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寮生の日常 ~猫~
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日曜日。ぼろっちい猫鳴館の一室――。
後木 真央
の枕元で、ネコの形をした目覚まし時計が早く起きろと彼女をせっついていた。時刻は朝の5時半。夏だからかろうじて太陽は顔を出しているが、それにしても早すぎる時間だ。
「うーん……。まだ、眠いのだー……」
半農半漁の祖父の家での起床時間は今より1時間早いらしい。が、昨日も夜遅くまで猫を探していた真央の瞼は重かった。
「おい。うるっせーぞ!!」
止まらない目覚まし時計へのいら立ちで
本宮 虎治
が真央の部屋の壁を外から足で蹴っ飛ばす。少し部屋が揺れたようで天井からパラパラと埃が落ちた。
「にゃにゃっ!?」
慌てて飛び起きて目覚ましを止める。
「まずったのだ。今日も目覚まし大きかったのだ。虎治ちゃん、ごめんなさいなのだ」
「ったく、気ぃつけろよ。マジで」
パジャマ姿で壁の向こうに向かって謝ると、けだるそうな虎治の声が返ってきた。虎治は見た目こそ典型的なヤンキーだが面倒見はいい。そのことを真央も知っている。というか、虎治が起こさなければ真央はこのまま寝ていただろう。
「うまうまなのだー」
部屋に持ち込んだ超小型冷蔵庫から、昨夜に多くぶんどった
如月 庚
特製の鶏ごぼう土鍋ご飯と里芋とイカの煮物を取り出し温めて食べる。煮物はよく味が染みておりほっぺの落ちる美味しさだった。
食事を終えると制服をリュックに入れて学校ジャージに着替えて部屋を出た。最初に向かうのは裏の鶏小屋。ささ美とてば崎の水と餌を入れ替えると、
神野 美野梨
がやってきた。
「美野梨ちゃん。おはよーなのだ!」
「おはよう。後木さん。今日も早いのね」
「毎日この時間なのだ! 美野梨ちゃんと会えてうれしいのだ。ささ美たちにご用なのだ?」
「ええ。健康チェックをしようと思って」
美野梨は生物部で鶏の世話をしているのもあり、寮の鶏の世話は他の人に任せているようだ。が、今日は研究をしていたらいつの間にかに朝になってしまって、せっかくなので散歩ついでにささ美たちの様子を見に来たらしい。
「いつも卵をありがとう」
美野梨が生みたての卵を持ち上げながら礼を言うと、鶏たちが小さく鳴いた。彼女の有精卵が孵るのはもうすぐだ。そのうち、鶏舎の仲間が増えるかも。
「美野梨ちゃんが来る日は卵がいつもある気がするのだ」
「そう? ねえ、後木さん。せっかくだから少しお話しない?」
「喜んでなのだ! ただ、真央ちゃんはスイカのお世話があるのだ。一緒に行くのだ」
「ありがとう。私も手伝うわ」
ふたりで菜園に向かう。美野梨は水をやりながら先日植えた蔦ありいんげんを観察していた。
「触手キャベツの近くに植えたけど、神魂は移らなかったみたいね」
少し残念そうな声を漏らす。寮生としてはそのほうがいいのだろうが、研究者としては別の気持ちがあるのだろう。
一方、真央は
逆巻 天野
のスイカに水をやり、適当に雑草をぶちぶちとむしっている。
「……ふたりとも、おはよう」
「あ、天野ちゃん! おかえりなのだ!」
畑の向こうから天野が声をかけた。怪我をしていた天野はしばらく猫鳴館を避けていたらしい。なぜ怪我をしていたのか聞かれたくなかったのだろう。
「おはよう、逆巻くん。久しぶりね」
「そうだな。神野」
美野梨は天野に会えた嬉しさを隠しながら、綺麗に微笑んだ。天野に挨拶とはいえ自分の名前を呼ばれ、少しうれしい。つい生物部の話がしたくなる。
……けど、今は時期ではないわね。
そう考えて唇は閉じたままにしておいた。
「天野ちゃん、早朝バイトはないのだ?」
「今日は休みなんだ。これから部屋に行って、荷物を置いてくる」
「そうなのだー。真央ちゃんはこれから美猫さまに会いに行くのだ~!」
「君はいつも変わらないな。いってらっしゃい」
天野の声に、真央は敬礼して元気な声を出す。
「いってきますなのだー! 美野梨ちゃん、卵よろしくなのだ」
「わかったわ。台所にいる人にでも渡しておくわね」
「ありがとなのだ!」
礼を言うと、真央はダッシュで畑を駆け抜けて行った。みるみる背中が小さくなる。今日はメイドバイトが無いはずだから、午後の夕飯争奪戦前には戻ってくるだろう。
「じゃ、途中まで一緒に行こうか」
「そうね」
「ところで、今日は日曜日だよな。どうして後木はジャージを着てたんだろう」
「……そういえば、確かに。ごめんなさい。私も徹夜明けで気が付かなかったわ」
本日の真央はうっかりさんだった。
物音を立てないように部屋の前まで進み、立ち止まる。改めて考えるとずいぶん長く留守にしていた。
まだ眠っているであろう隣人の
真辺 伸幸
に気をつかいながら部屋に入る……伸幸と天野の部屋は壁に穴が開いているため、互いの部屋を自由に行き来できる状態だった。
「ぬー……」
ふかふかの布団の中で伸幸が幸せそうにしている。今日は6月の割に湿度が低くて寝やすいのだろう。天野は部屋の隅に荷物を置くと、寝顔を見ようと伸幸に近づく。
「ただいま」
小さく耳元でささやいて髪を撫でる。あいかわらず寝癖のついた頭だった。
隣人の様子を見て満足すると天野は立ち上がり――。
「へぶっ」
伸幸に足を掴まれて、顔から地面に派手にぶつかった。床が畳のためまだマシだが……いや、マシとかそういう問題ではなくて。うん、呼んでくれればよかったよね。メガネ割れなくてよかったよ、ホントに。
「……ぬー?」
鼻を押さえて悶絶している天野とは対照的に、伸幸はのんびりしたものだった。足を掴んだまま、空いている手でごしごしと目をこする。
「やあ、あまくん……?」
「……いつから起きてたんだ?」
「えーと……ただいまって、声が聞こえて……?」
伸幸は天野の足を離すと天野の頭をぺたぺたと触った。本物かどうか確認を取っているようだ。
伸幸は隣人の帰りを待っていた。
だから、霞がかかったような意識の中で聞こえた声が現実なのかわからなかったのだろう。
「絶対寝ていると思ったのに……恥ずかしい」
眠いなりに頭は動いてくれた。
目の前の人間は間違いなく帰りを待っていた友人である。少し恨みがましそうな目でこちらを見ていた。帰ってきた人にかける言葉は決めていた。
「おかえりなさいーなのよー」
「ただいま、真辺……うっ!?」
伸幸がへにゃりと笑う。言わなければいけないことを伝え終わると、伸幸は天野の頭をかかえたまま再びごろんと横になった。ゴキリと変な音がした気もするが気にしない。いい夢が見られそうだった。
もう少し寝たらきちんと起きて、勉強したり、お手伝いをしたり、気が向いたら友達と散歩もして。
「今日も1日、いい日だったねぇ」
なんて、笑いあえれば最高だ。
あくびをひとつして、胸元に抱えたまくらをぎゅうと抱きしめた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月13日
参加申し込みの期限
2013年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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