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愛する寝子島<あいねこ>紹介してみませんか?
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【いぬねこの早朝】
「うん、良い天気っ」
本日は平穏うららかな日が差し込む休みの日。一月の中でも、朝からふわりと広がる太陽の光は暖かで。
佐藤 瀬莉
はそれに誘われるように外に出た。
ふと思いついた行く先を、エノコロ岬へと定めてみる。
瀬莉の日常において、エノコロ岬は頻繁に訪れるところではないが、自分の体調さえ良ければ、ふわりと妖精のように足を向ける事もある。
海が一面に見渡せる高台まであと少し――しかし、そこに瀬莉の目は、何だかとても違和感のあるものを覚えて立ち止まった。
「何だろう? 人が、たくさん……何か、やってるのかな?」
この場に隠れる障害物もない。向けていた足を止め、しばらくまじまじと瀬莉はその人々を目にする。
すると、向こうもこちらに気付いた様子で、集まっていた人々の中、一人が瀬莉に話し掛けて来た。
「タイミング良いですにゃ。これは少し相談してみても良いかも知れませんにゃ」
「これこそ『ぐっどたいみんぐ』ならぬ『どっぐたいみんぐ』だわーん」
「にゃ? わーん?」
「ああ! い、いえっ、今のは口癖のようなものなのでお気になさらず!」
そうして、怪しすぎるその一同は瀬莉に事情を説明し始めた。
いわく『いぬねこの国』という異世界から来た、とか。
「い、いきなり異世界から来たって言われても……」
「本当なんだワン、ほんとうだから信じて欲しいんだワン!」
「う、う~ん……。言われてみれば『宇宙人』っぽい気はする、けど……」
瀬莉は思わず言葉を濁らせた。
この場の皆が、しゃべる度に語尾という語尾に付けている『にゃーん』や『ワン』とというのは、その世界における標準語……言わば、こちらで言う口癖で、方言のようなものらしい。少し話していると、その真摯な様子はとても良く伝わってくる。
ただでさえおかしな事が多い寝子島だ。異世界人も宇宙人も、大した違いはもはや無さそうな気はする。生きていればきっとこう言う事もあるのかも知れない。
話くらいは聞いても良いのでは。そんな言葉が頭をよぎった。
◆
星ヶ丘の暖かな日向が届く中庭にて。
「こんなに集まるとは思わなかったな。それならちゃんと順番だぞ」
冬場でも温かい時は時折行う、外での日光浴を兼ねての動物たちのブラッシングは、とても心地良いものだ。
八神 修
の足元には既に順番待ちをするように犬猫が集まって来ている。
しかし、早速ブラッシングを始めた修に、中庭の柵向こうから声が掛かった。
「あの……少しご相談があるんだけどニャ――いえっ、ご相談があるのですが」
「んん? このひとは、知ってるわーん
星幽塔の先遣隊
に皆が行った時に、色々教えてくれたひとだわーん!」
「『ニャ』に『わーん』……星幽塔。ああ!
ついにこっちに来たのか!」
『いつか寝子島に来たい』――それが『いぬねこ達の願い』でもあったことを知っていた修は、その一見謎にも近い一団を満面の笑みで迎え入れた。
◆
「ここまで来たけど、ここはどこかにゃー……?」
「もう、ここがどこかも分からないワン」
ふと
恵御納 夏朝
の耳に飛び込んで来た言葉。
見れば数人のひとが、日常あまり聞かない語尾で話している。夏朝が見ている限りその気配は全くない上に、皆とても深刻そうだ。
「あの、何かお困りですか……!?」
勇気をもって掛けた夏朝の声に、その場にいた人々の目が輝いた。
そして、それまでの事情を聞くと、今度は夏朝の瞳が大きく喜びに見開かれた。
「『いぬ』さん達に、『ねこ』さん達……久しぶり……!
寝子島案内、僕でよければ……!」
「本当かわん!? ありがたいわん!」
「でも……そっか、星幽塔経由で寝子島に来ると、ほしびとさんでなくても人間の姿になれるんだね。
星幽塔って、やっぱり不思議……」
喜びもひとしお、しかし傍らではやはり星幽塔の不思議さには、世界に干渉している夏朝でも感銘を受けずにはいられない。
◆
「寝子島の案内ですか?」
猫との邂逅――日課を繰り返し、既にそれが人生規模のライフワークとなっている
綾辻 綾花
は、初めて目にした一匹のみたらし色の毛並みの猫を追った先、エノコロ岬の高台で集まる人々を見つけて、不思議な面差しで、そっと声を掛けてみることにした。
そして直ぐに、それが『人の外見をしている、いぬねこたち』だと理解した。何という運命の巡り合わせだろう。
綾花は胸を弾ませ頷いた。どうやら『いぬねこの国』の元トップたちはいないようだが、それでも断る理由などどこにもない。
「助かりますにゃ。優しい人に巡り会えて幸せですにゃ」
一匹の語尾から察するに『ねこ』の人が、ゆったりと話し掛ける。どうやら、語尾を直すのは相当大変な事なのか、だんだん直す努力を放棄しているきらいもあるが、綾花にしてみれば中身はいぬねこなのだから、とりわけ気にするところでも無い。
「任せてください。
どこか、気になるところはありますか?」
「『えらいいぬねこ』――もとい、ひとに会いたいワン!
よその世界では、それは『カミサマ』と呼ばれているらしいと聞いたワン!」
「そうですね、それでしたら――寝子島神社に行きましょう。あそこには神様を奉って――神様にお話出来る窓口があるんですよ」
◆
「なるほど、星幽塔経由で来ると、いぬとねこも……こんな感じに」
いぬねこたちの人姿を見た
御剣 刀
は、それにしみじみと沸き立つ感慨を深く味わいながら頷いた。
「ここまで来るのは大変だったろう。長旅だったんじゃないのか」
「そうだにゃー。いぬねこの国から、星幽塔に住み始めてそれなりになってきたいぬねこたちの所にお邪魔して話を聞いて――慎重な議論の結果、その目を盗んでここまで来たんだにゃー」
何やら不穏な言葉が聞こえた気もしたが、話を聞く限り『星幽塔』と『いぬねこの国』という二つの世界が繋がってしまった異世界交流は思う限り順調であるらしい。
既に異界に住み始めているいぬねこがおり、その成果として『星幽塔に基盤を打ち立てる』という計画が、ある程度上手く行っているのであろうという事は、会話の中でも窺えた。
「寝子島の観光案内ならお勧めがある。もし良ければ案内しようか」
「本当かわん!?」
刀が寝子島で薦めたいと思ったのは、寝子島の旧市街。
自分が住んでいるこの地域は、静かで穏やかで、そして人の温かさによる活気に満ちている。
いぬねこたちには、是非『このような場所もあるのか』と、心に留めておいて欲しい場所だった。
「犬のしょうぐんさまとねこの王さまは元気?」
「どちらも、隠居を決め込んで遊び呆けているわーん。
時々ニ匹で顔を合わせては、喧嘩しながら何か話しているようだけれども、何を話してるかはさっぱりなんだわーん」
そのような話をしながら、コンクリートから石畳になった道を、刀はお上りさんを連れたガイドのような気分で歩く。凛とひんやりした空気が肌で感じるようになった頃、山の入り口にある寝子島神社へと辿り着いた。
「ここは何をする場所ですにゃ?」
「ここは寝子島の神様にお願いする場所……だな。せっかくだから旅の安全を祈願していこう」
「あのお社でお願いするわん?」
「いや、まずはあそこで手と口を清めるんだ。手水舍へ行こう」
◆
「この島は、どんなところが良い所だにゃ~?」
表情をきらめかせながら、いぬねこたちが夏朝を質問攻めにしている。それに一所懸命答えながら夏朝は思案した。
「んー……猫さんがたくさんいるスポットとか、寝子高とかあるけれども……そう言えば、動物のわんこさんが多い場所は知らないかも――あ、危ない!」
夏朝が歩きながら話をしている合間に、道路の赤信号に突っ込みそうになっていた外見ひとの中身ねこを慌てて止める。
「し、死ぬかと思ったんだニャ……!」
「そ、そうか……! いぬねこさんたちは、あそこの上にあるランプの色は分かるかな?」
異世界に来て交通事故など、笑えないにも程がある。夏朝は今後の為に、簡単な交通ルールも教えながら、寝子島を案内する事にした。
しみじみと感銘を浮かべながら歩きつつ、話を聞けば、やはり一同が気にしているのは『お土産が欲しいが現地マネーがない』という問題だった。
ダメ元でと差し出されたマタタビの実には、夏朝は思わず胸を打つ哀愁に襲われた。これが通貨となれば世界は平和になりそうな気がするのに、と。
「確かに、またたびは寝子島ではお金には……動物の猫さんは沢山いるし、喜びそうだけど…」
「一応『金目のモノ』は持ってきてるワン。これで何とかならないかワン」
それらは、きらきらと輝く宝石だった。
真っ先に質屋が思い到るが、大きなチェーン店では難しそうだと判断して、夏朝たちは、個人でやりくりをしている古物商の所へと向かった。身元も明瞭ではないのに、主人は何か事情を察した様子で、それを今日一日過ごすには困らない現金に換えてくれた。
『なに、孫にお小遣いをあげるようなものさね』そう嬉しそうな顔が、とても印象的だった。
◆
「俺は、
八神 修
。呼びやすい名前で呼んで構わない。皆の名前を聞かせてもらっても良いかな?」
いぬねこたちの足元では八神家の猫たちが、挨拶をするために、くるくると身体を擦りつけている。その姿に感銘を覚えながら、一同はそれぞれが名前を名乗った。
「ごま、べに、ハッカに、せんべえ。それからどろきち、ルケ。良い名前だな――ん? どうかしたのか」
ルケがじっと先ほどからテラステーブルの上に乗っていたブラシを興味深そうに見つめている。
「確かそれは『ぶらっしんぐ』と言っていた気がするにゃ~。気になるにゃ~。ぼくにもしてほしいんだにゃー」
目を輝かせているルケの様子に修は困ったように笑って見せる。
「国に行った時に、ね。
だって今、君達毛がないじゃないか」
その言葉に、ブラッシングが気になっていた一同は「ハッ!!」とその表情に衝撃を走らせた。
そして、さっそく修が持ってきた寝子島の地図をテーブルの上に広げて思案する。
「せっかくだからひとの街が見てみたいニャ。どんな感じなのかニャ」
「なら、電車に乗ろう。ねこ電なら途中の街並みも見られるし一石二鳥だ」
早速、一同は修の寮である家を出発する。
まず話題となったのはやはりこちらでも通貨問題だった。修は、自分の顔の知れた古物商へと向かい、いぬねこたちの持っていた宝石類を現代日本の貨幣に変えてもらう。
電車に乗れば、その光景に一同は一斉に喜びを隠さなかった。
「わー! すごいわーん!」
「感動ですにゃ。これはどのように動いているのですか。どこかで人が一杯集まって……」
「いや、君達の言うところの『雷』の力を使って動かしてるんだ」
「おおー!!」
皆が一端のひとの姿をしている以上、悪目立ちは避けられない。だがそれでも、この光景はまるで『遠足』を思わせて。修は、とても心温かな気持ちでそれを眺めた。
◆
「――と言うわけで、折角の寝子島に辿り着いたものの、何をどうすれば良いのかまったく分からないのであるわーん。もしもし、お嬢さん良かったら案内してほしいんだわーん」
「……うーん……。それは」
瀬莉はその表情に難色を隠さなかった。手伝いたくないわけではない。
ただ、この一行から悟れる内容は一つ、問題の原点と言うべきか『一体何してどうしたいのか』が、まったくもって分からないのだ。
「……とりあえずどこへ連れて行けばいいんだろう?」
深刻げに俯く瀬莉に、他の一同も皆揃ってどんよりと肩を落とす。
――その瞬間、ぐぅぅぅ~っと、誰かのお腹の音が鳴った。
「おなかがすいたにゃ~……ここに来るまで、ずっとおやつしか食べていなかったんだにゃ~」
「おやつ食べてたのに、お腹すくの?」
「三食はきちんと食べないとだめだにゃ~」
「……ここじゃなくて、シーサイドタウンまで行けば食べ物屋さんがあるかも」
「さっそく行くわん!」
思ったより、異世界在住のひとたちの行き先はあっさり決まった。
食事が大事なことは、もしかしなくとも宇宙共通なのかも知れない――
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月10日
参加申し込みの期限
2020年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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