【ネコミケ冬】ファビュラス！　あつまれネコミケ☆｜リアクション

【ネコミケ冬】ファビュラス！　あつまれネコミケ☆

☆一般参加

　小学４年生の曖浜瑠樹は、去年冬のネコミケにも参加していました。
「今年の夏は、行くのをすっかり忘れててねぇ……今回は行ってみようかなぁ？」
　１０時位にネコミケ会場に着きました。
「とうちゃーく！　ちょっと早く来すぎちゃったかなぁ」
　とはいえ、もうすっかり列ができています。
「結構ぎゅうぎゅうしてるねぇ……皆並んでるから、オレも後ろに並ぼうっと」
　列に並んで待っている瑠樹の視界に、大きなゆるキャラの姿が。
「わぁい、サンマさんやマンボウくんがいるよぉ。列の整理をしているのかねぇ、大変だなぁ」
　近づいてきたサンマさんとマンボウくんに、瑠樹は瞳を輝かせ両手を振りながら大きな声で、
「サンマさん、マンボウくん、スタッフさん達も……ありがとうなぁー！」
　とエールを送ります。
　しかし、フラフラしていたマンボウくんは、その言葉を聞くと。
「うわあっ、応援ありがとう……きゅう」
「……ってああっ、マンボウくんがきゅうっと！」
　気絶してしまったマンボウくんが倒れる寸前、瑠樹が駆け寄って支えます。
「起きるまで支えるよぉー！」
　スタッフが駆け寄るまで瑠樹が小さな体で奮闘し、どうにかマンボウくんは目を覚ましてくれました。
　列から外れてしまった瑠樹は、一番後ろに並び直す羽目になり、ちょっとがっかりしていましたが。
　その瑠樹の肩をポンと叩く者がありました。
　振り向くと、サンマさんが立っていました。
「ありがとな！　写真撮っといてやったぜ！」
　差し出してくれたのはポラロイド写真で、マンボウくんを支える瑠樹の姿が写っていたのでした。
「……もらっていいの？　わぁい、ありがとうなぁ！」
　一気に元気になった瑠樹でした。

　ようやく列が動き出して。
「開場だぁ！」
　やっと会場内に入れた瑠樹は、色んなサークルを巡ってみることにしました。
「ゆるキャラや縫いぐるみ等の可愛い本やグッズとかあるといいねぇ」
　貯めてきたお小遣いから、３千５百円位持ってきました。
「あんまり高いものは買えないけど……２～３個位買えるといいなぁ」
　瑠樹は、意気揚々と会場を進むのでした。
「あっ、サンマさんグッズだぁ！」
　目を細めながらサンマさんキーホルダーの新作を眺め、値札を見ながら悩みます。
「これください！」
　高くて全部は買えないけど、サンマさんとマンボウくんのグッズをそれぞれ一つ、お気に入りのを決めて買いながら瑠樹は思います。　
（良い人が買って、大切にしてもらえるといいなぁ）
「次は、どこに行こうかなぁ？　あ、ハンドメイドサークルがある」
　地図を見て、そちらへ向かうことにしました。

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