this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
弁天猫の有難迷惑なご利益
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
2
落合 まゆら
は、年末年始を埼玉の実家で過ごした。
寝子島に戻ってきたことを友達に報告していると、どういった流れであったか、
「スタンプラリー?」
の話になった。
まゆらとて、七福猫は知っている。寿老猫を探すときには手伝いもした。
だが、住民が協力してスタンプラリーを行っているのは初耳だった。
噂によれば、誰からともなく言い出し、絵の得意な者がイラストを描き、スタンプにしたらしい。全てボランティアなので金銭は発生していないが、打ち合わせのときには喫茶店でカレーライスが提供されたともいう。
ちょっと楽しそうで、自分も参加したかったな、とまゆらは思った。
そんなわけで、スタンプラリーに興味を覚えたまゆらは、表参道商店街へ向かった。
商店街は正月休みを終え、ほとんどの店が開いている。だが人影はまばらだ。表参道商店街は観光客より地元民向けのため、冬休みが終わらないと客足が戻らないのかもしれない。
スタンプラリーを始めたのは、それも理由の一つだったろう。一番熱心なのはここだったのでは、とまゆらは思った。
そのとき、まゆらの足元にマフラーが落ちた。腰を屈めてそれを拾い、
「落としましたよ」
と、彼女は声をかけた。
落とし主は、同じ年頃の男性だ。彼はまゆらの声など耳に入らない様子で、コート、その下のジャケット、シャツを脱いでいく。
「ち、ちょっと!?」
まゆらは慌てたが、男はそのまま、ふっふっふ、と笑い出すと、
「いよぉーしっ! 俺はやるぜ俺はやるぜ俺はやるぜー! うおぉぉぉぉ!!」
――叫びながら、走り去ってしまった。
まゆらは遠ざかるその背中をぽかんと見送り、拾ったマフラーに目を落とした。
「……これ、どうしよう?」
取り敢えず、電柱にでも結んでおこうと思ったのだが、その電柱の前にはケタケタ笑っている少女がいた。
少女は電柱に貼られたポスターをバシバシ叩いていた。可愛いウサギ――擬人化されている――がヘッドフォンをつけているのだが、少女はそれを見て、
「なにこのイラスト、耳が四つあるわけー?」
と、文句を言っていた。その後すぐに、「やーだっ、もうっ! 笑わせないでよ! あははははは!」
と笑い出したので、単に解説しただけかもしれないが。
「……笑い上戸?」
お屠蘇でも飲み過ぎたのだろうか。関わらない方がいいな、とまゆらは摺り足で電柱から離れた。マフラーは持ったままだ。
すると今度は誰かとぶつかった。
「あ、ごめ――」
謝罪の言葉は最後まで言えなかった。
相手は、これもまた、まゆらと同年代の男性だった。その人物は地面を見つめ、ふっとため息をつくと、
「誰か……誰か、僕の心の隙間を埋めてくれ……」
髪をかき上げ、空を見上げた。いや、正確には彼が見つめているのは空ではない。どこか遠く、彼方の世界であった。
うっとりとした眼差しで、遠くを見つめながら、男はぶつぶつと「心の隙間」「寒風が入り込む」「君の暖かな吐息」「埋めておくれ」と呟いている。それなりにハンサムだったが、正直、関わりたくない。
「何なんだろ、これ……」
この商店街は、こんな奇人変人の集まりだったろうか?
まゆらは首を傾げながら、ようやく弁天猫の社に辿り着いた。
「へえ、これが弁天猫か。ちっちゃくてかわいい~」
思わず撫でそうになるが、そういえば神様だった、と思いとどまる。拾ったマフラーを腕に引っ掛け、周囲の人々と同じように手を合わせる。
弁天猫は、他の弁財天と同じように金運、縁結び、芸能にご利益がある。まゆらとしては、当然、芸能を期待したいところだ。
すると突然、どこからともなく陽気な音楽が聴こえてきた。驚いて周囲を見回すが、反応している者は誰もいない。
「空耳……?」
いや、少なくとも、まゆらの耳にははっきりと聴こえる。陽気で、聴いているだけで楽しくなって、じっとしていられないような曲だ。おそらくこれは、琵琶の音だろう。
まゆらはこれを、挑戦と受け取った。ならば、受けて立たねばなるまい。歌うのはもちろん、一番得意なアニソン、「魔法少女ミスティックアリア」の主題歌だ。
突如歌い出したまゆらに、周囲の参拝者は目を丸くし、中には「お前もか」と諦めと呆れた視線を向ける者もいたのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
弁天猫の有難迷惑なご利益
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
泉 楽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月15日
参加申し込みの期限
2020年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!