this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
愛する寝子島<あいねこ>紹介してみませんか?
<< もどる
1
2
3
4
【いぬねこの夜中】
「そろそろ帰らないと『どこに行ったんだワーン!!』とドヤされるのだわーん」
綾花と共に一同に付き合い続けて、既に時間は日付が変わる少し前。
他にも沢山楽しい所を回り、それぞれのお土産も皆しっかり確保して、エノコロ岬の高台にある黒い岩の上に立っていた。
綾花はその様子に、その中のねこっぽい語尾の女性に話し掛けた。
「あの、シリウスへの土産に、この『寝子島まんじゅう』を届けて欲しいんです……それと、良かったらこのお守りも――シリウスの為に買ったものです。
『シリウスにもまた来て欲しい』って伝えてもらえませんか……?」
「……分かりましたにゃ。必ず、お届け致しますにゃ」
ねこの女性らしいひとは、綾花の表情を見ると、それをとても温かな笑顔を共に受け入れた。
そうして、一同が感謝と共にこちらに手を振りながらも、黒岩の中へと入っていく。
「また遊びに来てね」
綾花はそれらを、最後の一匹の姿が見えなくなるまで、手を振って見送った。
◆
ギリギリまで一緒に寝子島観光をしたくて。夏朝は途中で、寮には既に友人宅に泊まるという連絡を入れておいた。
時間が深夜を回ろうとしている。
エノコロ岬の高台、異世界の境を示しているのであろう黒い大岩を前に、いぬねこたちが集まっていた。
「今日はありがとうだわん!」
「ありがとうございましたにゃー!」
「またね、いぬねこさん達……王さまとしょうぐんさまにもよろしくね!」
夏朝は今日一日を共にしたいぬねこたちに握手をしていく。
ひとの手は「いぬねこ」と考えると違和感を覚えるが、いつかこれも日常となる日が来るかも知れないと思うと、それは夏朝の中で一つの楽しみとなって、深くその心に残った。
◆
そうして、山ほどの土産を持って。刀と共にいたいぬねこの人々は夜も更けたエノコロ岬の高台にある黒い大岩を通って星幽塔へと帰っていった。
最後のいぬねこがぺこりとお辞儀をして大岩をすり抜けた。
静寂が訪れる。未だ全員ではないようだが、皆が帰ればじきににこの岩も消えるだろう。
ここには何もないけれども、ここではない別の場所では、きっと新しい話題とお土産で、驚きと喜びが花開くに違いない。
刀にとって、それはこの上なく、はっきりとした確信だった。
◆
「お土産、たくさんだわーん」
夜も更け、いぬねこ一同は修の家まで戻って来た。
すると、その門の前に一人の少年が立っていた。
「見つけたでござるワン! 匂いが分からないから探すのに苦労したでござるワ――ご主人様だワン!」
語尾からしてこれもいぬねこの住人。そして、修は直ぐにそれが知己だと分かった。
「まるたろうか! 元気だったか?」
「ご主人様! お陰で元気でござるワン!
今日は、勝手に遊びに出た皆を連れ戻しに来たのでござるワン!! どうせ帰るのも忘れて遊んでいたのでござろうワン!」
修が皆の顔を見渡すと、皆反論の余地もないほどに『忘れていた』という表情を隠さないでいる。
「それなら、また今度。その時は泊りも視野においで。
そしたら花火をしよう」
「花火!?」
皆、あちこちに逃げ散り続けた視線が、花開くように修の方へと集まった。
まるたろうには少し待ってもらい、修は今日携帯で撮った写真に文字を入れ、印刷したものを今回の記念にと、いぬねこたちに持たせた。
その嬉しそうな、人であっても純粋な眼差しが、やはり修には、普通の人間には持ちえない『いぬねこ』なのだなと思わせた。
「……指切りをしよう、また会えるように」
「指を切るのかわーん!!」
「違うよ、人間世界の約束が守れる風習なんだ」
小さく笑いを含んで修が、今日来ていたいぬねこ全員と指切りをする。
その姿が、
ひとであっても、ひとでなくても。
いつか、またかならず会えますように。
修は指切りという約束に、強く深い、何よりも大事な想いを込めた――
<< もどる
1
2
3
4
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
冬眠
ファンレターはマスターページから!
このたびは、本シナリオにご参加くださいました皆様、ならびに最後までご覧くださいました皆様。誠に有難うございます。
今回、マスターをつとめさせていただきました冬眠と申します。
この度は、一部の『いぬねこ』たちによる悲願でもありました、寝子島到達が叶いました。中身はいぬねこであっても外見が人間であるため、若干恥ずかしく目立つシーンもあったかと思われますが、今回は『いぬねこの外見では、絶対に出来ない事』として、思い出は全てきちんと、いぬねこたちの世界へ残されるものと思われます。
お土産なども『うっかり食べてしまった』などもなく、きちんと届け先へと到着したようです。参加者の皆様の温かいお心遣いに心から感謝致します。
それでは、この度はシナリオご参加の程、本当に有難うございました。
いつかご縁がございましたら、またお目に掛かれますことを、心より願わせていただきまして。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
愛する寝子島<あいねこ>紹介してみませんか?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年06月10日
参加申し込みの期限
2020年06月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年06月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!