
「行きましょう、黒兎さん！」
薫は叫び、『ヘイスト』をかけなおした上で大ジャンプ！ 虚空から『連射』を放つ！ 重力に引かれ、矢の速度も上がっていくがそれらをフェラマはなぎ払う。それでも複数の矢が同時に当たるよう、角度調節された矢はフェラマにいくつも刺さっていく。
二一は飛び退きざまに撒菱を散布し、同時に口寄術の書（混沌）を紐解いた。
着ぐるみさんの奏でる水激奏『混沌姫の戯れ』の見えない触手ではなく、ちゃんと可視化できる触手がフェラマを苛む。
（＝ㅅ＝）＜ダブル触手でよりけしからん姿に
着ぐるみさん、スクショ撮ってる場合じゃないぞ！！
――何！？
フェラマが面食らっている間にも、薫は都の剣の腹に受け止められていた。逆袈裟の要領でフルスイングされた大剣。飛ぶ薫。風の所為でフードとゴーグルが外れ素顔が露になった彼女は、そのままナイフでフェラマに切りかかろうとする。
――甘い！
「それはどちらでしょう？」
防ごうとしたフェラマの脳が揺れた。ナイフはフェイント。本命は手に持った弓だった。おもいっきり弓によって強打されたフェラマに、薫は言う。
「あなたは何も……見ていない。そうですね？」
薫は『素顔を見られた１０秒以内に相手の頭を殴る』ことで『相手は殴られた１分前の記憶を失う』というろっこんを持っていた。それが『あなたは何も見ていない』である。
それによりフェラマは混乱した。僅かな意識の白濁が、彼女を戸惑わせる。だが、それを待つような冒険者ではない。
「大人しくして」
不意に聞こえた二一の声にフェラマが身を凍らせる。突如として現れた彼女は、クナイで目にもとまらぬ速さの連撃を与え、重なるように冷気がフェラマを囲み、身体を『麻痺』させる。Reiの『氷姫の寵愛』が効果を発揮したようだ（ちなみに内心でレオンはガッツポーズしていた）。
同時に叩き込まれるのは、ランページスラッシュ。ソニックチャージで距離を縮めた都である。その間に薫は触手により退避。
「きゃあ、気持ちいい。マルチプレイって素敵ですねぇ！ ね？ 黒兎さん！ 戌貝さん！」
触手に揺られながら、薫が興奮気味に声を上げる。それに都と二一は笑顔で頷いた。
そして、三度アリーナは氷結する。タイミングを合わせスピカが『銀界ニヴルヘイム』を発動させていた。今回は範囲が観客席にも及び、その気になれば氷の道を辿って観客席に行けるだろう。
「これでもっと広々と戦闘できるね！」
柚春は氷輝くアリーナを風のように回り、オーラをフェラマに飛ばし、全員がチャンスとばかりにオフェンスへ転じようとした。
が……、フェラマはくすり、と笑った。
（な、何だ……妙に空気が張り詰めている）
楓は、痛いほどに動かない空気に、嫌な予感を覚えた。歌楽士の２人は顔を見合わせ、すぐさま水木奏『緑の雫』と『なごみのメロディ』に変更し夏朝とトワもまた傷ついた者達への治療を施す。
――そなたらの粘り強さ、実に心躍らせる。
フェラマはそう言うと全身から荘厳なオーラを立ち上らせ、悠然とほほ笑む。数多の傷に彩られながらも、彼女は威風堂々とした様で言い放った。
――些か意地が悪いが、然れども斯くあらねば試練にならぬ。
（なに、これ……）
夏朝は、心の芯が戸惑いに震えたのを感じた。ステータス表示を見ればBS『躊躇』の文字。慌ててBS解除ポーションを飲もうとしたが、手が震えて動かない。
（！ 『躊躇』が添付されると動きにくくなるの？！）
初めて食らうBSに戸惑う夏朝だったが、すかさず二一がBS解除効果のある『忍びの丸薬』を夏朝に飲ませる。酷く苦いものの、手の震えが収まった。
（Oh……、なんか嫌な空気でス）
トワも周囲を注意深く見渡し、楓と都がフェラマを見上げ表情を強張らせているのが見えた。二人のステータスに刻まれる、BS『躊躇』の文字。
「！ 二人とも助けまス！」
すぐさま『フェアリーサークル』を発動させるが、音を手て赤々と燃える溶けた金属が数か所から噴出して氷を割る。
「皆、気張れ！ もう一度『アレ』が来るぞ！！」
楓は腹から声を出し警戒を促した途端、フェラマの姿が竜へと変化した。
「ん。決め時かもしれないね」
楓の声を聞き、二一と都は顔を見合わせ頷きあう。振り返れば薫もまた頷き返した。楓たちが攻撃をしている間に都は少し離れ呼吸を整える。一定時間動かない事で一時的に膂力をアップさせる『力溜め』だ。同時に集中力を増す事で一時的に命中、回避、器用さをアップさせる『コンセントレート』を添付。
「行きましょう、黒兎さん！」
薫は叫び、『ヘイスト』をかけなおした上で大ジャンプ！ 虚空から『連射』を放つ！ 重力に引かれ、矢の速度も上がっていくがそれらをフェラマはなぎ払う。それでも複数の矢が同時に当たるよう、角度調節された矢はフェラマにいくつも刺さっていく。
二一は飛び退きざまに撒菱を散布し、同時に口寄術の書（混沌）を紐解いた。
着ぐるみさんの奏でる水激奏『混沌姫の戯れ』の見えない触手ではなく、ちゃんと可視化できる触手がフェラマを苛む。
（＝ㅅ＝）＜ダブル触手でよりけしからん姿に
着ぐるみさん、スクショ撮ってる場合じゃないぞ！！
――何！？
フェラマが面食らっている間にも、薫は都の剣の腹に受け止められていた。逆袈裟の要領でフルスイングされた大剣。飛ぶ薫。風の所為でフードとゴーグルが外れ素顔が露になった彼女は、そのままナイフでフェラマに切りかかろうとする。
――甘い！
防ごうとしたフェラマの脳が揺れた。ナイフはフェイント。本命は手に持った弓だった。おもいっきり弓によって強打されたフェラマに、薫は言う。
「あなたは何も……見ていない。そうですね？」
薫は『素顔を見られた１０秒以内に相手の頭を殴る』ことで『相手は殴られた１分前の記憶を失う』というろっこんを持っていた。それが『あなたは何も見ていない』である。
それによりフェラマは混乱した。僅かな意識の白濁が、彼女を戸惑わせる。だが、それを待つような冒険者ではない。
「大人しくして」
不意に聞こえた二一の声にフェラマが身を凍らせる。突如として現れた彼女は、クナイで目にもとまらぬ速さの連撃を与え、重なるように冷気がフェラマを囲み、身体を『麻痺』させる。Reiの『氷姫の寵愛』が効果を発揮したようだ（ちなみに内心でレオンはガッツポーズしていた）。
同時に叩き込まれるのは、ランページスラッシュ。ソニックチャージで距離を縮めた都である。その間に薫は触手により退避。
「きゃあ、気持ちいい。マルチプレイって素敵ですねぇ！ ね？ 黒兎さん！ 戌貝さん！」
触手に揺られながら、薫が興奮気味に声を上げる。それに都と二一は笑顔で頷いた。
そして、三度アリーナは氷結する。タイミングを合わせスピカが『銀界ニヴルヘイム』を発動させていた。今回は範囲が観客席にも及び、その気になれば氷の道を辿って観客席に行けるだろう。
「これでもっと広々と戦闘できるね！」
柚春は氷輝くアリーナを風のように回り、オーラをフェラマに飛ばし、全員がチャンスとばかりにオフェンスへ転じようとした。
が……、フェラマはくすり、と笑った。
（な、何だ……妙に空気が張り詰めている）
楓は、痛いほどに動かない空気に、嫌な予感を覚えた。歌楽士の２人は顔を見合わせ、すぐさま水木奏『緑の雫』と『なごみのメロディ』に変更し夏朝とトワもまた傷ついた者達への治療を施す。
フェラマはそう言うと全身から荘厳なオーラを立ち上らせ、悠然とほほ笑む。数多の傷に彩られながらも、彼女は威風堂々とした様で言い放った。
（なに、これ……）
夏朝は、心の芯が戸惑いに震えたのを感じた。ステータス表示を見ればBS『躊躇』の文字。慌ててBS解除ポーションを飲もうとしたが、手が震えて動かない。
（！ 『躊躇』が添付されると動きにくくなるの？！）
初めて食らうBSに戸惑う夏朝だったが、すかさず二一がBS解除効果のある『忍びの丸薬』を夏朝に飲ませる。酷く苦いものの、手の震えが収まった。
（Oh……、なんか嫌な空気でス）
トワも周囲を注意深く見渡し、楓と都がフェラマを見上げ表情を強張らせているのが見えた。二人のステータスに刻まれる、BS『躊躇』の文字。
「！ 二人とも助けまス！」
すぐさま『フェアリーサークル』を発動させるが、音を手て赤々と燃える溶けた金属が数か所から噴出して氷を割る。
「皆、気張れ！ もう一度『アレ』が来るぞ！！」
楓は腹から声を出し警戒を促した途端、フェラマの姿が竜へと変化した。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年08月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年08月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2020年08月08日 11時00分
