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キラキラチアリーディング! 応援パレパレパレード♪
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正午の号砲が鳴る。
チアリーディング隊のタクトが振り上げられる。
金銀様々の紙が舞う。
いよいよパレードの開始だ。
最終目的地、九夜山のライブ会場目指して、パレードが一斉に移動を開始する。
すでに活動を開始したトワ嬢率いるスズメンズ、密かにパレードをガードする獅子唐らが、それに続く。
先陣を切って『高いド』号のステージに現れたのは、こびとの姿をした少年、
曖浜 瑠樹
。
普段はゆるふわな天然マイペース少年として知られる。
加えて、彼を知る者は、彼が結構な『オンチ』であることも知っている。
ネコビエ様に捧げるパレード。こののんびりな少年には、いささか任が重いのでは――。
そうしたギャラリーの不安をしってかしらずか、瑠樹は敢然とステージに立つ。
ギャラリーの中には、両親の姿は認められない。
おそらくお父さんはまたのんびりおくれちゃって、お母さんにせかされているんだろう。
大丈夫。僕ひとりでやれるってところ――見せてあげる。
決意の瞳で、瑠樹がばっと胸元から取り出したのは……。
(オカリナ?)
「オカリナ持って参加するよぉー!」
彼のお気に入りの、ふわふわ白猫ケース入りのリコーダーではない。
あえてのオカリナ。
「体を動かして、オカリナ体操―!」
オカリナ体操!
オカリナ体操!
そんなものが、この世に存在するのか?
瑠樹はオカリナの吹き口に唇をあて、頬を真っ赤にして息を吹き込む。
脱力を誘う音色が流れた。
それにあわせ、瑠樹はうねうねと体を揺らし始める。
子供向けの音楽を奏でているようだが、いかんせん瑠樹の音楽能力は絶望的。
少しずつ音程は外れ、リズムがスローモーになり、独特の音楽と化す。
(これが、オカリナ体操……)
(ただ、音楽に合わせて体を揺らしているだけに見える……)
うねうねと前後に体をふらつかせ、その場で屈伸や、ぎこちないスキップを踏む。
それにあわせ、面妖なオカリナの音楽が、観客を包む。
「俺達も助っ人するぜ!」
「がってん承知だよぉ~」
機を見るに敏、とサンマさんとマンボウ君も登壇、一緒にあやしげな舞……ではなく、オカリナ体操に興じる。
「なんだか、ゆっくりな音楽に合わせて体を動かしていると、無意味に楽しいな!」
「なかなかでも、大変で、き、きゅう~っ」
運動全般に向いていない、加えて最近食っちゃ寝の太りすぎで、体を動かしていなかったマンボウ君、ふらふらと倒れ込む。
「あぶない!」
マンボウ君の危機を察した瑠樹、俊敏な動き(当社比)でマンボウ君のカバーに入る。
マンボウ君がゆらゆらと倒れ込むのを、瑠樹とサンマさんが支えて、バランスを取る。
その間も、瑠樹のあやしげなオカリナは止まらない。
「マンボウ君を支える体操―!」
その場で作った動きを体操にして、怪しげな音色を奏でながら、瑠樹は演奏を続ける。
いつの間にか、ゆるやかなムードが会場内に広まり始めていた。
瑠樹のゆるふわムードが、会場内を侵食、伝播しつつあったのだ。
これもこれで、アリなのかもしれない。
世界の民族音楽には、5拍子、6拍子といった、西洋音楽の奏法にあわない音楽がたくさん存在する。
我々の音楽の常識では考えられない、奇妙な音楽も多数存在する。
だがそれらは、我々の音楽的偏見抜きにして聞けば、身体のリズム、自然のハーモニーに呼応した音楽であることが感じられる。
我々を日常のせわしないリズムから解放する、もう一つの時計、ゆったり、ゆるやかなリズム……。
この世界の日常から離れた、もう一つの世界への導入として、瑠樹のオカリナは最適だったのかもしれない。
――にゃあ。
――にゃあ。
どこからか、かわいらしい猫の鳴き声がし始めた。
海猫、と皆が考えたが、その考えは裏切られる。
「あれぇ、君たちも乗ってたみたいだねぇ」
いつの間にかステージカーに乗り込んでいた猫たちが、オカリナの音色に誘われるようにして、ふにゃふにゃと体を揺らし始める。
「オカリナで猫といっしょにふにゃふにゃする体操―!」
ハーメルンの笛吹き男よろしく、オカリナに合わせて、猫がごろごろと転がる。
ふらふらと怪しげな舞を舞い続けるサンマさん。
幽冥の境をさまようマンボウ君。
オカリナ体操は、佳境に入っていた。
ころころころがる猫の瞳が、じっと瑠樹を見つめる。
(可愛いねぇ)
瑠樹の気持ちがほっくりとほぐれる。
(なでたいけど、今オカリナで手がふさがってるんだぁ)
無念。演奏を中断させる訳にはいかない。
断腸の思いで、瑠樹は演奏を続ける。
(後で一緒に、遊ぼうなぁー!)
すっかりふわふわゆるゆる地帯と化した、パレード会場。
瑠樹の、ゆるふわ制圧力、恐るべし。
そのまま瑠樹は「ありがとうございましたー」と一礼して、壇上を去る。
だが、彼の作り上げたまったり空気感は、彼の去ったあとも冷めやらない。
猫がうねうねと転がり、すっかりふわふわムードの客席。
その空気につられたか、何人もの子供がわいわいとステージカーに上り始める。
場がこなれた、と言うべきか。絵本読み聞かせなど、参加型の多い『高いド』号においては、このような場を成立させることが成功への必要条件。
本人が知ってか知らずか、瑠樹のゆるふわムード、大きく貢献である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
神話・伝説
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年07月12日
参加申し込みの期限
2020年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年07月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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