古今東西スーパーレキシ的ジンブツかるた大戦｜リアクション

古今東西スーパーレキシ的ジンブツかるた大戦

　ファッションショーが終わると、あとは自由な歓談の時間となる。
「ああ、お腹すいちゃった……」
　長時間の司会の役目を終えた楡宮遠海が、やっと茶話会に参加する。幸い、お菓子や軽食はまだテーブルにたくさん残っていた。
　遠海は、平安のお姫様の仮装に恥じない上品な手つきで、お菓子を口に持っていく。空腹でも頬張ったりせず、ゆっくりと味を楽しむ。このしぐさは、さすがに名家の令嬢である。
　……ところが、その量が規格外なのだ。平均的な女子高生の数倍は軽く平らげる。いつの間にか遠海のテーブルには、うずたかく小皿が積まれることになる。
「……お茶とおまんじゅう、いかが……？」
「うん、ありがとう。ん、これおいしいね！」
　冬樹闇の出すお茶とお菓子を受け取り、ご機嫌の遠海。もっとも、お茶よりはお菓子にご執心のようだ。何しろ、彼女は「規格外の食欲魔人」なので……
「仕事して疲れた後の食事は、やっぱりおいしいわ」
　スタッフの中でも、今日一番長く働いていたのが彼女なのだ。普段以上にお腹がすいたに違いない。

　楽しい茶話会の時間も終わりに近づき、かるた大会の一日も幕を閉じようとしている。
「おしまいに、選手・スタッフ全員でステージに上がってください」
　茶話会とファッションショーの締めを呼びかけたのは雨宮校長だ。
　思い思いの衣装を身にまとった生徒・教員たちが、ステージに上っていく。フラッシュが焚かれ、シャッターの音が会場に響く。

　この記念写真が、みんなの大切な思い出になりますように――

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あとがき

担当マスター：三城俊一
ファンレターはマスターページから！

かるた大会、ご参加ありがとうございました。

特殊なルールを試みたため、少し難しいアクションになってしまったかもしれません。
それでも、工夫されたアクションからお話をつくる作業は、マスターとしても面白いものになりました。

至らぬところも多かったと思いますが、楽しんでいただければ幸いです。
かるた大会が、寝子高での思い出の一コマになれば嬉しいです。

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